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テーマ:韓国!(16902)
カテゴリ:韓国旅行記
17日目 9月14日(木)
今日はいろいろと迷った末に午前船に乗るのではなく、もう一日済州島観光をすることにした。二日お世話になった民泊を出ると、アジェンマたちが魚(サバ?)を干す準備をしていた。 コンククスは豆乳冷やしうどん 今日一日は済州島の自然を見るというのがテーマだ。市内まで行ってバスに乗る。もうお手の物だ。バスセンターで切符を買ったあと、30分時間があったので食堂で軽いものを食べる。「コンククスください。」「コンククス?しばらく待つわよ」「待つ?早い食事をしたいんだけど」「早く?うん、5分で出来るよ」「それならOK、お願いします。」もちろん5分は信用していない。でも10分になってもまだ間に合う。予想とおりになった。まあ、このくらいの会話なら出来るようになった(←威張ることではない)コンククスはもやしうどんかと思ったら、豆乳スープの冷やしうどんだった。なかなか美味しいスープで、さっぱりした味だった。 すぐそばに原生林 バスは郊外のサムクムブリという自然休暇村みたいなところに行く。40分ほどバスを走らせる。どんどんと原生林みたいなところを走り出す。雨が降り、晴れる。馬がたくさん、そして牛が少し放牧されている。済州島は自然が豊かだ。 突然「着いたよ」といって放りだされる。閑散な観光地と言った趣なのだが、サムグムブリの噴火口は直径650m、深さ100mもある。真ん丸い形をしてとても雄大だ。爆裂孔のみで溶岩が出なかったからこんな綺麗なかたちになったという。丸っきりの休火山。すぐそばまで行ける。そこから見える島の景色のパラノマも絶景。 秘密の花園 周囲はいろんな花が群生。素晴らしい。あとで自分で撮った写真と見比べながら、売店で植物図鑑を借りて名前を調べる。あまり名前はわからなかった。一番の群生はツルボ(ムルッ)という紫色の花。白タンポポ(ソェソニムル)みたいな花。オミナエシも、ツユクサも、山紫も咲いていた。時々見たこともない蝶や鳥が飛ぶ。 私は一人歩いていって、外れの方に行く。観光客が誰も入ってこない10m四方の秘密の花園を発見する。そこだけ陽が入っている、ツルボの群生地である。30分ほどそこに寝転ぶ。山の天候だ。雲が矢の様に飛んでいき、陽が入り、曇り、冷たい風が吹く。やはりここにきてよかった、と思った。残念なのは、この花園を共有すべき隣人がいなかったことかな。 火口山の頂上には、中国語の説明版と並んで日本語の説明版があった。済州島に来て感心したのは、ほとんどの博物館、観光地に、ハングル、英語と同時に日本語、中国語の説明がついていることだ。一方、ソウルには、日本人の観光に力を入れているわりには驚くほど日本語の説明文は少ない。済州島を見習ってほしい。 韓国のマクド 3時に済州市に着いたので、街ブラをする。市場を歩いた。紫芋を売っている処、ものすごいくせのある匂いを発するというエイも獲れたてのが売られている。マクドナルドでフライドポテト(M)と紅茶を買ってみる。ポテトは1200W。味も細さも変わらないが、トマトケチャップがつく。紅茶は1000Wと安いが、ティーバッグとお湯で出てくる。私はそれでもいいから日本で100円で採用してほしいと思う。(そののちこの冬、それが日本で売られていることに気がついた。)コーヒーは2000Wだった。 5時までに余裕を持って旅客ターミナルに着くと、木浦(モッポ)いきは歩いて20分の国際ターミナルだという。ギリギリに行っていると大変なことになるところだった。カードで買うと、ここでも暗証番号、パスポート番号が要った。面倒なことだ。今度は一泊にはならない。片道21800W。やはりフェリー代は高いのだ。5時間の船旅だが、夜行フェリーと同じで大部屋に入る。船中では、オイチョカブをする男女、外国人のカップルは静かに読書、酒を飲む人いろいろ。ただし、この日、船は常に30度ぐらい揺れた。何とか私の身体はもった。 アンニョンケセヨ、チェジュド フェリーが港を出る。来るときには雨が降っていて良く見えなかったが、今度は済州島の全体像が良く見えてくる。済州市の東となりに少し突き出た半島があり、その下が港だ。そしてその奥に雲に隠れて見えない済州島の山頂がある。東に向かってところどころ小火山で出来た山々が続き、長い長い丘陵を作っている。 こうしてみると、小さい。けれども古代にあっては、朝鮮半島・日本列島・中国大陸の間にあって、その存在が良く知られた重要な島であった。 いまげんざい、基本的にはこの島は金持ちが休養に来るリゾートの島なのだろう。そういう楽しみ方はほとんどせずに、とりあえずこの島を離れる。 木浦では思わぬ綺麗な夜景が迎えてくれた。宿は選ばずに行き当たりばったりのモーテルに決める。けれども交渉したら3万Wのところ、一人だから2万5千Wにしてくれた。バスタブもある、綺麗ないい部屋だった。さすがモーテル。 ペッパン初体験 部屋に荷物を置いて夜食を食べに行く。もう10時を過ぎていた。モーテル前の食堂に白飯(ペッパン)があったので頼むと一人だけどなんと作ってくれた。やっと定食を食べれる。なんと副菜が10皿もついた。全羅道なのだ。この地域はこれが当たり前なのである。主なおかずは白魚と大根、トーフの煮物。副菜は舌が合わないのが幾つかあり、4皿はほとんど食べなかった。おばちゃんはなんでもないように残り物を片付ける。私が食べている間、アジェンマはテレビを見ていた。 チングや! これが実に韓国らしいバラエティ番組。ドラマでは脇役に良く出てくる役者がゲスト。(「秋の童話」で主人公の友達の男)ゲストが昔話をする。ゲストの小学校時代の友達が、10人ぐらいに混じって数人出てくる。写真を見ると、ゲストもだれもがみんな昔の面影はない。どうやら誰とも何十年も会っていないらしい。ゲストは「チングや!」といってそのうちの一人を選んで手を差し出す。緊張の一瞬。そしてにこっと笑って、昔の友達の表情に戻るのである。そのときゲストが間違えたのは、四人のうち一人だけだった。写真を見ると奇跡のように思える。当たらなかったら、ゲストの面目丸つぶれじゃあないか。「チング(友達)」をそれほどまでに大事にする韓国の一面がわかる番組。食堂のアジェンマは私の存在を全く忘れて、げらげら笑っていた。 1,000(コインロッカー) 850(バス) 4,000(コンククス) 3,600(サムグムブリ往復代) 3,000(観覧券) 12,000(お土産自分用の帽子) 10,000(昼食ビントック、マコッルリ、お好み焼き) 850(バス) 2,200(マクドナルド) 21,800(済州島→木浦) 25,000(モーテル) 5,000(白飯) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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