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カテゴリ:読書論(術)
100歳まで読書 「死ぬまで本を読む」知的生活のヒント【電子書籍】[ 轡田隆史 ] 前読出口氏の読書論に参ってしまっていた私には、本書は良薬の一服だった。 まさに読書とはこうあるべきもの、納得の一冊だった。 出口氏にしても轡田氏にしても知的生活者だから、読書に一家言持つのは当たり前のところ、出口氏のそれは、私どもにとっては、べき感がすごく強くて、その型にはまっていなければ読書とは言わん、とばかりの書きっぷりだった。 読んでいる本も私とシンクロするところはない。 それに比し、本書は、自分の読んだ本を紹介しつつ、読め読めというわけではなく、そんな本もあるから参考にしたらというスタンスだった。 そして私はなんと今電子書籍を一生懸命読んでいるわけで、そうなるとそれは、読書と呼べるものなのかどうか、なんて考えてしまうわけなのだけれど、そのことつまり紙対電子のことについては、著者は言及しなかった。 ただ、本当に今まで何百冊もの読書論(術)の本を読んだにもかかわらず、全く聞いたことがない言葉が出てきた。 それは、拾い読みという言葉である。 拾い読みとは自分の蔵書の中から、暇つぶしに一冊選んで、文字通り拾い読みすることだ。 これは、電子では、容易にできることではない。 行く先々で本屋に寄ってみようという主張には賛成だ。 しかし、世の中の本屋が全く少子化同様に消えて行っている。 残っているのは大手の本屋だけじゃないのか。 そいういう楽しい読書論というのが、この本の題名の通り、この人が百歳になったら、消えてしまうのじゃないのかなんて思った。 拾い読みはできずとも、私は電子本の道を歩もうと思った。(2/6記) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.05.07 05:00:11
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