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2018年07月21日
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カテゴリ:洋画(12~)
今月の映画評です。


「新感染ファイル・エクスプレス」
6月の初め、東海道新幹線で1人の男が無差別に乗客を殺傷し、パニックになるという事件が起きました。いち度に乗客が他の車両に避難しようとした時に、あまりにも急に人が殺到したのでかえって詰まってしまったという証言を聞いて、わたしはとっさに去年観た韓国のホラー映画を思い出したのでした。「あゝやっぱりそうなるんだ…」

皆さん、ゾンビ映画はお好きですか?これは見事に好きな人、嫌いな人に分かれると思います。わたしも、どちらかといえば苦手な方なのですが、何とこれは楽しめました。いえ、怖くないゾンビ映画じゃないんです。何しろ、ソウルから釜山に向かう韓国新幹線(KTX)に、1人のゾンビが紛れ込んだことから始まり、急速に車両全体がゾンビ化して行く映画なのですから。気持ち悪い場面も正直あります。でも、韓国の場合アメリカとは違んです。敵を殺しまくって(ゾンビだから殺すというのはおかしいんだけど)生き延びるんじゃなくて、逃げて逃げて、逃げまくるのです。新幹線という密室なので、日本の事件のようなパニックがどんどん増幅されて展開されます。そして不思議なことに、最後には「泣けるゾンビ映画」になるのです。これは凄かった。こんなの観たことない。こういう所が韓国映画の良くも悪くも真骨頂だと、私は思います。どんな作品も「情(チョン)」に訴えるのです。

家庭を顧みない仕事人間(コン・ユ)がひとり娘(キム・スアン)を守る、妊婦の妻(チョン・ユミ)をマッチョの夫(マ・ドンソク)が守る、高校生カップルがお互いを守る。悲しい運命の脇役も大勢登場して飽きさせません。

主人公が最初自分のことしか考えない酷い男として登場します。もうひとり会社役員が同じような人間として登場しますが、彼には家族がない。この人と主人公との対比が、最後まで見せ場を作りました。その他、今までのゾンビ映画の「お約束」を踏襲しながらも、工夫満載です。ラストは、冒頭近くのさりげない場面が伏線になっていたのですが、わたしは泣きながら「上手いなぁ」と思いました。

ちなみに原題は「釜山行」。久しぶりに「新感染」は、邦題の傑作でした。(2017年韓国ヨン・サンホ監督作品、レンタル可能)





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最終更新日  2018年07月21日 06時24分56秒
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