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再出発日記

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2006年07月03日
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カテゴリ:邦画(05・06)
監督:麻生学  脚本:大良美波子 、真二郎  出演:堀北真希 、 黒木メイサ 、 ジャン・グンソク 、 板尾創路

本当はこのての映画は見ない。1000円の日だったので、少し心が動いてしまった。何に動いたのか、というと二点ある。堀北真希の悪役を観てみたい、というのが一点。「転送すれば死なない」というテーマには、生と死の問題が究極的に現れていて、上手く作れば名作になる可能性もあるという点が一点。

<あらすじ>
修学旅行で韓国に行くことになった高校2年生のえみり(黒木メイサ)。日韓手話交流会で知りあった韓国の男友達アンジヌとの再会を心待ちにする一方、クラスでいじめを受けている幼馴染み・明日香(堀北真希)の不参加を残念に思っていた。そんな修学旅行の最中に、1人のクラスメートの携帯から聞き覚えのある着信メロディが流れる。未来の着信時刻に、持ち主の首つり画像が添付されて…!その生徒が“死の着メロ”の予告通りに死を遂げたのを皮切りに、生徒たちは次々と“死の着メロ”に襲われていき…。

<感想>
お話的には就学旅行に行っているクラスの中だけに通じる携帯での出来事で、「死の着メロ」が来たら、隣の「友達」(実はいじめ仲間だったり、いじめられていたり、傍観していたという関係がある)に転送する以外に生きる道はない。理不尽にも、着信は傍観していた子にも、いじめられていた子にも来る。いじめとはそういう理不尽なものだからなのだろう。がっかりしたのは、あまりにも、彼らは転送するのに、悩みがない。いや、時間が迫っているので、悩む暇もない、と言うのが実際ではあろうが、映画中、例えば20秒でいいから、転送して生き残った人間の深層心理に入り込む演技と場面が欲しかった。

結局表情がほとんど変わらない黒木メイサの演技と元の怨霊に取り付かれた明日香(堀北真希)と、いじめに会う前の明日香(堀北真希)と、怨霊に立ち向かう明日香(堀北真希)の演技の使い分けが目立った。彼女の役者としての潜在能力を確認する映画となった。

脚本や演出はもう少し何とかして欲しいなあ、と思ったのではあるが、話の構造は興味深いものがあった。ここでは携帯やインターネットは二つの側面を持っていることが語られている。無責任に匿名として悪意を伝達することの出来るツールという側面。怨霊のサーバーに大量にメールを送ることで、容量オーバーにして力をなくそうという取り組みに、あっという間に韓国、日本両方のインターネット利用者が共鳴し、力を結集するという「繋がる力」という面。後者のほうで私が思い出していたのは、つい最近取り組まれたリハビリテーション医療の打ち切りに反対する署名活動である。リハビリ医療が、原則として、発症から、最大180日に制限されてしまうことに対して「保険診療下で認められるリハビリテーション医療の最大180日までという期限(算定日数上限)を撤廃し、個々の患者の必要性に応じて、リハビリテーション医療を提供できるように条件を変更すること。」を要望して、たった40日で目標の四倍に当たる40万もの署名を集めた力である。ここで、インターネットは実際のネット署名と「呼びかけ」に対して少なからぬ力を発揮している。ネット署名は取り組みから30日目までは1000名近くだったのだが、ネットの中で話題になった頃から急激に数が増えて、あっという間に1万を超えてしまった。ネット以外の署名も最後の10日間の急激な盛り上がりはすごいものがあった。その多くは街頭署名や、口こみ、その他地道な活動によるものが多いとは思うが、急激に署名数が伸びたのはネットでの盛り上がりに機を共にしているだけに関係性については「ある」と思わざるをえない。

ネットには情報伝達のすばやさという点と、繋がりだすと急激に「力」になるという点がある。

「着信あり」シリーズは、携帯世代への警告として始まったと思う。その最後で、携帯世代の希望への可能性が語られたことに注目しておきたい。







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最終更新日  2006年07月03日 07時01分05秒
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