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カテゴリ:読書フィクション(12~)
「健康で文化的な最低限度の生活(5)」柏木ハル子 小学館 前半の「世帯の章(2人世帯になると、支給基準に満たないために、対象者の思い通りにならないことが多い)」は、運用基準が自治体や担当者ごとにまちまちなことや、様々な思いが絡むことで、ハッキリしないままに切り上げた。けれども、これこそが「実態」というものなのだろう。義経の自分の仕事を越えた配慮に対する、おばあちゃんの手紙が、彼女の支えになるのが、実は今回のテーマだったのかもしれない。因みに私は生活保護を受けるために、離婚してバラックの借家の隣通しで住んでいたお年寄り夫婦を知っている。その生活は、一方のご主人が突然死することで終わりを告げた。最後の瞬間に立ち会えなかった、奥さんに悔いはなかったのかはわからない。 さて、今回後半は「福祉がアル中に酒飲む金与えて、どーすんの!」というテーマである。これは、「生活保護受給者がパチンコに行ってもいいのか!」と、よく言われる実態に関連するテーマだと思う。わりと詳しく描かれているので、次巻に期待したい。 2017年8月読了 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年08月30日 13時55分54秒
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