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テーマ:ニュース(99462)
カテゴリ:社会時評
個人的な話から始めて申し訳ない。「東京の子」を読んで思い出した。私の奨学金の話をすると、最近の人たちはみんな「ウソでしょ」という顔をする。
「私の貰った奨学金は当然無利子だったし、半分ぐらいはタダだった。だから、確か年間9万円ぐらいしか返さなかったし、ボーナスの一部を充てるだけで済んだし、最後の3年はいっぺんに返したから30歳前後で返し終えた」 「月いくらもらっていたの?」 「確か5万円だったと思う」 「それ!よっぽど優秀だったんでしょ?」 「そんなことないのは、今の私見たら分かるでしょ」 「家はそんなに貧乏だったの?」 「確かに汲々だったけど、苦学をした覚えはないよ。あと3万円も仕送りをしてもらっていたし、月1万円の借家に住んで一切バイトはしなかった」 (どうやら80年代始めの日本育英会特別奨学金制度・国立大自宅外通学の枠に潜り込めたらしい) この無利子給付型奨学金が今は無くなっているのは、最近姪のために奨学金保証人の判子をついたことで思い知った。現在の奨学金制度は、もう完全にサラ金じゃないか!奨学金って、国民の教育の権利を守るための制度じゃないの?教育の保証は国の根幹制度じゃないのか? 現在国立大の学費は四年間で242万円、私立系大学は395万円、私立系理系大学に至っては538万円だ。私の時は、四年間で30ー50万円だったと思う。それでも、両親にとってはかなりの負担だったはずだ。私の大学3年の頃に、学費値上げ反対運動があり、13数年ぶりに大学教授会と共闘をしたことがある。何故覚えているかというと、その時私は新聞会部長として、生涯初めて人前で演説をしたからである。それなのに、なんとかなるだろうと思って一切原稿を用意しなかった。グダグダになって、教授会からかなり叱責された。もう二度と演説なんて止めようと思った。教授の誰かが、「初めてなんで仕方ないよ」と言ってくれたのを覚えいなかったら、ホントに全ての運動から手を引いていたかもしれない。 閑話休題(^^;)。それでも、そのあと学費値上げは実行に移され、そのあとどんどん値上げされて現在に至る。あの時の、値上げ反対運動は、ものすごく重要だったのだ、私は事前にきちんと準備して演説しなくてはならなかったのだ、と今更ながらに思う。 自公政権が続けば、本気で教育を受ける権利を保障するという政策はとらないだろう。もしあるとすれば、政府の都合のいい人間を作るための奨学金制度しか作らないだろう。 こういう政府は変えなくてはならない。その意味でも、若者いや全ての国民は、自公維以外に投票して欲しい! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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