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テーマ:本日の1冊(3684)
カテゴリ:読書(ノンフィクション12~)
「新しい腸の教科書」江田証 池田書店 便秘気味である。発酵食品を多く取ることで、完全便秘から気味にはなった。けれども、この本を読むことで不安が増した。長生きできないかもしれない。気をつけたい。以下、忘備録として気になった所をメモする。 ・小腸から大腸へ入る入り口(回盲口)って、大腸の途中に穴が開いていて、とっても小さい! ・大腸の上部は少し前にたれさがっているし、曲がり角の部分は構造・機能上の関係で便がたまりやすい。 ・胆汁はアルカリ性なので胃酸を中和することができ、主に脂肪の分解を助ける。「天然の便秘薬」とも呼ばれる。膵液には消化酵素があり、ブドウ糖・アミノ酸などに分解される。 ・消化物と消化液で1日9Lがノルマ、そのうち7Lが小腸で吸収される。 ・腸には免疫細胞全体の約6割が集中!玄関口で先ず敵を堰き止める。腸壁のパイエル板は、免疫細胞が外敵を覚える新兵訓練所。免疫細胞は、危険を察知すると、メッセージ物質を放出、それを受け取った腸壁細胞が抗菌作用のある物資を分泌して、病原菌を撃退する。(うーむ確かにドラマになりそう) ・興奮物質のドーパミンやノルアドレナリンを抑える幸せホルモン「セトロニン」の9割は腸で作られる。腸内環境の安定は、精神の安定につながる。 ・胃がんの原因の99%はピロリ菌だった。(←こんな言い切っていいのか?でも、除去してよかった。幼児期、家に井戸があったから、きっとあの井戸が原因だ) ・腸内環境は60歳で急激に衰える。 ・腸が老化すると、腸粘膜が壊れてスカスカになり、病原菌などをスルーしてしまう「リーガット症候群」になり、肝臓癌の原因になったり、免疫細胞が自分の身体を攻撃する自己免疫疾患を招く危険もある。この症状の改善には、青魚のオメガ3や、抗酸化作用のある食黄色野菜をとる。 ・リーガット症候群の80%はSIBO(小腸内細胞増殖症)を併発。加齢による機能低下や回盲口が緩むことで起こる。オナラや腹の張り、便秘や下痢が長引くようなら疑った方が良い。 ・うつ病と腸内環境は「迷走神経」を通じて密接に関連している。特に、大腸の中に「シヌクレイン」というタンパク質ができ、それが過剰に発生して脳の中に蓄積するとパーキンソン病や認知症(レビー小体型)を招くことが明らかになっている。 ・空腹時になるお腹の中では、MMC(伝播性消化管収縮運動)により、腸内掃除(殺菌作用のある消化液が悪玉菌を処理)をしている。 ・病院に行くタイミング。血便が出たら直ぐ。親兄弟に大腸がんが居たら要注意。便秘で残便感があれば直腸がんを疑う。下痢は1か月続くようなら。腹痛(間欠痛含む)も1か月続くようなら。 ・SIBOになったら、FODMAP(発酵性のオリゴ糖、二糖類、単糖類、andポリオール)をとると、腸内蠕動運動過剰により下痢や腹痛を起こし、大量ガスを発生。更に腸内悪化。FODMAPは、豆類のガラクトオリゴ糖、小麦・玉ねぎのフルクタン、牛乳・ヨーグルト などの乳糖、果物・はちみつなどの果糖、マッシュルーム・人工甘味料などのポリオールである。治療法は低FODMAP食事法。 ・便秘にはミネラルが多い硬水(外国産ミネラルウォーター)を飲む。身体への浸透圧が高いため腸内に水分を保持しやすい。 ・6時間座ったままだと大腸がんリスクが増える。1時間に一回は立ち上がろう。 ・腸活運動をたくさん紹介。時々見たい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年04月07日 17時04分42秒
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