カテゴリ:新米電気主任の学習部屋
東京電力は3日、今夏の電力供給力について、8月には6670万キロワットを確保できるとの見通しを発表した。火力発電の出力拡大などにより、3月時点の見通しから200万キロワット上積みする。今夏の最大電力需要についても猛暑だった昨年(6147万キロワット)並みの6110万キロワットを予測しており、柏崎刈羽原子力発電所の停止が続く前提でも560万キロワットの供給予備力を確保する。ただ、想定を上回る猛暑となれば需要が供給を上回る可能性もあるだけに、東電では消費者に対し、節電を要請する考えだ。 最大電力は日中の最大発電量を示す。今夏の最大電力見通しは気温35・2度を前提に想定した。ただ気温が30度を超えると、1度上昇するごとに電力需要は170万キロワット増加する経験則があり、同日会見した藤本孝副社長は「猛暑になれば最大電力が6400万キロワットに達する可能性がある」としている。このため、今年3月時点で6470万キロワットとした夏場の供給力計画を見直し、来年稼働予定の火力発電所(川崎市)の試験運転時の出力を活用するなどして供給力を200万キロワット上積みする。 東電の今年3月末時点の発電設備の最大出力は6274万キロワット。このうち火力が約58%で、原子力は約28%。東電の原発は福島と新潟両県に17基あるが、昨夏の新潟県中越沖地震で新潟の柏崎刈羽原発の全7基(出力合計821万キロワット)が運転を停止した状態が続いている。 猛暑となった昨年8月には、他電力から融通を受けたり、企業などの大口需要先に電力の使用を一時的に抑えてもらう需給調整を発動するなどの対応をとった。今夏も供給余力の上積みと、節電の呼びかけを継続し、「万全を期す」(藤本副社長)としている。(産経新聞) 【上記の感想】 電力供給に不安を感じた昨年8月の日記は、こちら。 昨年は17年ぶりの需給調整が発動されたが、今年は大丈夫そうである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/07/05 11:03:25 AM
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