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再出発日記

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2018年01月24日
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カテゴリ:洋画(12~)

年末の12月に観た映画はたったの5作だった。結局2017年に観た映画の本数はきっちり120本。少し長いが、一回で全部紹介する。



「リングサイド・ストーリー」
思いもかけず良かった。「百円の恋」の武正晴監督が脚本家足立紳の実話をヒントに、いつまでも夢を追いかけているダメダメ男を描く。もちろん、根っからの悪い男ではなくて、投げ散らかしたビール缶を片付けるくらいの神経は持っている。

プロレス界とK-1の裏方についたダメ男の彼女を通じて、ファイト・ラブコメディが快調だった。

シネカノンの李鳳宇が、プロデュースと脚本に参加していた。彼の視点が健在で少し嬉しい。

「俳優ってのはなっ!人に非ずって書くんだよ!」いかにも、長い間下積み俳優を続けている男のいいそうなことだ。

(解説)
二人にしか見れない景色、探しに行こう!
日本アカデミー賞、ブルーリボン賞など数々の映画賞を総なめにした大ヒット映画『百円の恋』から3年。
同スタッフが再集結し、盟友・足立 紳の実話をヒントに生み出されたオリジナルストーリーをひっさげた武 正晴監督の最新作!
「夢」だけデカい典型的なダメ男と彼を支える健気な女が繰り広げるファイト・ラブコメディ。
4年ぶりの映画主演作となる佐藤江梨子と、出演作のたび七変化して円熟味を増す実力派俳優、瑛太をW主演に迎え、武藤敬司・武尊・黒潮“イケメン”二郎など、K-1×プロレス界のトップ アスリートたちが豪華出演!
近藤芳正・余 貴美子・田中要次・有薗芳記・高橋和也などの日本映画界の名優たちが、脇を固めます。
また結成から28年目を迎え、日本のロックバンドとして咲き誇り続けるフラワーカンパニーズが楽曲を提供、身も蓋もない現実を代弁するかのような主題歌「消えぞこない」が胸に響きます。 俳優、格闘家、ミュージシャンの実力者たちで作り上げた「演技の総合格闘技」のゴングが、この秋、鳴り響く!

2017年10月8日
シネマ・クレール
★★★★




「八年越しの花嫁」

表町商店街、西大寺電停前、京橋、旭川の河川敷、岡山市民病院(景色の良い見晴らし台だけ何処かわからなかった←のちに岡山市ではなく、浅口市の逍遥山だとわかる)、思った以上に岡山市で2人がロケをしていて、しかも岡山市観光作品にはなっていない。

純愛を突き詰めると、こうなるのではないか。

一般の闘病モノとは一線を画すキチンと泣ける、地味な恋愛モノになっていた。事実を元にしながらも、「愛です。絶対直ると信じることが大切なんです」「壊せばまた直せば良いんだからな」自動車修理工にあわせた身に沁みる脚本が素晴らしい。土屋太鳳の、動画が豊富に存在するからできたのかもしれないが、各段階の症状の表情に説得力があった。誠実な青年を佐藤健の演技が応えていた。

一月に、映画のもとになったドキュメンタリーを見たが、相当脚色している、しかし核のところのみは残していることがわかった。つまり尚志の「消してぶれない愛」である。テレビでは、ほとんど動画は紹介されなかったので、撮りためていた動画を見て麻衣が心動かされたのは脚色かもしれない。映画サークルで、ロケ地巡りをして楽しかった。


STORY
結婚式を3か月後に控えていた尚志(佐藤健)と麻衣(土屋太鳳)。しかし、麻衣が病を発症して昏睡(こんすい)状態になってしまう。尚志は、麻衣の両親からほかの女性を探すように諭されるが、彼女のそばから離れようとせずに回復するのを待ち続ける。その後目を覚ました麻衣は、記憶障害に陥って尚志が誰なのかわからない状態になっていた。ショックに打ちひしがれながらも、毎日のように彼女を訪ねる尚志だが……。
キャスト
佐藤健、土屋太鳳、北村一輝、浜野謙太、中村ゆり、堀部圭亮、古舘寛治、杉本哲太、薬師丸ひろ子
スタッフ
主題歌:back number
監督:瀬々敬久
脚本:岡田惠和

2017年12月9日
Movix倉敷
★★★★




「女神の見えざる手」

(ロビーストが勝つのに必要なのは)「予測すること。敵の行動の一歩先を行くこと。敵の切り札がすべて出た後に、最後の切り札を出せるように用意しておくこと」

という意味の女の信条が少なくとも3回繰り返される。だから、観客はまるで水戸黄門の印籠がいつ目の前に出て来るのかをずっと待つだろう。そして期待通りに、それは出た。

なるほど。これは切り札だ。決して、本当は決して使ってはいけない切り札だ。

いや、これは最初から「使う予定の切り札」として用意していたのだという意見も聞いた。大いに議論が分かれた。それも楽しい。

こういう女がどうして出来上がったのか。「結婚して、家庭を持つあり得たかもしれない人生をなぞるために、男を買うのよ」等々の台詞以外には、なんの説明もされない。その切り取り方がなかなかいい。実にアメリカ映画らしい秀作。

(解説)
政治家の心や世論を動かし、マスコミも操作し、世界を変える決断に深く関与する。そんなプロフェッショナル集団=ロビイスト。いったい彼らはどんな戦略を立て、その見えざる手で人々の心や巨大な権力すら操作するのか?

戦略の天才たちにモラルや常識は必要ない。危険な一線も越えて繰り出される秘策は、どんな武器よりも強力で過激! 一瞬先も読めないロビイストたちの闘いが、かつてない興奮とサプライズ、感動をもたらす話題作が誕生した。

ロビイストの“女神”に君臨するのが、エリザベス・スローン。真っ赤なルージュ、一流ブランドとハイヒールで武装した彼女が、天才的なひらめきと無敵の決断力で、巨大な勢力を敵に回すーー。
一切の妥協を許さず、敵はもちろん、味方をも畏れさせるエリザベス。睡眠時間も惜しんで策略を巡らせ、プライベートの時間をもたず、恋愛はエスコートサービスで代用。これ以上ないほど強烈なインパクトのヒロインを演じるのは、『ゼロ・ダーク・サーティ』のジェシカ・チャステイン。観客の目もあざむく演技で新境地を拓き、ゴールデン・グローブ賞主演女優賞にノミネートされた。
さらに、エリザベスと共に闘う上司役に『キングスマン』のマーク・ストロングが出演し、物語に深みをもたらす。アカデミー賞®作品賞に輝いた『恋におちたシェイクスピア』のジョンマッデン監督によって圧巻のエンタテインメントが誕生した!

銃規制法案を巡るロビー活動の攻防には巧妙な罠も仕掛けられ、予想不能のサスペンスが展開。そして逆転に次ぐ逆転劇の末に導かれるのは、清々しくエモーショナルな結末!
近寄りがたいほど鉄壁だったヒロインに、気がつけば心をわしづかみにされている。

2017年12月17日
シネマ・クレール
★★★★




「スターウォーズ 最後のジェダイ」

期待していた二つの繰り返しのうち、一つしか実現しなかった。
衝撃の展開がある。とあの様にひつこく宣伝されれば、終わってみれば全て想定内の様にも思う。最も密かに予測していた(レイの親は実はスノークだった)というのは、完全に外れたが。

幾つか残った疑問といえば、
スノークとは何者だったのか。

次回でレイア役(キャリー・フィッシャー)の死亡をどの様に処理するのか。次の冒頭説明で殺すのは可能だけど、それならばカイロ・レン(ベン・ソロ)の救いが描けない。
レイとは何なのか?主人公として、あまりにも影が薄いのではないか?
次回で、それらをキチンと決着つけるのか?
誰か「嫌な予感がする」と言った?聞きそびれた?「フォースとともにあらんことを」は三回も出た。これは裏切りだろう。

それ以外は、満足な出来だった。
キチンとジェダイ修行の途中で主人公は離脱するし、お約束の「氷の惑星」での戦いも、赤い塩がまるで血の様に見える見事な映像美を見せていた。レジスタンスの敗北も、前三部作を踏襲していた。一般的に映像美は、素晴らしい。

これは父親殺しの物語である。父親を殺して、闇に落ちるか、それとも英雄になるか、世の英雄譚には二通りある。つまりこれは主人公はカイロ・レンだったということになる。

次回ルークがある形で出て来るのは必死である。それによって、「失敗こそが最高の教えである。」というヨーダの言葉が活きる。

こういう繰り返しの展開の中で、確実に世代交代を行う。これこそが新三部作の魅力だろう。

(キャスト)
デイジー・リドリー、ジョン・ボイエガ、アダム・ドライヴァー、オスカー・アイザック、マーク・ハミル、キャリー・フィッシャー、アンソニー・ダニエルズ、ベニチオ・デル・トロ、ローラ・ダーン、ケリー・マリー・トラン
(スタッフ)
製作総指揮:J・J・エイブラムス、ジェイソン・マクガトリン、トム・カーノウスキー
製作:キャスリーン・ケネディ、ラム・バーグマン
監督・脚本:ライアン・ジョンソン
撮影監督:スティーヴ・イェドリン
編集:ボブ・ダクセイ
プロダクションデザイナー:リック・ハインリクス
ヘアー&メイクアップデザイナー:ピーター・スウォーズ・キング
USキャスティングディレクター:メアリー・ヴァーニュー
共同プロデューサー・VPポストプロダクション:ピッパ・アンダーソン
クリーチャー&ドロイドFXクリエイティブスーパーバイザー:ニール・スキャンラン
衣装デザイナー:マイケル・カプラン
プロップマスター:ジェイミー・ウィルキンソン
SFXスーパーバイザー:クリス・コーボールド
スタントコーディネーター:ロブ・インチ
VFXスーパーバイザー:ベン・モリス
UKキャスティングディレクター:ニナ・ゴールド
2017年12月20日
Movix倉敷
★★★★





「否定と肯定」

原題は「DENIAL」。「否定」であり、「否定と肯定の対決」ではない。ホロコースト否定論者がいかに信頼出来ないかを明らかにする裁判の一部始終を扱った作品だからだ。しかし、日本人は、こういう邦題にした。そこに、いま議論があると言われる事項(南京大虐殺、従軍慰安婦問題)に対する「忖度」があると、私は思う。

観客はほとんど老人だった。日本の否定論者の中心世代はあまり居ない様に思えた。しかし、客は30人近く入っていた。このハコでは比較的入っている方だ。アクションのない、法廷劇に人が入るのはそれだけ関心も高いのだろう。

日本の否定論者がもしこれをみたならば、アーヴィングと同じ様に判決があっても「これは単にアーヴィングだけが酷い歴史学者だけだった話である」「リップシュタットは、裁判戦略のために陳述もしなければ証人も呼ばなかった事になっているけど、ホロコーストの歴史自体の真実の証明を放棄したからだ」「彼女が勝ったのは、豊富なユダヤ資金があったからだ」と、チャチを入れるだろう。目に見えるようだ。そして、なんとか、「否定論者と肯定論者の闘いは続く」と持っていくのだろう。否定論者のやり方はいつもそうだ。自分が不利になれば不可知論に持って行き、少し突っ込むところがあれば感情論で世論に訴える。そもそも、こんな映画で、客観的な真実を「証明」することは困難だ。何度も何度も出てくるアウシュビッツ「跡」の隠しようもない映像。しかし、実際に虐殺した多量の死体の写真はない。意図的に撮らなかったからである。(南京大虐殺は死体の写真はあるが、数をごまかしているという。従軍慰安婦は証人はいるけど、本人が嘘をついていると言う)2時間の映画ではわからない事が山ほどあるが、ことの単純な事実はひとつである。憲法学者の木村草太さんの言うように「あなたの知的誠実さにかかっている」のだ。

レイチェルは、イライラするような女性学者を等身大で演じていて見事だった。

(解説)
ユダヤ人女性の歴史学者デボラ・E・リップシュタットは、イギリスの歴史家デイヴィッド・アーヴィングが訴える大量虐殺はなかったとする“ホロコースト否定論”を看過できず、著書で真っ向から対立する主張を繰り広げていた。しかし、アーヴィングは、名誉毀損でリップシュタットを提訴、異例の法廷対決が始まった。この裁判は、開始時から欧米でセンセーショナルに報道され、判決の行方は、ユダヤ人だけでなく、世界の知識層や学者などからも注目された。

裁判の行方を混沌とさせたのは、アーヴィングが提訴した先が、英国の王立裁判所という点だった。英国の司法制度は、訴える側ではなく、訴えられた側に立証する責任がある。それゆえ、訴えられたリップシュタットは、裁判でアーヴィングが唱える“ホロコースト否定論”を崩す必要があった。

このため、彼女のために、英国人による大弁護団が組織された。アーヴィングの日記を調べ上げ、アウシュビッツの現地調査も行い、歴史の真実を確認する作業が繰り広げられる。


その一方で、同時に、弁護団はリップシュタットに対し「法廷では発言しないように」と要請した。しかも、ユダヤ人の生き証人が法廷で証言することも拒否した。

リップシュタットは、アメリカの法廷での戦い方との違いに戸惑い、反発する。しかし、裁判が進むにつれて、弁護団の戦術の深さと巧みさを知る。さらには弁護団の人柄に引き込まれ、この裁判には何としても勝たねばならないという使命感が湧いてくる。

ナチスによる大量虐殺はあったのか、なかったのか。世界中のマスコミが注目するなか、歴史の真実を争う裁判は判決の日を迎えた。

このドラマチックな裁判の映画化にあたって、まず脚本家のデヴィッド・ヘアに白羽の矢が立った。彼はナチスの戦争犯罪裁判を題材にした映画『愛を読むひと』(08)でアカデミー賞脚色賞にノミネートされている。脚本執筆にあたり、膨大な裁判資料をすべて読みこみ、事実を描くという信念のもと、裁判の再現に真摯に取り組んだ。監督にはイギリス人のミック・ジャクソンが選ばれた。

ホイットニー・ヒューストンとケヴィン・コスナーが共演した往年の大ヒット映画『ボディガード』(92)の監督であるが、最近はドキュメンタリーを数多く手掛けている。本作では、弁護団のやり取りや法廷での審理シーンなどもリアリティーある場面に仕上がっている。

ユダヤ人歴史学者リップシュタットは、アカデミー賞受賞者であるレイチェル・ワイズが熱演。自身のルーツにユダヤ人の血が流れる彼女は撮影前にリップシュタットに何度も会い、リップシュタットの思考や信念に留まらず、彼女の特性や性格まで把握し、演技に臨んだ。対決する歴史家にはティモシー・スポール、年長弁護士にトム・ウィルキンソンという老練したイギリスの名優が共演し、作品に重厚さを与えている。

“ポスト・トゥルース”や“フェイクニュース”といった、捻じ曲げられた理論であっても、それを声高に主張すれば世間に認められるという現代の風潮にも警鐘を鳴らし、普遍的なテーマを投げかけている。歴史上、争いのないと思われる真実であっても、時として否定論者は現われることがある。ホロコーストという最大にして最悪の世界史を題材とした本作は、歴史の真実を伝え続けなければならない我々一人ひとりに対する警告でもある。

2017年12月27日
シネマ・クレール
★★★★






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最終更新日  2018年01月24日 10時51分24秒
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