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カテゴリ:読書(ノンフィクション12~)
「マンガ 認知症」ニコ・ニコルソン 佐藤眞一 ちくま新書 皆さんの周りの近しい人が認知症に近づく少し前に、読んでおきたい格好の手引書です。非常にわかりやすく、適当に詳しい。 認知症の人の行動には理由があります。それを「危険だ」「転んだら大変だ」といって止めようとしている。ただ頭ごなしに止めるならば、それはコントロールです。止めるけれども、「なぜ出ていきたいんだろうか」と考え、その思いを汲み取ろうとするなら、なにか別のことができるかもしれません。(236p) 私はこの10数年間で、3人の親族を看取り、また仕事との関係で、数多くの認知症患者を観てきました。3人の親族に対しては、後悔ばかりですが、どう後悔していいのかもわからなかったけど、あゝあそこが分岐点だったのだな、と気付かされました。 認知症特有の行動があります。大体は「特有」だと言うことは知っていたけれども、その「(特に根本的な)理由」「対処の仕方」をキチンと知っていたわけじゃない。あと20年ぐらいは手元に置いて、(私自身のために)時々参照したいと思います。以下、私が体験した「行動」。 ・お金を盗られたと言う。 ・ご飯を食べていない、食べさせてくれないという。 ・同じことを何度も聞く。 ・実際にあったことと違う話をする。 ・同じものを毎回買ってくる。 ・料理の味が変になった。 ・便を漏らしているのに気づかない。 ・突然怒ったり泣いたり感情が急変する。 ・人が大勢いる場所で立ちすくむ。 ・料理・運転ができなくなってきた。 ・今日の予定を何度も確認する。 ・金銭や薬の管理ができなくなってきた。 ・好んでやってきたことに無気力になる。 ・家にいるのに「帰りたい」という。 ・毎日あっているのに急によそよそしくなる。 ・汚れた下着を隠してしまう。 ・物事を他人の立場に立って考えられない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年12月28日 09時36分53秒
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