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再出発日記

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2017年04月17日
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カテゴリ:洋画(12~)

3月に観た映画は9作品でした。二回に分けて紹介します。


「ラ・ラ・ランド」

私はこれまでアカデミー賞(日本のならばなおさら)の主要賞を獲った作品をその年のベスト3に推した事はほとんどない。それだけ私の映画評は偏っている事を先ず認めたい。しかし、映画体験というモノは、一期一会なのだ。人と人が恋に落ちるのと同じように、最終的には相性が合うか、どうかである。

ミアとセバスチャンの出会いは定番ではあるが、良かったと思う。しかし結果を云えば、この作品は絶対ベスト3には入らない。私との出会いは、いうまでもなく冒頭シーンである。ハリウッドの街の渋滞で全然動かない高速道路、1人の(主要人物でもない)女性がスターへの夢を歌い出す。それに連られて道路上の全車の人が踊り歌い出すのである。高速道路上の人が全員俳優希望ならば、壮大なオープニングになるだろう。しかし当然違う。単なる見映えだけを気にした映像に他ならない。そして前半部分の歌の数々も技巧は凝っていたけど、全然心に響かなかった。中盤辺りから、2人の気持ちがビンビン伝わるようになり、最後の曲の場面は、CMで植え付けられたイメージがすっかり騙しに使われていた事がわかって悪くない意外感を持ってしまった。

私は本格ジャズが好きだという事もあり、悪くない楽曲だったとも思う。悪くない作品なのである。しかし彼らの夢には、我々一般ピープルの夢とは重ならない気がする。これは「夢をみよう!」という映画である。私はこれで夢を見られない。

久しぶりに、いろんな所がロケ地めぐりが出来る作品に仕上がった。これは狙いだろう。悪くないという気分と、あざといなあという気分と、両方ある。


■ あらすじ
何度もオーディションに落ちてすっかりへこんでいた女優志望の卵ミア(エマ・ストーン)は、ピアノの音色に導かれるようにジャズバーに入る。そこでピアニストのセバスチャン(ライアン・ゴズリング)と出会うが、そのいきさつは最悪なものだった。ある日、ミアはプールサイドで不機嫌そうに1980年代のポップスを演奏をするセバスチャンと再会し……。
■ 解説
『セッション』などのデイミアン・チャゼルが監督と脚本を務めたラブストーリー。女優の卵とジャズピアニストの恋のてん末を、華麗な音楽とダンスで表現する。『ブルーバレンタイン』などのライアン・ゴズリングと『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』などのエマ・ストーンをはじめ、『セッション』でチャゼル監督とタッグを組んで鬼教師を怪演したJ・K・シモンズが出演。クラシカルかつロマンチックな物語にうっとりする。
■ キャスト
ライアン・ゴズリング、エマ・ストーン、キャリー・ヘルナンデス、ジェシカ・ローゼンバーグ、ソノヤ・ミズノ、ローズマリー・デウィット、J・K・シモンズ、フィン・ウィットロック、ジョン・レジェンド
■ スタッフ
監督・脚本: デイミアン・チャゼル
製作: フレッド・バーガー
製作: ジョーダン・ホロウィッツ
製作: ゲイリー・ギルバート
製作: マーク・プラット
エグゼクティブプロデューサー: モリー・スミス
エグゼクティブプロデューサー: トレント・ラッキンビル
エグゼクティブプロデューサー: サッド・ラッキンビル
撮影監督: リヌス・サンドグレン
プロダクションデザイン: デヴィッド・ワスコ
編集: トム・クロス
衣装デザイナー: メアリー・ゾフレス
作曲: ジャスティン・ハーウィッツ
作詞: ベンジ・パセック
作詞: ジャスティン・ポール
エグゼクティブ音楽プロデューサー: マリウス・デ・ヴリーズ
音楽監督: スティーヴン・ギシュツキ
振り付け師: マンディ・ムーア
「Start A Fire」パフォーマンス: ジョン・レジェンド

2017年3月1日
Movix倉敷
★★★★



「未来を花束にして」

古今東西、世の中を変える運動の成功例の共通点は何か。それは世論を味方にする事、である。森鴎外の「椋鳥通信」には、1910年の婦人参政権を求める25万人ものロンドンデモの記述がある。50年「平和的な婦人参政権運動」をして変わらなかった運動家エメリン・パンクハーストはその直後から「過激運動家」に変貌したらしい。この作品は、1912年のロンドン洗濯工場で17年間働いてきた24歳の母親の話ではあるが、彼女が次第と過激派の運動に入ってゆく過程が丁寧に綴られる。そしてたった100年前の女性に対する意識が劇的に変わった事を示す。過激派と言っても、彼女らの目的はあくまでも世間の注目を浴びて「知ってもらう」ことに一義を置いていた。だから窓ガラスを割ったり、ポストを爆破したり、大臣別荘を爆破しても、人に危害を与える事だけは避けていた。この戦術に当時も賛否両論がある事が描かれていたが、結果1918年に部分的参政権を勝ち取るのだ。決定的なのは、競馬場での死を賭した運動家の「行動」が、当時の最先端の映像として世界を駆け回ったことによる。「言葉よりも行動を」というこの時の戦術は、正しかったということになるだろう。

幼顔のキャリー・マリガンの、母親の顔と女性の弱い顔と強い顔が、この作品を支えている。

小さな「抵抗組織」の「マイノリティ」がやがて「マジョリティ」に変貌する秘密を描いて、良い映画だったと思う。


(解説)
20世紀初頭、参政権を求めて立ち上がった女性たちの生きざまを、実話を基に描くヒューマンドラマ。さまざまな困難に見舞われながらも女性の未来のために闘うヒロインを、『17歳の肖像』などのキャリー・マリガンが演じるほか、アカデミー賞の常連メリル・ストリープ、『英国王のスピーチ』などのヘレナ・ボナム=カーター、『007 スペクター』などのベン・ウィショーらが共演。脚本を『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』などのアビ・モーガンが手掛ける。
(あらすじ)
1912年、ロンドン。夫と幼子との3人で生活しているモード・ワッツ(キャリー・マリガン)は、サフラジェット(女性参政権運動の活動家)の友人の代わりに公聴会に参加し、これまでの生き方に初めて疑問を持つ。その後WSPU(女性社会政治同盟)のリーダー、エメリン・パンクハースト(メリル・ストリープ)の演説を聞き、デモにも参加するなど運動にのめり込んでいく。しかし、活動を快く思わない夫に家を追い出され息子と引き離された上に、職場でクビだと言われてしまう。

2017年3月2日
シネマ・クレール
★★★★



「彼らが本気で編むときは」

男性1100円の日に来たのに、会場は約30人、見事に女性ばかりだった。男性よ、臆したか!気持ちはわかるけど、男性、情けないぞ!

いい映画だったと思う。設定は(観てないけど)2014年のハリウッド話題作・衝撃作だった「チョコレートドーナツ」と似ている。しかし、日本と米国とは、かくも違うものかは。リンコは、表面上では、職場・公制度での差別を受けていない。トモを引き離すかに見えた児童相談所の職員は、2人を認めた。屈辱感はある。だからこそ、彼らは本気で編む。ただこれはLGBT問題の作品ではないのだ。「女性・性とは何か」を描いた作品なのである。よって、ここに出てくる全ての女性がテーマである。ちょっと侠気があるけど、か弱い所もあるトモ、中学生の時からリンコを認め守って来た母親、自分の中の女性性に目覚め出した同級生の男の子、その性向を全否定して自殺未遂に追い込んだその母親、育児放棄に近い子育てをして来たトモの母親は、自分の中の母親も女性も持て余していた。母親の母親は、子どもだけにわかる醜い女性を見せていた。それをりりぃが演じる。寝顔が死に顔のようで辛い。さっぱり性格の同僚の綺麗な花嫁姿。様々な女性の人生の一断面を、荻上監督らしく、さりげなく提示している。

リンコは、様々な葛藤を表面に出さない。あれだけの108個の擬似男根を編みながら、目の前に提示して、いつもゆったりする。それはひとえに女性のひとつの典型だろう。桐谷健太は、だから、想像以上に存在感がない。柿原りんかがあまりにも良かった。これはまぐれなのか?他の作品も見てみたい。


■ あらすじ
母親が家を出てしまい置き去りにされた11歳のトモ(柿原りんか)が、おじのマキオ(桐谷健太)の家を訪ねると、彼は恋人リンコ(生田斗真)と生活していた。トランスジェンダーのリンコは、トモにおいしい手料理をふるまい優しく接する。母以上に自分に愛情を注ぎ、家庭の温もりを与えてくれるリンコに困惑するトモだったが……。
■ 解説
『かもめ食堂』『めがね』などの荻上直子監督が手掛けたオリジナル脚本の人間ドラマ。母親に育児放棄された少女が叔父とその恋人に出会い、共同生活をするさまを描く。女性として人生を歩もうとするトランスジェンダーの主人公リンコを生田斗真、その恋人マキオを桐谷健太、母親に置き去りにされたトモを子役の柿原りんか、彼らを取り巻く人々を、ミムラ、田中美佐子、小池栄子、りりィ、門脇麦が演じている。
■ キャスト
生田斗真、柿原りんか、ミムラ、小池栄子、門脇麦、柏原収史、込江海翔、りりィ、田中美佐子、桐谷健太
■ スタッフ
脚本・監督: 荻上直子
製作: 石川豊
製作: 藤島ジュリーK.
製作: 井上肇
製作: 水野道訓
製作: 追分史朗
2017年3月9日
Movix倉敷
★★★★



「モアナと伝説の海」

基本的に南太平洋民族の気持ちに寄り添った映像と脚本だったと思う。ずっと昔は海洋民族だったモアナたちの一族は、小さな島で閉じこもり、それでも幸せで豊かな生活をしていた。文明的に言えば、弥生時代の生活かもしれないが、高い装飾品の水準を見れば、彼らの生活水準は都会の生活よりも良かっただろう。しかし、ある日島の植物に疫病が流行る。内海の魚も採れなくなる。しかし村長の父親は、外洋への冒険を許可しない。その時に1人の英雄が立ち上がる。これは古今東西英雄伝説のパターンである。それを見事な海の映像で見せたディズニーは流石というしかない。南洋民族の祖先は、台湾に発する民族であるという研究結果がある。そのさらに祖先は、中国の民族だっただろう。身体の刺青に、自らの全ての「物語」を刻むのは、文字を持たない民族にとっては必須の自己アピールになるのだろう。

歌は面白くなかったが、日本語吹き替えしか公開されていない現場では何とも言えない(他の映画館では字幕版はあったらしい)。

考古学ファンにとって興味深い作品だった。

■ あらすじ
誰よりも海を愛する少女モアナは島の外へ行くことを禁止されていたが、幼少時に海とある出会いを果たしたことで運命が決定する。モアナは愛する者たちの救済のため、命をつかさどる女神テ・フィティの盗まれた心を見つけ出して再び平和な世界を取り戻そうとする。未知の大海原へと向かったモアナは伝説の英雄マウイと出会い、冒険を共にする。
■ 解説
『アラジン』『ヘラクレス』などのロン・クレメンツとジョン・マスカー監督が再びタッグを組み、南太平洋に伝わる不思議な伝説を基に描くアニメーション。幼少時のある出来事をきっかけに海と強い絆で結ばれた、16歳のヒロインの大冒険を描写する。新人のアウリイ・クラヴァーリョがヒロインに抜てきされた。南太平洋を舞台につづられる少女のアドベンチャーと、その歌声に魅せられる。
■ キャスト
(声の出演)、アウリイ・クラヴァーリョ、ドウェイン・ジョンソン、レイチェル・ハウス、テムエラ・モリソン、ニコール・シャージンガー、ジェマイン・クレメント、アラン・テュディック、(日本語吹き替え版)、屋比久知奈、尾上松也、夏木マリ、ROLLY
■ スタッフ
監督: ロン・クレメンツ
監督: ジョン・マスカー
製作総指揮: ジョン・ラセター
製作: オスナット・シュラー
脚本: ジャレド・ブッシュ
2017年3月9日
Movix倉敷
★★★★


「チア☆ダン ~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~」

試合の前にする彼女たちの掛け声「明るく、すなおに、美しく」は、正しく彼女たちの三年間だった。

「日本のダンスの取り柄は、揃っていることだけ。それじゃまるで軍隊だ」と、軍隊の本場の米国のアナウンサーが揶揄する。でも、彼は決勝の踊りを観てすっかり意見を変えるのだ。

森友学園や北朝鮮では、決して出来ない踊りがそこにある。広瀬すずのキャスティングは、ちゃんと狙い通りだったと思う。明るさは、彼女の天性で何とかなる。「すなおに」は、決して「従順に」ということじゃない。実際話の中で、彼女たちはずっと反発していた。けれども、すなおに教えを受け止めてもいた。それが全米まで行かせたのだ。約半年、俳優として彼女たちはマジに練習を頑張ったらしい。映画マジックで、それで世界一の踊りに見せるように映す。しかし、フラガールのような完璧さ・「美しさ」は、流石に出ていなかったように思う。あまりにも忙しい彼女たちの、それは限界なのかもしれない。

テンポいい脚本、笑いと汗と努力と涙と勝利と友情の脚本、アイドル映画ではなかった。

■ あらすじ
友永ひかり(広瀬すず)は、県立福井中央高校に入学する。中学からの同級生である山下孝介(真剣佑)を応援したいと思った彼女は、チアダンス部に入る。だが彼女を待ち構えていたのは、アメリカの大会制覇に燃える顧問の女教師・早乙女薫の厳しい指導と練習だった。先輩たちが次々と辞めていく中、同級生のチームメート玉置彩乃(中条あやみ)と切磋(せっさ)琢磨しながらチアダンスに打ち込むひかり。チームは一丸となってトップを目指していくが……。
■ 解説
2009年に福井県の高校チアリーダー部が、アメリカのチアダンスの大会で優勝した実話をベースにした青春ムービー。軽い気持ちでチアダンス部に入部した女子高生が、厳しい顧問や個性豊かな部員たちと一緒に全米大会制覇を目指す。監督は『俺物語!!』などの河合勇人。『ちはやふる』シリーズなどの広瀬すず、『劇場版 零~ゼロ~』などの中条あやみ、『MARS~ただ、君を愛してる~』などの山崎紘菜らがキャストに名を連ねる。およそ半年にわたる特訓を経た、広瀬や中条らが繰り出すダンスに圧倒される。
■ キャスト
広瀬すず、中条あやみ、山崎紘菜、富田望生、福原遥、真剣佑、柳ゆり菜、健太郎、南乃彩希、陽月華、木下隆行、安藤玉恵、緋田康人、きたろう、天海祐希
■ スタッフ
主題歌: 大原櫻子
監督: 河合勇人
脚本: 林民夫

2017年3月17日
Movix倉敷
★★★★






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最終更新日  2017年04月17日 22時01分27秒
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