6857209 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

再出発日記

再出発日記

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

フリーページ

カテゴリ

お気に入りブログ

発注した後で チル… New! ポンボさん

徘徊日記 2024年4月… New! シマクマ君さん

源氏物語の紫式部日… New! Photo USMさん

『「難治の国」ある… New! Mドングリさん

昔語り:船場の末裔 New! 天地 はるなさん

カレンダー

2012年04月03日
XML
カテゴリ:水滸伝
今日は大風が吹いた。ガラス窓が至る所で破れ、救急車のサイレンがひっきり無しに聞こえてきた。岡山南部にこんなに風が吹くことはめったにない。何事かと思えば、72候では今日は「雷乃発声(かみなり すなわち こえをはっす)」という日らしい。昔からちゃんと警告は発せられていたということだ。寒冷前線が通りすぎるこのころは、雹が降り、遠雷が鳴り、花散らしの風が吹く。

閑話休題、楊令の国造は財源確保の為にシルクロードから東北藤原京までの道作りを目指そうとしていた。発想やよし、まだ鎌倉幕府誕生まで間がある、史書には載っていない彼らの国だけど、見守りたい。


「楊令伝 10」北方謙三 集英社文庫

「役に立つのかな、それ?」
「ああ」
「よかった。あたしは、働いたよね」
「働いた」
徐絢が、眼を閉じた。唇は、動いている。羅辰が、かすかに首を横に振った。縫った傷のところから、出血が続いている。
「死ぬのかな、あたし」
「俺がついている」
おまえには俺がいる。いまさら言っても、空しいだけだった。
「何か、足りない、と思ってた」
徐絢が眼を開いた。
「いつも、なにか、足りなかった」
徐絢の眼から、涙が流れ出してきた。
「ありがとうって言ってみたけど、それでも、足りない」
徐絢の躰に、なにかが襲いかかっているのを、候真は感じた。
「いま、わかる。ありがとう。続きがあるのよ。ありがとう、あたしみたいな女、好きになってくれて」
徐絢がいなくなるということが、候真にははっきり分かった。(226p)


楊令伝、ちょっと女性に厳し過ぎはしないか?徐絢には生きて欲しかった。

国造り、それぞれの処で闘いは続く。

泰容が遂に動き始めた。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2012年04月03日 22時55分34秒
コメント(0) | コメントを書く
[水滸伝] カテゴリの最新記事


キーワードサーチ

▼キーワード検索

コメント新着

永田誠@ Re:アーカイブス加藤周一の映像 1(02/13) いまはデイリーモーションに移りました。 …
韓国好き@ Re:幽霊が見えたら教えてください 韓旅9-2 ソウル(11/14) 死体置き場にライトを当てたら声が聞こえ…
韓国好き@ Re:幽霊が見えたら教えてください 韓旅9-2 ソウル(11/14) 死体置き場にライトを当てたら声が聞こえ…
生まれる前@ Re:バージンブルース(11/04) いい風景です。 万引きで逃げ回るなんて…
aki@ Re:書評「図書館の魔女(4)」(02/26) 日本有事と急がれる改憲、大変恐縮とは存…
北村隆志@ Re:書評 加藤周一の「雑種文化」(01/18) 初めまして。加藤周一HPのリンクからお邪…
ななし@ Re:「消されたマンガ」表現の自由とは(04/30) 2012年に発表された『未病』は?
ポンボ@ Re:書評「図書館の魔女(4)」(02/26) お元気ですか? 心配致しております。 お…
むちゃばあ@ Re:そのとき 小森香子詩選集(08/11) はじめまして むちゃばあと申します 昨日…
KUMA0504@ Re[1]:書評「どっちがどっち まぎらわしい生きものたち」(02/26) はんらさんへ 今気がつきました。ごめんな…

バックナンバー

・2024年04月
・2024年03月
・2024年02月
・2024年01月
・2023年12月
・2023年11月
・2023年10月
・2023年09月

© Rakuten Group, Inc.