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カテゴリ:邦画(09~)
今日で二週間の最低賃金生活が終わりました。約6000円弱の赤字に終わりました。毎年言っていますが、食べるだけならば、予算以内で終わらすことは出来ました。しかし、生きるということは、「食べるだけ」ということではないのです。それは気持ちの問題を言っているのではなくて、物理的なことを言っているのです。具体的には、病院に通って4000円弱、突然台所の蛍光灯が切れてそれを買ったのですが、量販店で買ったにもかかわらず1480円もかかったこと。これは生きるためには必要不可欠の出費です。
詳しくは、また後日書きたいと思います。 去年はレンタルDVDに、最賃期間でも1000円近くかけましたが、今年はひかりTVに契約したということもあり、TVで昔の映画三昧でした。 日本映画専門TVで黒澤明特集をしていて、その一番目は「姿三四郎」のそれも最長版でした。黒澤「姿三四郎」は検閲によって大幅にカットされています。この間、ロシアで12分間の失われた映像が見つかったらしい。それを本邦初公開で見たわけである。(91分になる) 見つかった部分は画像が荒い部分。たぶん桧垣源之助(月形龍之介)がネチネチと村井半介(志村喬)の娘小夜に言い寄るところや、桧垣が村井の代わりに姿と試合がしたいと警察所長を使って詰め寄るところだと思う。あまり全体には影響のないところではあるが、桧垣の粘質性不気味さが良く現れたところである。 この映画は(黒澤映画の特徴でもあるのだが)動と静の緩急が素晴らしい。 特に素晴らしいのは冒頭矢野正次郎(大河内伝次郎)への闇討ちの場面、そして有名な姿(藤田進)が寺の池に飛び込む場面である。残念なのは、姿が飛び込む直前矢野が柔道の真髄とは「○○である」と言ったところがついにカットされたままであるということだ。姿はそれに反発して、「先生が死ねといったら死にます」と言って池に飛び込むのではあるが、柔の道の何たる過を説いたこの場面がないと竜画点睛を欠く思いではある。その真髄とは、1943年の段階、時代に合わない言葉だったのだろうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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ロシアの人は、日本人より映画を大切にしているというわけですな。
今年、オークション経由で現在も販売している、「黒澤明監督の映画、17作品、20枚組 DVD-BOX」海外正規DVD(香港、マカオ、中国大陸向)というのを、送料手数料込みで5000円弱という、破格の安値で、こわごわ、大不安ながらも買ってみたのですが、本当に17作品DVD20枚組がコンパクトに収まったBOXで送られてきました。 羅生門七人の侍赤ひげ蜘蛛巣城悪い奴ほどよく眠る生きる野良犬醉いどれ天使醜聞白痴續姿三四郎 姿三四郎収録時間78 分 などなど収録されています。これで5000円は凄いのですが、映りがあまり良くないDVDもあるにはあります。 七人の侍は映りは相当良くて、日本の正規版と同等なのですが、日本の正規版には無い、7ヶ国語の字幕や、2名の英語による解説コメンタリーが2通り特典として入っています。本編200分の間、ずーーっと解説している。 日本の正規版には無いけど、海外版は、敬意と熱意でこれだけの特典入れてくれている。ドキュメンタリーも入っている。この七人の侍だけで5000円の価値があるほどです。 多分今も販売してます。オークションでは、安すぎるので警戒されているようで、入札で値が上がることも無かったです。私の時は。よかったらどうぞ。 (2010年06月04日 07時15分44秒)
モンテヤマサキさん
ありがとうございます。 それは安いですね。 外国の黒澤熱というのは、凄いものがあるのだろうと思います。「荒野の用心棒」も「用心棒」がなければ生まれなかった。多くの人がリスペクトしています。 (2010年06月05日 03時05分25秒) |
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