全て
| カテゴリ未分類
| 日記
| ニュース
| スポーツ
| 内政
| 映画
| 教育
| 自己啓発
| 健康
| ノンフィクション
| 読書論(術)
| ビジネス
| 勉強法
| 仏教
| 生活
| 野球
| 人生論
| 安全
| 外交
| 趣味
| 音楽
| 科学
| 家
| 手帳
| 文章術
| 脳,睡眠
| 歴史
| 小ネタ
| 絵画
| ダイエット
| 法律
| 小説
| グルメ
| 俳句
| 旅行
| 従軍慰安婦
| 歯の健康
| スピリチュアル
| 文学
| 報道
| 冤罪
| サイバー
| 芸能
| 靖国
| 神道
| 貯金
| キリスト教
| 料理
| エッセイ
| 江戸川乱歩
| 横溝正史
| 松本清張
| 今野敏
| 森村誠一
| 中山七里
| 東野圭吾
| 芦辺拓
| 貴志祐介
| 有栖川有栖
| 二宮敦人
| 我孫子武丸
| 道尾秀介
| 法月綸太郎
| 薬丸岳
| 深木章子
| 桜井美奈
| 知念実希人
| 澤村御影
| 中村颯希
| TERU
| 飛野猶
| 内藤了
| 下村敦史
| 秋吉理香子
| 村田沙耶香
| 丸山正樹
| 横山秀夫
| 松葉紳一郎
| 真言宗(密教)
| 日蓮宗 法華宗
| 仏教総論(概論)
| 禅宗
| 浄土教系
| 佐竹一彦
| 般若心経
| 高柳芳夫
| 伴野朗
| 阿井渉介
| 姉小路祐
| 日下圭介
| 山邑圭
| 鳴神響一
| 葉真中顕
| 近藤史恵
| 翔田寛
| 黒川博行
| 大門剛明
| 染井為人
カテゴリ:小説
解剖探偵【電子書籍】[ 敷島 シキ ] あーあ、また不知の作家がやらかしたななんて冒頭思った。 けれど作者は、死体現象については実に詳しく勉強していた。 その点は大いに認める。 しかし、大きな欠点が数点ある。 その一つは、そもそも変死現場に刑事が臨場して簡単に自殺で片付けるほど日本警察の捜査方法は甘いわけがない。 むしろ本作のようなあまちゃん刑事の相田などとうの昔に首になっている。 変死現場では何より鑑識が一番。 現場鑑識が終わり、死体を搬送して司法検視をし、しかるべく解剖に回す等の手順なのだけれど、その点、この作家は全く理解できていない。 次、ミステリー作家としても問題点。 終盤どきりとする展開になった。 それはミステリーの掟破りをなそうとしていたからだ。 これはフェイクだったけれど、それでおわしたなら、本作は反則あるいは違反のそしりを免れない。 つまり、探偵が犯人というもの、この件は、ガストン・ルルーの黄色い部屋以外あってはならないトリックなのだ。 さすが作者、そこで思い返したか結局登場人物を消去法で余った人間を犯人に仕立て上げましたな。 この犯人性は、読み手から見てちょっと納得感がない。 それより先述の探偵犯人論のほうがまだ物語としては変に納得できできる話になった。 結局解剖医霧崎の出自というか幼い日の惨劇が終盤に用意されるわけなのだけれど、そのことについて、ほんとうはもっと早めに白日にさらしておけば犠牲者は増えなかったのではないのか。 刑事の目に殺された人の霊が見えるという逸話、これをこれからいかに活かすかが本編をシリーズ化するための大きな課題になりそうだ。(2/2記) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.05.01 06:04:39
コメント(0) | コメントを書く |