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ゴジラ老人シマクマ君の日々

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2023.09.19
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​​ウェス・アンダーソン「アステロイド・シティ」シネリーブル神戸
​​​​ 映画でも、お芝居でも、まあ、小説でも、でも、ですが、見たり読んだりしていて、自分が何を見ているのか、何を読んでいるのかわからなくなることってありますね。画面上、舞台上、あるいは、言葉やその文脈として、見たり読んだりしていることはわかるのですが、で、何を読んだとか見たとか聞かれるとわからないんですね。​​​​
​​​​ 小説でいえば、大傑作と誰もがいうセルバンテス「ドン・キホーテ」(岩波文庫・全6巻)ですね。筋の展開も「ここが面白い!」と言われる山場の説明も全部できるのですが、「それで?」と問い直すと、何が何やらわからないんですね。​​​​
​​ それでも、全6巻読み終えた自分をホメてあげたい気分ですが、ここの所、映画館を徘徊していて、その手の代表選手がウェス・アンダーソンです。​​
​​​ 何本か見たことがありますが、それで?という困惑だけが記憶に残っていて、なんとなく気に掛かるんですね。映画は、小説とかとちがって、見ていればいいだけですから、気に掛かるのでやってきてしまうのですが、今回は「アステロイド・シティ」です。チラシによれば、まあ、ウソかホントか知りませんが、アメリカでは大評判の作品ですね。​​​
​​​ぽかーん!
 でした(笑)。
​​​​​ 1955年のテレビ番組で、西部の町「アステロイドシティ」、訳すと「小惑星都市」だそうですが、そこを舞台にしたお芝居をテレビで見せているという設定ですね。
 お芝居を見せているわけですから、映画のシーンの背景は書割で、映像的にはアニメっぽいのですが、そこに実写の俳優が登場して、あれこれ、意味ありげな展開です。展開している意味を考える前に、「犬が島」だったかでは人形だった登場人物が人間で実写ですから、テンポというか、そこに見えている人物のリアリティというかがヘンなんですね。で、多分、これがウェス・アンダーソンなんでしょうね。​​​​​
​​こいつら、なにやってんだ?​​
​​ 最後までわかりませんでしたね。この映画を喜ぶセンスはボクとは無縁だといってしまえば、まあ、もう見ないのですが、やっぱり、ちょっと気に掛かって考えてしまうるわけです(笑)。
​ アニメの書割を背景にして人間を人形化したことで、何が起こったのですかね。もう一つ、1955年って、やたら水爆実験とか、一方で、宇宙人とかテレビ中継とか出てきましたが、作り手の意図のなかではどういう時代なのでしょうね。​
 まあ、そういうわけで、結果的には、今回も予想通り完敗の作品でした。
 ​​で、今回、面白かったことは、劇場で昔の知人、ボクより少しお若い方ですが、その方が、偶然、真後ろの席に座っていらっしゃたことですね。
 まあ、ボクは見ていませんが、今年評判になったインド映画とかがお気に入りだったようで、先日、偶然お会いした時には「見ろ!見ろ!」と元気にすすめらたことがある方ですが、真後ろだったのでちょっとおしゃべりしました。
「ウェス・アンダーソンとか、よく見るの?」
「うううん、知らない。でもトム・ハンクスとかマーゴット・ロビーとか出てて、面白そうじゃない。」

​「( ´艸`) 多分、はずれますね(もちろん声なし)。」​
 ​場内が明るくなってもう一度声をかけました。​
「どうでした?」
「ずっと、寝たり起きたりしてた。」
​ ( ´艸`)​
​ ​​そうなんですよね。インド映画とかお好きで、トム・ハンクスのお芝居を期待してもカラぶるんですよね、この人の場合(笑)。​​

監督 ウェス・アンダーソン
原案 ウェス・アンダーソン  ロマン・コッポラ
脚本 ウェス・アンダーソン
撮影 ロバート・イェーマン
美術 アダム・ストックハウゼン
編集 バーニー・ピリング  アンドリュー・ワイスブラム
音楽 アレクサンドル・デスプラ
キャスト
ジェイソン・シュワルツマン(オーギー・スティーンベック/ジョーンズ・ホール)
スカーレット・ヨハンソン(ミッジ・キャンベル/メルセデス・フォード)
トム・ハンクス(スタンリー・ザック)
ジェフリー・ライト(ギブソン元帥)
ティルダ・スウィントン(ヒッケンルーパー博士)
ブライアン・クランストン(司会者)
エドワード・ノートン(コンラッド・アープ)
エイドリアン・ブロディ(シューベルト・グリーン)
マーゴット・ロビー(妻/女優)
2023年・104分・G・アメリカ
原題「Asteroid City」
​​​20230912no112・シネリーブル神戸no204​​​​​​​​​​​​​​​​


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最終更新日  2023.09.20 16:06:39
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