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テーマ:映画館で観た映画(8350)
カテゴリ:洋画(12~)
「スターウオーズ ep7 フォースの覚醒」 お正月映画です。新作公開のこの時期に、あえて前作を紹介するのは、これを機会にスターウォーズの世界を知ってもらいたいからです。 去年6月に指摘しましたが、エピソード(以下ep)1、2、3におけるストーリーが、ナチスの独裁政権獲得の過程をなぞっています。その他、多くのマニア的な見方があるんです。毎回誰かが「嫌な予感がする」「フォースと共にあらんことを」と言います。その他、ep4とep7の類似点は、レジスタンスの存在やならず者の居酒屋等々たくさんあります。そして、必ず冒頭「遠い昔、はるかかなたの銀河系で」という言葉から始まります。つまり、これはSFスペースオペラであるのと同時に、壮大な神話物語であり英雄叙事詩なのです。繰り返しの展開が、却って大きな魅力になっています。 特に、「父親殺し」がシリーズの大きなテーマとして立ち現れていると、私は思っています。父親か、父と慕うほどの師匠を殺してしまう。そのあとに、英雄として再生するか、アナキン・スカイウオーカーがダース・ベイダーとなったように暗黒面に堕ちるか、が物語の最大のクライマックスになるはずです。 ep6から一挙に30年の月日が飛んで、このep7に移っています。この間、独裁者シス卿を倒し、フォースという不思議な力をコントロールするたった1人のジェダイになっていたルーク・スカイウオーカーは突然姿を消し、新たにファースト・オーダーという帝国が現れました。共和国側のルークの妹のレイア姫は劣勢を強いられています。両陣営にとり、ルークの場所を突き止めるのが事態を突破するカギとなり、ep7は突き止めるまでの話となりました。 一般に古今東西の英雄譚は、次のような構造を持っていると言われています。「英雄は日常から召喚され、旅立ちをし、死地に向かい、様々な試練に逢い、そして勝利或いは大きな恵みを与えられ、帰還して物語を終える」ルーク・スカイウオーカーは正にその過程を経ました。さて、新たな女性の主人公レイは、ルークやアナキンと同じく砂漠の星から召喚され、様々な試練にあいます。いったいどのように着地するのか。ep7から他のシリーズを確かめてもいいし、とりあえず新作ep8を観てもいい。TVでは、映像のこだわりは解りにくいかもしれませんが、大画面で見ると隅々まで作り込んでいることがわかります。ぜひ、このシリーズにはまってみてください。(2015年米 J・J・エイブラムス監督作品、レンタル可能シリーズは全て旧作料金)
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最終更新日
2017年12月19日 14時04分27秒
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