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再出発日記

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2013年10月13日
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テーマ:本日の1冊(3684)
しばらくブログを休みました。実は生涯初めて喪主(の代理)なるものをしていました。私事についていろいろ書くことは苦手なので、そのことに関連してある本の感想があります。


「井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室」井上ひさし 文学の蔵編 新潮文庫

とおってもためになる作文教室です。

ものすごい親切な目次が立てられていて、それを読むだけでこの教室のエッセンスは入っているので、時間のない方はそこを「立ち読み」されることをオススメします。

作文教室である以上、宿題がでます。「自分が今いちばん悩んでいること」を400字詰め原稿用紙で書いてください、とのことでした。

この教室のエッセンスを自分のものにするためには、やっぱり自分も書いてみないとダメだ、と思い書いてみました。以下の文章がそれです。


叔父の入院
くま
叔父が入院した。但し、3階から2階に部屋を移しただけではあるが。老健施設の入所者から肺炎患者へと立場を変えたのである。
叔父夫婦に子どもはいない。親戚付き合いもほとんどない。結果、近所に住んでいた呆けてしまった叔母の甥である私が、夫婦揃っての入所の説得から、入院の手続きまで総てをすることになってしまったのである。ーそこまでは良かった。
入院の連絡に続いて、担当医師という人から電話が掛かってきた。
「実はいつ急変してもおかしくはない状態なのです。ところで、終末医療はどこまでされますか?」
認知症の叔母に判断能力がないことは分かっていた。私が決めなくてはならない。
脳死状態のまま、身体だけは生かすのか?
意識が戻りそうにないのに、死ぬのを遅らせるのか?
それとも、早々に安楽死させるのか?
‥‥人は突然にこういう哲学上の大問題を突きつけられる。
叔父は幸いにも持ち直した。しばらく猶予期間が与えられた。


文字数は488字。原稿用紙一枚に収めるためには、相当削らないといけないのだが、力不足を告白せざるを得ない。

題名は果たしてこれで良かったのか、「読んでみようかな」という題名になっているのか。段落や句読点の打ち方も自信がない。「短期記憶のキャパシティに合うように文章を書」いただろうか。文章に接着剤は出来るだけ使わないようにしました。「但し、」「それとも、」は仕方ありませんでした。「1番最初は核心から入る」ために少し構成を工夫したのですが、なんかダメ出しされそうな気もしています。あゝこの段落長すぎ。すみません。

「いちばん大事なことは、自分にしか書けないことを、だれにでもわかる文章で書くこと」ホントにそうです。まだまだです。

2013年9月22日読了

これを書いたあとで、また叔父が入院した。実はまた最終医療のアンケートを書いた。私は「一度だけ延命治療を試したあとは、何もしない」ことを選んだ。10日の早朝「息が止まりそうです」という電話がかかってきた。一週間前に十分話もできたので、まったく油断していた。行くと、既に息も止まって心臓も動いてなかった。叔母を今際の際に間に合わすこともできなかった。

悔いが残るのは仕方ない。と、思う。





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最終更新日  2013年10月13日 09時22分31秒
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