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カテゴリ:読書(ノンフィクション12~)
「DAYS JAPAN 6月号」 今回の表紙は朝日新聞の報道写真。一目瞭然、熊本大地震16日の「本震」で起きた土砂崩れで、阿蘇大橋が完全に崩壊し、断崖絶壁となった端で、村人らしき人たちが呆然と佇んでいる様だ。熊本県南阿蘇村。中には現場を俯瞰して撮っている写真もあった。一つの山が崩壊して、川に沿って生活圏の途轍もない広い範囲が、まるで砂遊びのように削られていた。 途轍もないエネルギーがこの村を、そして熊本地方を襲ったのだ。 今回の目玉は、本来DAYS国際ジャーナリズム大賞受賞作品の後半だったのだが、すっかり色褪せてしまった。今回の目玉は、広瀬隆氏の緊急寄稿「超巨大活断層 中央構造線が動き出した その時原発は耐えられるか」である。読めば読むほど、空恐ろしくなってくる。よくぞ短時間でここまで徹底した論考が書けたと思う。しかし、これこそが、3.11以降、地震専門家ではなくジャーナリストとして大地震による原発事故の危機を追って来た者の、蓄積された知識なのである。確かにこれを読めば、たとえM9という超巨大地震が起きなくても、津波が原発を襲わなくても、取り返しのつかないカタストロフィがいつ起きてもおかしくはないという「現実」に、私は恐れおののいた。 原発固執政策を堅持している自公政権と原子力規制委員会は、「無知」或いは希代の「悪人」ということがよくわかる。 この論考だけでも、すべての日本人は図書館で借りるなりしてでも読むべきだと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年06月04日 13時53分36秒
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