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カテゴリ:映画 グルジア(ジョージア)の監督
オタール・イオセリアーニ「素敵な歌と船は行く」シネ・リーブル神戸
イオセリアーニ映画祭の3本目です。大きなお屋敷から少年がボートを操って水路を伝い、街に出かけてゆくシーンから映画は始まりました。 もう一人の登場人物は父親です。鉄道模型の好きな、まあ、ただの好きではなくて、所謂、鉄ちゃんのおじさんです。部屋の中を列車が走りまわっています。ああ、もちろん模型ですよ。お金持ちのようです。でも、何をして食っているのか不明です。やたらタバコを吸って、酔っ払っています。時々庭なのでしょうね、鉄砲を持ち出して狩猟をしたりしています。息子が連れ帰ってきたホームレスのオッちゃんと意気投合して飲んだくれの生活を続けますが、上の写真は住みついた(?)ホームレスのオッちゃんと、なんと、イオセリアーニ本人が演じている父親です。 三人目は母親です。どうも実業家のようです。まあ、いけ好かないおばさんです。で、家の中に、変な鳥がいます。多分、コウノトリの一種だと思いますが、奇怪な表情で立っています。鳴いたり飛んだりしません。上の写真は父親をいたぶっている(?)母親と、家の中にいるコウノトリです。で、そこからのこの少年の行動のわけわかりません、学生アルバイトなのか、ゆすりたかりなのか、物乞いなのか。ああ、家では坊ちゃんのなりをしていますが、街に出るときは、まあ、ただの不良少年です。ピストルとか持ち出してスーパーマーケットで強盗とかやっちゃうのですが、つかまって、一応、映画を見ている感覚では、すぐに出所しきます。 で、外の世界ですが、デカい単車にのってカフェとかの娘に言い寄る鉄道員らしい男と、まあ、そのカフェの娘が、まあ、目立った登場人物です。で、娘は、なぜか、少年のお屋敷に逃げ込んできていたりします。 他にも、犬とか、変な動物とかが、突如、出てきます。ヘリコプターがなんで飛んでくるのか忘れましたが、自動車やバイクもいろいろ出てきます。なんなんでしょうね。 要するに、知らない人が暮らしている、ちょっと地理感覚の通用しない街と、どうも、その街から少し離れたところにあるらしいお屋敷で暮らしているお金持ちを、ぼんやり眺めているという風情の映画です。正直に言うと、まあ、ほどんど訳が分からない世界です。うーん、脈絡のない世界というほうがいいかもしれません。 予想なんてとてもできない出来事が不意に起こるのです。 「まあ、それもありか・・・(笑)」 困ったことにそういう気分にはさせられます。別に、幸福になったりはしません。チラシにはノンシャランとかユーモアとか書いてありますが、ノンシャランとユーモアを感じられる人は、かなり優雅な心の持ち主だと思います。ボクのような貧乏性の小理屈人間には強敵です。 「なんなんですか、この映画?」そう思っていると終わりました。 困ったことに、明日も来そうです。 脚本・編集・出演:オタール・イオセリアーニ 撮影:ウィリアム・ルプシャンスキー 音楽:二コラ・ズラビシヴィリ 出演:ニコ・タリエラシヴィリ、リリ・ラヴィーナ、フィリップ・バス 1999年・117分・フランス・スイス・イタリア・原題「Adieu, Plancher des Vaches!」 2023・03・12-no036・シネ・リーブル神戸no181 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.03.13 10:22:08
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