|
テーマ:映画館で観た映画(8350)
カテゴリ:洋画(12~)
「ハンターキラー 潜航せよ」 なかなかハラハラドキドキするポリティカルアクションでした。久しぶりの潜水艦アクションとしても、まあ楽しめました。 最後の艦長の決断は、本来は五分五分というところか。上手くいったから、三方一両得、万歳だったが、上手くいかなくても、あそこで証拠映像は既にあるわけだから、本来なら米国は知らぬ存ぜぬでいいわけだ。アクション映画を撮りたかったプロデューサーの杜撰な脚本というべきだろう。 ゲイリーオールドマンが、完全脇役なのに、何故か助演男優並に大きく出ています。 (ストーリー) ジョー・グラス(ジェラルド・バトラー)が艦長を務めるアメリカ海軍の攻撃型原子力潜水艦ハンターキラーに、ロシア近海で行方不明になった同海軍原潜の捜索命令が下る。やがてハンターキラーは、沈没したロシア海軍の原潜を発見し、生存していた艦長を捕虜として拘束する。さらに、ロシアで極秘偵察任務にあたるネイビーシールズが、世界の命運を左右する巨大な陰謀をつかむ。それを受けてハンターキラーは、敵だらけのロシア海域に潜航する。 (キャスト) ジェラルド・バトラー、ゲイリー・オールドマン、コモン、リンダ・カーデリーニ、トビー・スティーヴンス、ミカエル・ニクヴィスト (スタッフ) 監督:ドノヴァン・マーシュ 製作:ニール・H・モリッツ、ジョン・トンプソン 原作:ジョージ・ウォーレス、ドン・キース 2019年4月28日
ムービックス倉敷 ★★★★ 「洗骨」 今年の邦画では、今のところベスト。監督・脚本の照屋氏の手腕が素晴らしい。郷里に帰った家族が絆を確かめ合う、という縮めれば身もふたもないないストーリーが、実はそうではなくて、日本人が遠い新石器時代から延々築いてきた営みを振り返る壮大な叙事詩にも見えてくる。或いは、良質な喜劇にも見えてくる。という稀有な物語になっている。 酸性土壌の本土では、古墳時代以来、絶えて無くなった「風習」ではあるが、沖縄の孤島では、まだ生き生きと残っているのをドキュメンタリー風ではなくて、きちんと「風葬」の本来のあり方を見せてくれる。「何故洗骨するのか、わかった。ぼくたちは、自分自身を洗っていたんだ」という実際作品を観なくてはわけのわからない長男の呟きは、実際そうなんだと思うし、沖縄の人でなくてもきちんと伝わる。証拠に観客の半分は、最後にはみんな泣いていた。岩波『図書』2月号では、風葬の習俗が新石器時代にも認められるという研究者の途中報告を載せていた。私もそう思う。そもそも、三回忌や村のはずれに結界を持つ日本の埋葬習俗は、多くの部分で風葬を受け継いでいるのである。 (解説) 〈 洗骨とは 〉 今は殆ど見なくなった風習で、 沖縄の離島、奄美群島などには残っているとされる。 沖縄の粟国島(あぐにじま)では島の西側に位置する 「あの世」に風葬された死者は、 肉がなくなり、骨だけになった頃に、 縁深き者たちの手により骨をきれいに洗ってもらい、 ようやく「この世」と別れを告げることになる。 最愛の人を失くすのは誰しも悲しい。 だが数年後、その人にもう一度会える神秘的な風習、“洗骨”。 死者の骨を洗い、祖先から受け継がれた命の繋がりを感じる。 ユーモアと感動で世界各国で絶賛を浴びた珠玉のヒューマンドラマ。本作の礎になったのは国際的な短編映画祭で数々の賞を受賞し、大きな話題となった照屋年之(ガレッジセール・ゴリ)監督の短編映画『born、bone、墓音。』。12年に渡り短編映画や自主映画の制作で積み重ねてきた照屋監督のその短編を原案に、長編映画として新たに生まれたのが本作『洗骨』です。 主演に奥田瑛二を迎え、実力派の筒井道隆、河瀨直美監督作『光』で堂々の主演を演じた水崎綾女ほか、大島蓉子、坂本あきら、鈴木Q太郎、筒井真理子などが脇を固めます。そして主題歌には、数々のアーティストによって歌い継がれてきた古謝美佐子の名曲「童神」が起用され、その余韻が涙を誘います。 2018年8月に開催された北米最大の日本映画祭“JAPAN CUTS”では28本の新作日本映画の中から見事観客賞を受賞。モスクワ、上海、ハワイなど国際映画祭でも軒並み高い評価を受けています。世界中で絶賛され、観客の心をつかんできた最高に笑って泣ける至極のヒューマンドラマが、満を持して日本公開を迎えます。 (ストーリー) 沖縄の離島、粟国島・粟国村に住む新城家。長男の新城剛(筒井道隆)は、母・恵美子(筒井真理子)の“洗骨”のために、4 年ぶりに故郷・粟国島に戻ってきた。実家には、剛の父・信綱(奥田瑛二)がひとりで住んでいる。生活は荒れており、恵美子の死をきっかけにやめたはずのお酒も隠れて飲んでいる始末。そこへ、名古屋で美容師として活躍している長女・優子(水崎綾女)も帰って来るが、優子の様子に家族一同驚きを隠せない。様々な人生の苦労とそれぞれの思いを抱え、家族が一つになるはずの“洗骨”の儀式まであと数日、果たして 彼らは家族の絆を取り戻せるのだろうか? 2019年4月21日 シネマ・クレール ★★★★ 「マイ・ブックショップ」 1950年代のイギリスの田舎の土地の有力者と目をつけられた未亡人との確執のお話。どういうことはない。何故映画になるのか、わからない。 結局いつのまにかクリスティーナの時点で物語られるわけだ。あらゆる場面でお茶と共に話をする(一回だけ例外あり)習慣と、手にキスをするのは恋愛の証なのか他の証なのか、わからなかった。いわゆる、既に歴史になった昔のイギリスの話であり、私には興味を持てなかった。 (解説) 『ナイト・トーキョー・デイ』などのイザベル・コイシェ監督が、イギリスのブッカー賞受賞作家ペネロピ・フィッツジェラルドの小説を映画化。田舎町で亡き夫との念願だった書店を開業しようとするヒロインを描く。主演は『レオニー』などのエミリー・モーティマー、共演に『ラブ・アクチュアリー』などのビル・ナイ、コイシェ監督作『しあわせへのまわり道』にも出演したパトリシア・クラークソンら。 (ストーリー) 1959年、戦争で夫を亡くしたフローレンス(エミリー・モーティマー)は、書店が1軒もないイギリスの田舎町で、夫との夢だった書店を開こうとする。しかし、保守的な町では女性の開業は珍しく、彼女の行動は住民たちから不評を買う。ある日、40年以上も自宅に引きこもりひたすら読書していた老紳士(ビル・ナイ)と出会う。 (キャスト) エミリー・モーティマー(フローレンス・グリーン)ビル・ナイ(エドモンド・ブランディッシュ)ハンター・トレメイン(キーブル氏)オナー・ニーフシー(クリスティーン)フランシス・バーバー(ジェシー・ウォルフォード)ジェームズ・ランス(ミロ・ノース)パトリシア・クラークソン(ガマート夫人) 2019年4月29日 シネマ・クレール ★★★ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年05月15日 18時57分50秒
コメント(0) | コメントを書く
[洋画(12~)] カテゴリの最新記事
|
|