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テーマ:最近観た映画。(38902)
カテゴリ:洋画(05・06)
ネタバレです。まだ観ていない人は読まないように。 なかなか見ごたえのある映画でした。 ただし、EP1から6までの5作品をあらかじめ見ている人にとっては。 なぜなら、これ一作だけでは、単にCGをうまく使った冒険活劇にしか見えないからである。主人公が暗黒面に入っていくことには、もちろん理由があるのだが、そんなもん、もっと道があったろうに、とほかの作品を観ていない人に言われると「そうですね~」としか言いようがないからである。 通しで観ると、(といってもあんまり覚えていないのだが)なるほどこれは「運命」だったのだと納得するわけです。 これは親子三代にわたる「因果の巡る物語」なのである。 異論があるのを承知で言えば、パルパティーン→アナキン・スカイウォーカー→ルーク・スカイウォーカーという「隠された父息子関係」の間での「フォースとは何か」という問答の物語である。 だからルークの片腕がなくなったようにアナキンも片腕をなくす必要があったし、パルパティーンが自分の師を殺したようにアナキン(ダース・ベイダー)も自分の師を殺す必要があった。それらの「因果」をことごとく断ち切ったのは、ルークである。ルークがいったい何を断ち切ったのか、それをじっくり描いたのが、EP1~3だったというわけだ。 「ダークサイドとは何か」力には力、復讐には復讐、その連鎖を繰り返していくとアナキン(ダース・ベイダー)が生まれる。アナキンは一度負けた相手には二度目には勝っている。アナキンは復讐に任せて母を殺した人々を皆殺しにした。その前半のエピソードが後半になって生きていく。 ただし、すごいからといって、イギリスでテロを起こしたイギリス国籍の少年にこの映画を見せても鼻で笑うだけだろうとは思う。それほどの深みはない。ただし、「宇宙戦争」を見て、自分も自衛軍に入りたいと思った少年が考えるきっかけぐらいにはなるかもしれない。 それなしてみも、ヨーダがかっこいい。20年後あんなに老いぼれになるとは到底想像つかない。パドメ・アミダラが美しい。思ったより出番が多くて幸せでした(^-^) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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>異論があるのを承知で言えば、パルパティーン→ア>ナキン・スカイウォーカー→ルーク・スカイウォー>カーという「隠された父息子関係」の間での「フォ>ースとは何か」という問答の物語である。
賛成 (2005年07月15日 17時55分32秒)
hanaara1qさん
>賛成 ご賛同ありがとうございます。 複雑なのであえて根拠は示しませんが、アナキンの父親はパルパティーンであったと考えると、最初からアナキンに目をつけていた等腑に落ちるところがたくさんあるのです。 (2005年07月16日 02時55分16秒)
こんにちは。
パルパティーンとアナキンが親子関係というのにちょっと異論です(^_^;)。 「エピ3」の中のオペラ座でのシーンで、パルパティーンがアナキンに 「自分の師であるダーク・プレイガスはシスのフォースを極めて生命をも 誕生させる術を会得した」と言うようなニュアンスのセリフを言っています。 なので、フォース自体がアナキンを創り出したと考えた方がいいのでは? アナキンには、はっきりとした人間界の父親と言う存在は無かったと思います。 (2005年07月16日 11時57分54秒)
ミストmistさん
いや本気で異論が出てきてくれてほっとしました。 これで具体的に語ることが出来る。 >「エピ3」の中のオペラ座でのシーンで、パルパティーンがアナキンに >「自分の師であるダーク・プレイガスはシスのフォースを極めて生命をも >誕生させる術を会得した」と言うようなニュアンスのセリフを言っています。 私の根拠のひとつもここです。 >なので、フォース自体がアナキンを創り出したと考えた方がいいのでは? でもアナキンは母親から生まれてきたのだから、母親がフォースの源?そうではない。外部から「フォース」がある意図でもって入ったのです。つまりシスは師弟関係でしかフォースを繋げないのだから、いろんなところに「種」を植え付けていたのだというのが私の「想像」です。そのとき、「生命誕生」の力も使えたわけです。 (2005年07月16日 14時01分44秒)
トラバありがとうございました!
「因果の巡る」というのは本当にそうですよね。 でも、あたしもアナキンがパルパティーンの息子というのはちょっと異論です; もしふたりが親子関係ならば、「私がお前を作った」みたいなことをはっきり明言させるのではないでしょうか? スターウォーズは比較的分かりやすい描写で描かれてますし、これだけはっきり言われてないのがなんだか腑に落ちません。 アナキンはフォース自体が生み出した子であり、だから「バランスをもたらす運命の子」なんじゃないでしょうか? シミから産まれたのは将来クワイガンジンに会うため、母親がフォースの源なのではなく、これも「運命」なのかと。 わわ、なんだか長々とすいませんです(^_^;) こういう考えもあるのかぁ、となんだか目に鱗で面白かったです。 (2005年07月17日 18時41分25秒)
さちさん
ご意見ありがとうございます。 >もしふたりが親子関係ならば、「私がお前を作った」みたいなことをはっきり明言させるのではないでしょうか? 確かにそうですね。どうして、ルーカスはそのあたりをはっきりさせなかったのでしょうか。もしかしたら、DVD化のときの話題つくりだったりして。 >アナキンはフォース自体が生み出した子であり、だから「バランスをもたらす運命の子」なんじゃないでしょうか? 確かに「運命」の子ではありました。ヨーダたちは予言を読み間違えたのですね。正しくは「アナキンより生まれる子がフォースのバランスをもたらす」んだったのでしょう。 >シミから産まれたのは将来クワイガンジンに会うため、母親がフォースの源なのではなく、これも「運命」なのかと。 「運命」を考えると、ギリシャ古典を下敷きにしているだけに、親子関係のことを考えたほうがしっくり来ると私は思ったのです。 どちらにせよ、はっきりさせていない以上、どの考え方が間違っているとはいえないでしょうね。 (2005年07月17日 23時43分08秒)
初めまして!
書き込み&トラックバック有難うございました。 レイアの言動は謎ですよね~~。私も好意的に取ろうとしたのですが、ルークが質問している点から考えても、「実母について聞いてるはずだし……」、と頭を悩ませています。 DVDに「実は生きてました」映像があったらちょっと笑えますが……。 私は「アナキンキリスト説」で考えていた人間なので、「パルバティーン親子説」には「そんな考えもあるんだ」と思いました。 というのも、パドメの事だけでダーク・プレイガスの話しが出たとは思えないのです。 もしもパルバティーンが父親ならば、その辺を明確にして、暗黒面に引き込んでたとも思うので……。 でも、「因果は巡る」の視点で考えれば、パルバティーンが父親と考えた方が妥当ですよね……。 DVDで色々と決着をつけてくれる事を望みます(笑) (2005年08月08日 23時11分43秒)
くま×2さん
ご意見ありがとうございます。 >ルークが質問している点から考えても、「実母について聞いてるはずだし……」、と頭を悩ませています。 なるほど。そういう流れでレイアが答えていたのか。悩みますねえ~。 >というのも、パドメの事だけでダーク・プレイガスの話しが出たとは思えないのです。 >もしもパルバティーンが父親ならば、その辺を明確にして、暗黒面に引き込んでたとも思うので……。 「私がお前の父親だ。」といったほうが、暗黒面に引き入れることが出来るのでしょうか。私の想像ですが、シスの暗黒卿は、ダークプレイガスからそのことを告げられたとき、怒りに任せて彼を殺したのではないでしょうか。そしてそのとき彼は初めて「シス」として完成したのです。この物語は共和制対、一子相伝の封建制の物語だということが出来る。「シス」は一子相伝でしか繋がらない。しかも「怒り」によってでしか。『シス』はダークベイダーにいつか「お前の父親はわしだ」ということを告げるタイミングを測っていたのかもしれない。……『シス』誕生の物語を描けば、全てが明らかになるような気がするのですが。そのときヨーダの若き日の姿も出てくるわけです。うーむ、観たいなあ。 (2005年08月09日 00時06分18秒)
やはりパルパティーンがシミスカイウォーカと意味深い暗い関係があったのか。そのあたりが妥当なところでしょう。なぜならEP1でミディクローリアンの話をクアイガンとオビワンが連絡しているとき、その全てを感じました。ですからEP0.5だとかEP3.5が
あればもっとよくわかるでしょう。しかしきっと面白くなくなるでしょう。 (2005年10月29日 22時13分04秒)
ジェダイ ジャパンさん
意見ありがとうございます。 おお、誰も賛成してくれない私の意見に10回も見た人が賛成してくれるのですか。嬉しいですねえ。ほかにもこの『説』を唱えている人がいるのでしょうか。私は思いきってEP7をつくれば、ここのあたりの種明かしも出来るし、新しい物語も作れる。面白くなると思いますよ。 (2005年10月29日 23時16分15秒) |
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