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テーマ:映画館で観た映画(8350)
カテゴリ:洋画(05・06)
監督 : ロマン・ポランスキー
出演 : バーニー・クラーク、サー・ベン・キングスレー、ハリー・イーデン、ジェイミー・フォアマン 腹が空いて旅の途中で倒れて屍になることは、現在では考えられないが、昔ではよく見られたことなのだろうと思う。旅の枕言葉は草枕である。 もっともオリバーの場合は、親切な人に助けられたり、不良の仲間に目にとまり屍になることは無かった。それが幸なのか不幸なのかは人によって意見は分かることなのかもしれない。現代の貧困は餓死ではない。けれどもお金のために人間としての当然の権利を侵害しながら働かせる仕組みは過去も現在も変わり無いだろう。そうやって見てみると、案外この映画に現代的意味は有るのかもしれない。「下流社会」といわれる現代。本当の下流とはこういうことを言うんだよ。とか。 オリバーがあまりにも受身過ぎる、オリバーはなんによって幸福を得たのか。「運」なのか「オリバーの美しさ」なのかほかに有るのか、という辺りがこの映画でははっきりしない。よって、作品としてはイマイチというしかない。「戦場のピアニスト」にはこれを作らなければならない、という監督の執念があったが、この作品には感じられない。蓋し、この作品に不足しているものであろう。 昔の裁判の理不尽さはよく出ていた。科学的捜査などは一切しない。「神の名において真実を述べたもの」の証言だけが決めてである。だから裁判長のさじ加減なのだ。この捜査がとのように発達していき指紋捜査に結びついていったかは、「指紋を発見した男」に詳しい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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