702547 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

今日、何読んだ?

今日、何読んだ?

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
全て | カテゴリ未分類 | 日記 | ニュース | スポーツ | 内政 | 映画 | 教育 | 自己啓発 | 健康 | ノンフィクション | 読書論(術) | ビジネス | 勉強法 | 仏教 | 生活 | 野球 | 人生論 | 安全 | 外交 | 趣味 | 音楽 | 科学 | | 手帳 | 文章術 | 脳,睡眠 | 歴史 | 小ネタ | 絵画 | ダイエット | 法律 | 小説 | グルメ | 俳句 | 旅行 | 従軍慰安婦 | 歯の健康 | スピリチュアル | 文学 | 報道 | 冤罪 | サイバー | 芸能 | 靖国 | 神道 | 貯金 | キリスト教 | 料理 | エッセイ | 江戸川乱歩 | 横溝正史 | 松本清張 | 今野敏 | 森村誠一 | 中山七里 | 東野圭吾 | 芦辺拓 | 貴志祐介 | 有栖川有栖 | 二宮敦人 | 我孫子武丸 | 道尾秀介 | 法月綸太郎 | 薬丸岳 | 深木章子 | 桜井美奈 | 知念実希人 | 澤村御影 | 中村颯希 | TERU | 飛野猶 | 内藤了 | 下村敦史 | 秋吉理香子 | 村田沙耶香 | 丸山正樹 | 横山秀夫 | 松葉紳一郎 | 真言宗(密教) | 日蓮宗 法華宗 | 仏教総論(概論) | 禅宗 | 浄土教系 | 佐竹一彦 | 般若心経 | 高柳芳夫 | 伴野朗 | 阿井渉介 | 姉小路祐 | 日下圭介 | 山邑圭 | 鳴神響一 | 葉真中顕 | 近藤史恵 | 翔田寛
2019.07.15
XML
カテゴリ:趣味

茶の湯の常識 利休伝書が語る [ 町田宗心 ]

 現在様々な流派が出ている茶道について著者は否定的である。
 いわば茶道の原点をここにさらして茶道が正しく進みますようにという願いをこめた本のような気がする。
 また茶道の奥義に触れることはこの国の伝統文化に深く触れることでありまたそれは武道によく似た精神的な道でもあって思わずその門を叩いてみたくなるものでもある。
 思えば数度知り合いに入門を請うたことがあるが未だにOKが出ない状態だ。
 しかし本書を読んでなおさらこの道に進んでみたい思いに駆られたのである。
 茶を立てるときの茶筅の振り方について、烏鼠集、に次のような記述がある。
 茶筅を振る時、茶筅の回りに茶がつかないように、茶の塊を溶くように、茶碗の底に塊が残らないように、香りが消えないように、泡が残らないように、手先ばかりで騒がしく振ってはならない。
 茶筅は肩から静かに振る。
 これは濃茶の時の心得であるが濃茶では客は初めに茶の色を見ていた。
 茶の色は茶の大切な要素であるから亭主は薄茶を点てる時でも茶の色が見えるように茶筅を扱っていた。
 今日では一部の流儀で泡のないところを残しているがそれが本来の点て方である。
 しかし手首で忙しく茶筅を振り泡を茶碗の真ん中に山のように盛り上げているのも見かける。

 茶筅の振り方は上記が正しいのだという。
​ 長い間茶筅は激しく振り泡立てることが正しいものだと私は思っていた。
 こういう一つ一つが別々に進んできたのが現在の茶道の流派だと言えよう。
 さて茶道と言えば、わび、と、さび、であるが、そのうち、わび、について著者は
◎ 西行法師の歌
  番わねど映れば影を友として鴛鴦住みけりな山川の水
  鴛鴦が雄雌2羽揃っていないが山川に自分の影が映るとそれを友として仲良く鴛鴦は住
 んでいることだなあ。
  たった1羽になってしまった鴛鴦は自分の影を友としている。
  その孤独な姿は西行自身の姿であり寂しさがにじみ出ている。
  こうした孤独な寂しい心が、さび、と評される情景を美しく詠んだようである。
  西行は孤独に徹し寂しさを積極的に受け入れて、さび、の美を得たようだが、さび、の
 大元の意味は、さみしさ、からであった。
​とする。
 さび、とは、文字どおり、寂しい、ということらしい。
 西行法師の上記の歌では、さび、だけが強調されて、決して美しくは思えないのだがどうだろうか。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2019.07.15 05:00:06
コメント(0) | コメントを書く
[趣味] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.