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カテゴリ:共謀罪
岡山県平和委員会のMLから金剛山歌劇団倉敷公演を市が「利用許可取消」をしたという情報が届きました。
北朝鮮がとんでもないことをしでかして、こんなことが起きたら嫌だなあ、と思っていたことがほかならぬ私の住んでいる倉敷市で起きてしまいました。崔裕行氏も個人的意見として書いていますが、このようなことを通してしまったら、市民団体の企画する真面目な集会や催しにすべて当局の使用許可が下りないことになってしまいます。もし共謀罪が通ってしまったなら、企画した段階で逮捕されるかもしれません。「世の中を混乱に陥れるために企画した」騒乱罪、とか。利に聡い当局はその「魁(さきがけ)」を買って出ているのかも知れません。 10月24日まで、電話やメールやFAXでの抗議を集中してくださるようお願いするものです。 <転送は大歓迎> ということでしたので、氏のメールをそのまま掲載します。 金剛山歌劇団倉敷公演、市側の「利用許可取消」撤回を 『圧力に屈した悪しき前例』にさせるな! *************************** 私は岡山朝鮮初中級学校生徒の父親で崔裕行と申します。 実は至急に皆様のお力をお借りしたくて、突然メールを差し上げることにさせていただきました。大変ご迷惑かも知れませんが、何卒ご了承のほどお願い申し上げます。 さいきん日本が「戦争前夜」に向かって危険な歩みを進めているような異様な雰囲気の中で、岡山では一部の人や団体が大きな街宣車で子どもたちが授業している朝鮮学校の塀際にまで押しかけて騒動を起こしています。 そして一部では全国報道もされましたが、純粋に文化芸術行事である金剛山歌劇団倉敷公演の実施に思わぬ妨害が生じています。 公演期日が10月26日にさし迫っている中で、市側が倉敷市民会館の利用許可を公演10日前になって突然取り消したのです。 倉敷市(指定管理者・財団法人倉敷市文化振興財団)は10月13日、倉敷市民会館で公演を予定している金剛山歌劇団(実行委員会)に対して、9月いったん下していた使用許可決定を取り消すという極めて理不尽で根拠のない不当な決定をしました。 市側は『市民の安全』を強調していますが、本質的には事実上、街宣車による執拗な街宣活動という『圧力に屈して』公平であるはずの判断を一方的に覆し、金剛山歌劇団公演の中止を決めたといっても過言ではないでしょう。 それとも、大きな権力をもって在日朝鮮人や朝鮮総聯を「いじめている」より大きな力が働いたために、急きょ許可取消をを決めたのでしょうか。 市側は、在日朝鮮人でつくる公演実行委員会がまったく納得できない理由を根拠にあげ、マスコミにも説得力ある背景説明をしているとは言えません。 金剛山歌劇団倉敷公演実行委員会は、この不当な決定を到底受け入れることはできないので、岡山地方裁判所に対して10月16日に「許可取消」処分の撤回を求める行政訴訟ならびに執行停止申し立てを行いました。 しかし裁判所の判断の可否、そして裁判所の判断が公演実施可能な期日までに出されるかどうかなど予断を許さない状況になっています。 至急にお願いしたいことは、今回の「市民会館使用許可の取消」に関する撤回要求または皆様のご意見を倉敷市側にぜひ届けていただきたいということです。 趣旨に賛同していただける方は、電話、ファックス、Eメールで直接、古市健三・倉敷市長(または、指定管理者-財団法人倉敷市文化振興財団・松田英毅理事長)に対して公演予定前前日10月24日まで送ってください。 市側があげた公演中止を求めている人々を上回る皆様が「取消決定」撤回と公演実施を求める声が集まれば 裁判結果を待つことなく、市側が自ら『利用許可取消』を取り下げることもありうるでしょう。 時間の余裕が極めて少ないので至急お願い申し上げます。 ++++++++++++++++++++++++ <意見の送付先> 1.倉敷市長・古市健三 氏 #倉敷市市長公室 電話086-426-3003 FAX086-427-5400 Eメール mailto:scrt@city.kurashiki.okayama.jp 2.財団法人倉敷市文化振興財団理事長・松田英毅 氏 倉敷市美和1丁目13-33 電話086-434-0505 Eメール mailto:als@kcpf.or.jp +++++++++++++++++++++++++ (依頼者の思い) 極論かも知れませんが、今回の金剛山歌劇団に対する不当決定が許されるのなら、今後は倉敷市、いや日本全国で、街宣車に名指しされた特定の団体、個人は公の施設の使用許可を「取り消され」てしまうようになります。 今回の決定が根拠の希薄な理由でまかり通るなら、例えば『改憲反対』『戦争反対』と言うような団体は、街宣車が騒ぐだけで、公の施設は借りられなくなるかも知れません。 そして『大きな声』を持つ者、暴力的な主張がはびこり、少数意見は黙殺される恐ろしい時代になるのでしょうか。 行政側のあげる理屈では、憲法で保障されている法の下での平等、ひいては『表現の自由』『集会の自由』が制限されることに自治体が目をつぶることにつながります。 そうなると地域住民の一員である在日朝鮮人をはじめ少数者の声、在住外国人が自民族の文化や芸術を日本国民に披露してお互いを理解し、そのアイデンティティや人権が尊重される多文化共生社会の理想も霧散してしまうのではないでしょうか。 (金剛山歌劇団のこと) 岡山県下では毎年、金剛山歌劇団の公演を開催しています。これは51年前に結成された「在日朝鮮人中央芸術団」が金剛山歌劇団に改組されて以降、とくに重要性を増すことになりました。それは当時、県下に2校あった朝鮮学校の運営資金が困 窮を極めていたからでした。 その支援のために岡山地域、倉敷地域で公演を交互開催し、協賛広告プログラムなどの協賛事業で集めたチャリティ資金から公演実施の必要経費を差し引いた残りは全額学校運営にまわしてきたからです。生活実感だけでなく現在も不景気で生活が苦しい私たちにとって、子女が通う朝鮮学校を守るためにどうしても欠かせない重要な年中行事なのです。 それが脅かされる事態が起きているのです。 歌劇団の長い歴史の中でも、そして今年もとりわけ困難な情勢、条件で公演を成功させ、いままだ公演準備を進めている各地の在日朝鮮人にとっても「前例のない」会場の「利用許可取消」決して許されてはならないし、断じて「悪しき前例」にしてはならないと考えます。 私は文化や芸術が尊重されず守られないところでは、平和も人権も守れないと思います。 最後に、いま一度、倉敷市長への「『許可取消』撤回要求の取り組み」にぜひご理解、ご賛同いただき、具体的行動で支持していただきますことをお願い申し上げます。 崔裕行 Eメール mailto:okc216sp@yahoo.co.jp お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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今晩は。伊東です。コメントは久しぶりになります。私の主に借りているコンピューターでは、他の楽天ブログに対してコメント送付が出来なくて、借りるのに手間のかかるパソコンでしか書けません。この間にも色々コメントしたいな、と思うのもあったのですが…。
さて、この件に関しては、私のつないでいるブロガー(共産党の国政候補者の東つよしさん)からも情報を得ていましたが、感想言えば「それとこれとでは別だろ」としか思えませんでした。全教の教育研究集会も同じ理由で主会場利用を取り消された事もありました。もう既に「暴力」が民主主義を圧迫している様子がうかがえます。 こういうのに鈍感でいてはダメですね。ファクスなら自分でも打てそうなので書いてみます。 今日はいきなりのお邪魔で失礼しました。 (2006年10月22日 03時00分03秒)
岡山のみなさんがんばってください。日本中からでもいいんですか?
ほかの馬鹿げた話ですが、以前千葉の木更津市で井上ひさしの「イーハトーボの劇列車」を公演するのに、市の教育委員会へ後援をもらいにいったら、宮沢賢治と宮本けんじさんの区別がつかず(宮沢賢治の名をしらなかったらしい)共産党には後援できないって言ったそうです。 教育委員会の窓口ってどこでも、こういう無教養なバカがいて、文化の交流をさまたげてるんですよね。 (2006年10月22日 08時59分33秒)
伊東 勉さん
コメントありがとうございました。 コメントが送れない場合もあるんですね。TBが送れない場合はあるのだということは知っていましたが、そういうこともあるのだと覚えておきたいと思います。 FAXでの協力ありがとうございます。わたしもFAXのほうがより相手に圧迫感を与えるとは思ったのですが、もっていないので、メールで済ませてしまいました。 でも市当局なので、国会議員よりも数がものを言うと思います。「悪しき前例」を作らせた、のと、作ろうとしたけど取りやめさせた、のとでは大きな違いです。 (2006年10月22日 08時59分46秒)
薔薇豪城さん
> 岡山のみなさんがんばってください。日本中からでもいいんですか? 日本国民の問題だとわたしは思います。 よろしく絵願いします。 > ほかの馬鹿げた話ですが、以前千葉の木更津市で井上ひさしの「イーハトーボの劇列車」を公演するのに、市の教育委員会へ後援をもらいにいったら、宮沢賢治と宮本けんじさんの区別がつかず(宮沢賢治の名をしらなかったらしい)共産党には後援できないって言ったそうです。 > 教育委員会の窓口ってどこでも、こういう無教養なバカがいて、文化の交流をさまたげてるんですよね。 ----- 実はここの古市市長も馬鹿です。いかん、差別用語だ。訂正します。考えなしです。この間の記事で、三軒屋自衛隊基地開放日のことを書きましたが、ほかの岡山市や、岡山県の首長はみんな代理出席だったのですが、この人だけは本人出席でした。国会議員が来ていたので、挨拶もせず名前を呼ばれただけでしたが、ちゃんと「人殺しの訓練」を見て帰りました。 (2006年10月22日 09時11分14秒) |
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