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2019年12月04日
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テーマ:本日の1冊(3685)

「図書2019年12月号」
「岩波国語辞典第8版」が刊行されました。今回はそれを受けてのエッセイが三遍もありました。

アナウンサーの福島暢啓さんは、辞書もアナウンサーも言葉のプロという事を述べています。「「河川敷」は「かせんしき」か「かせんじき」か?タピオカは「食べる」ものなのか、それとも「飲む」ものなのか?」時代の変化にどの言葉を選ぶかは常に悩んでいるそうです。私は「かせんじき」「食べる」なんだけど。言語学者のエフゲーニー・ウジーニンさんは、「辞書を小説のように読む」のが大好きなんだそう。単語の使い方や、その単語からどのような表現が成り立っているかわくわくしながら辿るらしい。辞書編集者の1人、丸山直子さんは「ネットで利用できる辞書の中には、編纂者が不明で、ネット上の不確かな情報をそのまま拡散させているようなものを目にすることもある」と書き、「責任ある辞書作りができる環境を守る必要」を説いています。なるほど、こんなにも「辞書」が次から次へと「出版」される日本は未だ恵まれているのだけど、大きな危機に立っているのだな、とも思う。もう一度「辞書を読む愉しみ」に立ち返る必要があるのかもしれません。

その他、言葉そのものをテーマにしたエッセイは、今回は特に多かったように思えます。人気作家町田康さんの「古典の言葉」が巻頭エッセイでした。さだまさしは、88年に『広辞苑』第五版に「目が点になる」が初めて載ったときのことを書いています。実は、70年代末にさだのコンサートメンバー福田幾太郎が『嗚呼‼︎花の応援団』の主人公青田赤道が言葉を失って絶句するときの表情を見て流行らしていた言葉だったのです。交通事故で亡くなった彼を悼み「タローちゃんは今『広辞苑』の中に棲んでいる」と書き、連載エッセイ「さだの辞書」の最終回最後の言葉としました。

谷賢一は『戯曲 福島三部作』の成立過程を詳しく書き、俳人の長谷川櫂は「死の瞬間まで明治の新国家建設に役立ちたいと願う「明治の子」だった」正岡子規のことを書いて、司馬遼太郎の『坂の上の雲』を批判しました。





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最終更新日  2019年12月04日 12時03分47秒
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