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テーマ:本日の1冊(3685)
カテゴリ:読書(ノンフィクション12~)
「絶対はずさないおうち飲みワイン」山本昭彦 朝日新聞出版 むかし趣味を作ろうと、毎月数本のワインと教材が届く通信教育に登録したことがあった。お金をかけたのだからと、その後も何本か5-8000円ほどするワインも試したし、ワイン試飲会にも参加して高いワインを飲んでみた。結果わかったのは、鼻の悪い私はワインを趣味とするべきではない、ということだった。 ところが、コロナ禍の夏の終わり、私は高級ホテルのフランス料理付き一泊が通常の実質1/5の値で体験できるコースを見つけた(gotoだけでなく県民割引、食事券諸々合算)。そこで私は、久しぶりの「マリアージュ」を体験した。高級料理を然るべきワインに合わせれば、料理とワインはいよいよ豊かに香り高く円やかになるのである。ここで出ていたワインは、おそらく定価2-3千円台の「はずさないワイン」だったと思う(グラス1500-2000円)。私は、またあの体験をしたくなった。私が健康のために毎日1/4ボトル飲んでいるデイリー赤ワインでは分からない世界がある。‥‥というところで、この本に出会った。 ここにあるのは全て1900-2400円のワインである。書いていることは、昔の教材を簡略化して現代風味をつけたようなことで、とてもわかりやすい。というか、今になって物凄く頭の中に入った。何十年かけて私も学習してきたのだと思う。決定的に不足しているのは、テイスティングの体験値だろう。 50本のワインを試してみたい。本の中に書いている「品種の違い」「土地の違い」「生産者の想い」を自分の舌と比べてみたい。またマリアージュ(今はペアリングというらしい)を体験したい。しかし、通販で買えば、基本的に全部送料が必要である。私は試しに岡山市で一番在庫が豊富なお店で50本を探してみた。店員は本をパラパラと捲るだけで判断してくれた。在庫が全部頭に入っている。凄い!「一本もない。でもワンランク上のプティシャブリならあります」そうだろう。ワインとはそういう酒なのだ。たとえ名酒でも、出逢うのは一期一会なのである。300円高いシャブリを買って帰った。 このプティシャブリ。コルトー家が営む歴史の若い作り手。ステンレスタンクで醸造。つまり現代派。私もシャブリは好きで、プリミエクリュの5000円台のシャブリも飲んだことはある。これは2600円。それでも美しい琥珀色、雫も良い、一口飲むとミネラル感いっぱい。流石にいつものワインよりも二味ぐらいバリエーションがある。そして合わせたのは惣菜の鯖の南蛮漬け、安いモッツァレラチーズ、アーモンド、しめじ味噌汁でした。ペアリングで味変を感じたのは1ヶ所ぐらい。修行が足りないのか。いや、安い食材は安い味しか無いからこうなったのかもしれない。次は高いお寿司を買ってくるべきか。ホントは生牡蠣が1番わかるんだけど。 あと49本の試飲がある。どうしようか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年01月25日 21時53分15秒
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