|
テーマ:■■東京下町■■(1106)
カテゴリ:旅の記録
さて、昼前になった。急いで今日の大目的。東京三大考古博物館巡りである。両国から蔵前へ。蔵前から西馬込まで浅草線で。そこに着くまで40分はかかるかとおもいきや、30分以内だった。駅前にあったお地蔵様。 何処で食べれるかわからないから、ここで昼食。昨日と同じカレーセット。同じ内容。でも、昨日は1000円。こちらは850円。深川と西馬込では物価が違うようだ。 前回月曜日を避けて来た時は、展示替でお休みだった。まさか年始から展示替はないだろうと思いきや、甘かった。思わず「あり得ない!」と大声で叫んだ。 前回は気がつかなかったが、事務所に人はいるのだ。図録だけでも買わせて欲しい。と折衝して、買わせて貰った。3冊も。一挙に荷物が重くなる。 バスで大森駅まで行く。その近くに、日本考古学発祥地大森貝塚があり、品川歴史館があるからである。 ちょっと大げさなレプリカをつくって、遺跡公園になっていた。ここは私は20年ほど前に来たことがある。 こんなに大げさな公園だったかな、と思う。ともかくデジタルカメラで初めて記録するという意義があるだろう。 大森貝塚の説明書があった。これはこれから行く博物館の方が詳しいだろうと思い、真剣に撮らなかったが、そうではなかった。 少し歩いて品川歴史館に着く。おお、新しくなっていた。期待が膨らむ。 品川の歴史全体を扱っているので、大森貝塚の扱いは小さい。それは二階に特別コーナーがあるはずなので理解する。他の縄文時代貝塚の展示。 驚いたことに、ここの縄文人はカマドを持っていたのである。聞いたことないけど、事実なのだろう。 縄文土器。 大森貝塚。 5つの大きな遺跡が近くにあったようだ。 弥生土器も少し出ているようだ。 二階の図書室に隣接したモースコーナーを見てがっかりする。以前よりも展示が減っている。 土器は全てレプリカだ。 発掘当時の模型があるのが面白かったが、とてもがっかりした。なんのための新館なのか。事務所の若い職員に「前はモースの発掘した土器がもっと展示されていたと思う」というと、「少なくともこの五年間は展示替えはしていないです」「この前来たのは10数年前です」「それは仕方ないですね」「あの土器群は何処に行ったのでしょうか?」「収蔵庫の中でしょ」とさらっという。「それはあまりにも勿体無くはないですか」と嫌味を言ったが「このおっちゃん何を熱くなってんだ」という顔だった。「私はこのために岡山から来たんだ」と言いたかったが、ぐっと飲み込んだ。とてもがっかりした。図録を一冊買った。 そこから、大森北側の、まさしく迷路のような道を分けて行き、尾崎士郎記念館に行く。 大震災に焼け出された当時の文士が西馬込から品川に住んで文士村と言われた。その代表者の1人。 ここは、何度か文士村を行ったり来たりした後、晩年の10年持ち家として住んだ処。この辺りは震災でも戦災でも大丈夫だったのだろう。 大森駅から田町駅にいき、そこで港区立港資料館を探す。ここからは東京タワーが見える。 見つかった。 ところが、である。またもや閉館中。そんなにも人に見せたくはないなか。「がっかりしました」と嫌味をいいながら、本を一冊だけ買う。事務所の若いお兄ちゃんには、この悔しさは通じていなかっただろう。 5時まで新幹線に乗れるかなと思っていたぐらいなのだが、現在3時。本来は時間的に行けないと思っていた通販でよく買う六本木ワインショップで食事をすることにした。田町の三田駅から大井町へ、そこから六本木へ。ペペロンチーノスパゲティと、チリワインの白でシャルドネ。ワイン専門店だけあって380円(時間サービス)だけど、いいワインを提供。料理も満足美味しかった。 東京駅。17時10分発の新幹線に乗る。自由席だけど最初から座れた。ビールで最後の晩餐。鴎外荘で貰ったビンゴ景品お菓子の詰め合わせが、最後まで活きた。腹に入れて少し荷物容量も減らせた。 6日間の東京ぶらぶら旅はよく歩いたと思う。万歩計がないのでわからないが、毎日平均すると20キロはいっていたのではないか。これであと、東京舞台の小説を読む楽しみができた。 キチンと計算していないが、旅費総額は、一万円ぶん以上買った図録代も合わせて15万円前後だと思う。結果的に外国旅行(台湾、韓国)よりも高くついた。しかし時間は有効に使えた。道を聞くのもスムースだった。それなりに満足する。日本を再発見する旅だった。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
たいへん 密度の濃い東京旅でしたね♪
私は、異動があり東京で2年暮らしたけど、休みの日は東部で日光とか、中央線で高尾山とか、とにかく都心から山へ向かいました。だから歴史観、博物館がこんなにあることを知らずに過ごしたわけでおます。(惜しかったなあ) (2018年02月06日 01時02分31秒)
Mドングリさんへ
シリーズを読んで頂いてありがとうございました。 私はポケット版東京詳細地図を東京駅で買って回ったのですが、歴史由来看板は流石に記入していないし遺跡も書いていないですが、何かの博物館・美術館・資料館だけは東京には山の様にあって、1ページに必ずありました。これを好きなのを選んで回るだけで一ヶ月かかると思います。正月ではないときに挑戦したい。あと、なぜかこの地図総ての銭湯をフォローしていました。必ず1ページに一つぐらいはありました。 ただし、東京の考古学博物館は貧しいの一言です。おそらく明治大学博物館が、東京の最高峰なのではないか。東京大学博物館が公開していたならばいってみたい。そこには弥生土器1号があるはずだから。 国立博物館の考古資料も例外ではありません。展示物は一級品だけど、全然それを活かし切れていない。かつて大英博物館の数十点をピックアップしただけで3冊の解説本を書けている様に、一つの遺物にものすごい物語があるはずなのに、おざなりの説明で終わっている。何が国立か!だんだん怒りが出てきたσ(^_^;)。 谷中七福神巡りの時も同行の御婦人に「今日はものすごく充実した1日でしたね」と私の「雁」散歩コースめぐり含めて感心されたけど、「私の旅はいつもこんな風です。むしろまだ今日は終わってなくて、まだまだ発見はあるはず」と言いたかったけど飲み込みましたf^_^;)。楽天ブログの写真掲載容量が無制限になって、写真掲載が前よりも増えているけど、私の旅はいつもこんな感じです。長く付き合ってくださってありがとうございました。 (2018年02月06日 09時49分48秒) |
|