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テーマ:ニュース(99463)
カテゴリ:社会時評
2020年4月25日のETV特集 「緊急対談 パンデミックが変える世界 ユヴァル・ノア・ハラリとの60分」 が、とても面白かった。 再放送決定! 4月30日(木)午前0:00〜午前1:00 私的にメモしたことを載せる。文責は私にある。 (リード文) パンデミックのただ中で今、何を考えるべきか。先日ETV特集の中で行った海外の知性への連続インタビューの中でも、特に大きな反響が寄せられたのが、イスラエルの歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリからの警告だった。今回はこの反響にお答えし、1時間に及んだハラリ氏へのインタビューのほぼ全体をお送りする。世界が注目する知性からの多岐にわたる現状分析と警告。そしてあるべき未来を手にするための渾(こん)身のメッセージ 出演者 歴史学者(『サピエンス全史』著者) ユヴァル・ノア・ハラリ (インタビューした日は4月2日だったと思う) パンデミックは世界の変化を加速する。 オンライン化で、世界の安い労働者が雇用されて(インドの学者がアメリカの大学の授業をする等)地元は減るかも。 組織労働者は危機にさらされる。 民主主義における危機。 (ハンガリーでは、オルバン首相権限拡大、無期限延長をした。メディアへの威嚇) 民主国家は平時に崩壊しない。崩壊するのはこのような時。 二つの異常事態。 ・命と生活の危機。 ・権力への移譲。間違いを隠微できる。ますます権力を強化していく。チェックが出来ない。緊急事態こそ、権力への監視を怠ってはならない。 テクノロジーと監視技術 パンデミックが監視の歴史を変える大きな分水嶺になる。民主国家が、こぞって監視を導入。これはコロナが去っても、次のコロナのために続く。 監視のあり方が変わる。血圧・体温、心拍数までの大規模な監視システムに変わる。私たちの感情まで知る。何処にどんなクリックしたのかどんな本を読んで、どう血圧が上がったか?ジョージ・オーウェルさえ考えなかったことだ。そのためのテクノロジーは既に存在する。ブレスレットや指輪をつければそれは可能だ。 イスラエルでは、感染拡大の防止を理由に、一般国民の情報を収集して、逮捕も出来る。私たちは、情報を政府に渡すべきではありません。もちろんパンデミックと戦うには、100%の協力が必要。イスラエルのパレスチナも政府ではなく第三者機関ならば協力するでしょう。 緊急事態が終わっても規制は続く。2011年にプディング令(贅沢品のプディングなどを規制する法律)が出された。これが未だ続いている。緊急措置は危機が終わっても一人歩きする。監視・規制は必要だ。民主的にバランスを取るのが必要。個人に渡してはいけない。必要なのは、「市民に力を与えること(エンパワーメント)」。個人に情報を公表しなくてはならない。 市民にも責任。 科学的な指針を取って判断する。 グローバリゼーションは関係ない。パンデミックはグローバリゼーションが進む前から発生していた。防ぐならば、石器時代まで戻らなくてはならない。 むしろ今は、ウイルスは世界で協力できないが、人類は世界的に協力できる点で進んでいる。危機に立ち向かうのには、情報の共有と連帯が必要。 現代は敵意や分散が拡大している。アメリカのリーダーシップはなくなった。集団的なリーダーシップを期待する。 戦争と考えるべきではない。人のケアが大切。勝利は必要ない。人を命や生活破壊から守れば、それが成功だ。 人類にとって、今回のパンデミックは? 乗り越えることはできる。結末を選ぶの私たち。、独裁をえらんだらダメ。 グローバルな民主主義を選ぶならば意味ある時だったことになる。 心をいたわり、科学を信頼したら、この危機は乗り越えられる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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