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再出発日記

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2018年05月04日
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テーマ:ニュース(99462)
カテゴリ:平和運動
5月3日の岡山市の『輝け日本国憲法!集会』において、『永続敗戦論』の白井聡(さとし)氏の講演がありました。講演を聞きながら、メモしたのが以下の文章です。意味が繋がらない所や重複してる所もありますが、文責は私です。

国際問題が大きく変化してきている。北朝鮮問題は2月から状況はよくなってきている。日本外交は、その一方で空洞化している。「外交の安倍」とはとても言えない、蚊帳の外だ、やがて「安倍外交は蚊帳の外ではない」と閣議決定されるのではないか(笑)。残念ながら、安倍晋三は我々の代表と見られている。

講演のタイトルに「護憲派のバージョンアップ」と入れた。世には改憲派と護憲派という構図が、定着している。我々に求められているのは、「9条が繁栄も支えてきた」と護憲派は言ってきたが、正しいか検証されるべき。9条に規定されたレジームは、日米安保に規定された(こちらの方が重い)レジームでもある。それを受け止めた上で、9条の精神を守り抜くか?が問われている。9条を持っているだけでは、平和は守れないと、私は思っている。

3.11はホントに運が良かった、下手をすると日本壊滅だった。しかし誰も責任を取らない。私には既視感があった。戦後の時の日本だ。あの戦争は未清算だった。よって、私は『永続敗戦論』を書いた。

『国体論』は「敗戦論」を書く中で深めた内容。なぜ国体か。日本の対米従属は変だ。問題は対米従属ではない。異様なのは、従属しているのが意識化されていないことだ。

親米保守の勢力にとって、アメリカは天皇のごとき存在になっている。シンクタンクはいつの時代もずっと「我が国の基本方針は日米同盟に基づく」と言っている。まるで天皇のごとくに。北朝鮮問題でも、アベは「日米の圧力路線のおかげ」と言っている。なんとかの一つ覚え。

この恥知らずは、天皇制の効果だろう。戦前の日本人を、我々は「あの頃の日本人はなんて愚かだったのか」と思っているけど、未来において我々を見れば、同じように見られるだろう。なんとかして、我々はそれを避けたいと思っている。

「永続敗戦論」とは何か。
(1)日本は敗戦後ではない。あの戦争をもたらしてしまった社会システムが温存されている。丸山の「無責任の体系」。これは清算されていない。原発事故によって明らかになった。
(2)変な対米従属。敗戦の結果、属国であることが自覚されていない。

原理は、「敗戦の否認」=知ってはいるが認めないという精神構造にある。見て見ない振り、とも言う。重大なことでこれをやると大変なことになる。例えばストーカー殺人。認めたくないので、現実を破壊したくなって殺人を起こす。つまり、あんな大きな戦争に負けたことを「知りたくない」。例えば「終戦記念日」という。あの戦争は「天然災害」に近いものになっている。かくも無反省でいられるのはなぜか?つま負けたと思っていない。起源は、東西対決が起きたこと、その後の逆コース政策。民主化よりも反共の砦と化すのが大事とアメリカは判断した。よって、民主化に熱心な社会主義者よりも、アメリカは元ファシスト(旧支配勢力)と組むことにした(岸信介・正力松太郎)。

敗戦を曖昧にするプロジェクトも行われた。敗戦の日は、ミズリー号調印の9.2のはず。8.15としたことで、敵の姿はいなくなり、天災化としていく。

「敗戦の否認」を可能にした諸要素。たまたま不幸な経済状態から比較的速やかに脱出できた。代償は無制限な対米従属。
これは、世界に類を見ない特殊な対米従属だ。「日米の絆」「思いやり予算」「友だち作戦」。親分子分関係は、利害関係のはず。冷戦構造がなくなる頃から情緒的な言葉が増えてきた。日米関係は特別。戦前は天皇陛下は我々を愛してくれているので、陛下のために死ぬのは当たり前と思っていた。起源は、昭和天皇とマッカーサーとの会談で「すべての責任は私にある。」と言ったということになっている。マッカーサーが感動して「天皇に戦争責任はない」と書いた。このエピソードを戦後日本人は大事にしている。これによって、天皇が退位しない神話が出来上がった。しかし、これは米の規定方針。戦後の「抵抗」が一切なかったのを見たマッカーサーは天皇の玉音放送のせいだと思った。(一方では鬼畜米英と言っていた日本人が過去を少しも反省しない)これを利用しようとした。第一はスムーズな占領のため。なぜ日本人はこの神話を信じたいのか。これは、日本人が負けたことを信じたくなかったから。もちろん、アメリカは日本を愛してるからではない(アーミーテージ)。

対米従属のストレスは、アジアへの高姿勢になる。よってアジアでの孤立を招く。より日米従属を深める。この循環構造にある。

これを可能にする条件は変化した。
(1)冷戦構造消滅によって、アメリカは日本を庇護する理由はなくなった。日本を収奪する姿勢に転じた。
(2)昔はアジアでの国力の突出で、札束で顔を引っ叩くことも出来た。いまはなくなった。

90年代で戦後は実質終わっていたが、これを無理矢理レジームを持たせようとしてきた。

「戦後レジームの脱却」じゃない。アベは頭が悪く(憲法の基本理念も理解していない)、心も悪い(頭が悪いのを人のせいにする)。永続敗戦レジームを保守するというのが脱却の内実。

真剣に守ろうとしているのは、自分を総理大臣にさせたレジームを守り抜くということ。ポツダム宣言知らない→敗戦の否認。
敗戦改革の否定。集大成として憲法改正を否定したい。

日本の支配者層。対米従属レジームはあまりにも卑屈ということはどっかでわかっている。よって、アメリカの置き土産の戦後憲法を虐める。憲法に対してここまで激しい憎しみを持つのは、ねじくれた憎悪である。これこそ、国家の私物化。自分の個人的なコンプレックスを解消するために、壮大な私物化が起きている。アベ、岸、佐藤家の親戚が私物化をしているとも言える。これを「腐敗」という。

「戦前の国体」(1868-1945)
77年間で破綻に至った。明治期は形成。大正期は緩み。昭和は崩壊期。
「戦後の国体」(1945-)もうすぐ77年間。
70年前後までは、アメリカの日本。
90年前後までは、アメリカなき日本。経済的大国。
90年代から現在。崩壊期。日本のアメリカ。

国体論から見る憲法論。
戦前の国体。明治憲法の二重性があった。「密教」としての天皇機関説と「顕教」としての天皇主権。昭和ファシズムは、後者が前者を飲み込んだ。

戦後の憲法
建前としての9条を持つ平和国家
本音としてのアメリカの軍事的世界戦略に奉仕する同盟者。
安保法制は、後者による前者の呑み込み。戦前とは逆の様相。

本音を覆い隠せなくなった。
9条の起源はマッカーサー。天皇を救い出すために、ソ連・オーストラリアの批判を避けるために、絶対平和主義・一切非武装化の憲法をつくった。
米軍駐留は本音として必要。沖縄に基地をおけば、米軍駐留は見えなくなる。

朝鮮半島危機対応に見る平和主義の空洞化。
去年は先制武力行使も辞さないアメリカを支持していた。
→そしていまは米韓中対話路線だ。
日本は「朝鮮半島の平和的な解決」とは決して言わない。本音は朝鮮戦争起きればいいと思っていた。戦争が起きれば、在日米軍基地は攻撃される。そうなれば9条憲法問題も吹っ飛ぶ。経済も、戦争需要、復興需要も見込める。何百人か日本人は死ぬかもしれないが、この被害も護憲派のせいにも出来た(魔女狩り)。だから今は安倍政権はがっかりしているはずだ。対米従属レジームから見ると、朝鮮戦争が終わると米軍駐留の理由がなくなるので、困る。

朝鮮半島の非核化が本格化している時に安倍は「北朝鮮が先ず非核化するべき」という。相互に非核化が当然なのは明らか。安倍の平和主義は、一方的な優位性を確信できる時だけの平和主義である。

護憲派は知識を増やし考えていかねばならない。
9条よりも日米安保が上位に来ていることを護憲派は知るべき。憲法は、最高法規ではない。改憲か護憲かよりも以前の状態に、問題はある。

市民革命をやり直す必要がある。
「押し付け憲法論」者には、安保は頭に入っていないが、その論理自体は強い。日本人は、実質的に憲法制定に主権者として憲法を制定出来なかった。

自衛隊は違憲かもしれないが、その違憲性自体が軽くなった。日本人は憲法違反に慣れすぎてしまった。

9条を多角的に検討する必要。
アメリカから見れば天皇免責、武力無効化。
アジアから見れば、何を偉そうに突然改心したのか。倫理的な高さ?はある。
国連から見れば、本来のリアルな展望だった。

どうやってそれをバージョンアップするか?

⚫︎最後は駆け足になった。最後の所は議論の別れる所だろう。憲法を制定し直す、と言うことの必要性は、私も感じている。しかしそれは、国民投票で我々が勝つことも含まれるのでは?とも思ったが、質問時間は一切なかった。









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最終更新日  2018年05月04日 14時15分14秒
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Re:白井聡氏の講演(05/04)   Mドングリ さん
白井さんの認識、分析は、まったくもって鋭いと思います。
では、安倍さんを担ぐ日本人はどうすればいいのか?ということになるんですが・・・
内政ではレイムダックに近づいても、外交では安倍さんを超える人はいないわけで、そこが悩ましいところです。
安倍さんは外交に生き残りを賭けているわけだが、危機になるほど有利と考えているのが怖い。

最大の懸案は、北朝鮮よりも米中関係にあるわけで・・・平和ボケしている余裕はないと思うのですが。 (2018年05月04日 23時21分38秒)

Re[1]:白井聡氏の講演(05/04)だけ   KUMA0504 さん
Mドングリさんへ
白井さんの本を詳細に読めば納得するかもしれないですが、私などは「外交では安倍さんを超える人はいない」とは少しも思わない。もちろん理想だけを語っていく訳にはいかないとも思っていますが、安倍さんの外交即ち国家戦略は破滅への道だと思っています。

3年先、10年先、50年先の戦略を作っていく必要性を感じています。 (2018年05月05日 15時31分56秒)

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