|
テーマ:本日の1冊(3684)
カテゴリ:読書(ノンフィクション12~)
「シネマ珍風土記 まぁ映画な、岡山じゃ県!」絵・いしいひさいち 文・世良利和 蜻(あきず)文庫 諸般の事情から、第二弾を読み終わって第一弾を読み始めたのだが、第二弾で感心した部分が、こちらではもっと徹底していたことがわかった。 すなわち、つまらない作品はキチンと徹底的につまらないと言い切っている。岡山がロケ地になった作品を、びっくりするほど見事に発掘している。どころか、ほんの少し「かすった」だけの作品を喜々として扱っている。そして、岡山玉野が産んだ偉大な漫画家いしいひさいちの四コママンガが最後に現れる。 このマンガがほとんど傑作なのだが、見事に超ローカルなのである。例えば、27pの四コマなどは、岡山の地理がわかっていれば爆笑間違いない。 今回も、ちょっとかすった超マイナーな作品を発掘していて、非常に驚いた。DVDで借りれるかもしれない作品としては、フランケンが岡山市内を暴れまくったのに、当の怪獣も登場しなければ建物も壊れなかったという「フランケンシュタイン対地底怪獣」、高橋英樹が○○○でピアノを弾いている「けんかえれじい」、志穂美悦子のお宝映像がある「瞳の中の訪問者」等々だろう。 また、岡山県人だからわかる、あまりにもご都合主義的なロケ地の使い方の作品の数々(あまりにも多く、例は割愛)も、こちらの方が例が徹底していた。 多くの作品をこけ落としていて、ちょっと心配したが、よく見ると、こちらは第二弾とは違って「新聞連載」ではなくて、書き下ろしと言っていい作品だったのである。納得。その中で唯一俳優も作品も褒めている作品がある。渥美清の一連の岡山関連作品である。「男はつらいよ 寅次郎恋歌」「男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎」「拝啓天皇陛下様」「馬鹿まるだし」である。大いに納得した。 2017年1月8日読了 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年02月07日 18時20分47秒
コメント(0) | コメントを書く
[読書(ノンフィクション12~)] カテゴリの最新記事
|
|