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カテゴリ:福澤徹三
羊の国のイリヤ [ 福澤 徹三 ] 500ページ超えの大作。 前読で、ひたすら登場人物が坂道を下るのとは別に本作の入矢悟は、悪の道に落ちていってもなお運も良くまた自分の意識改革、肉体改革にも成功してなんとか生き抜く。 本作はまず企業小説の体を持って我々読み手に接し、その後マル暴モノに変遷していく。 その暴力は凄まじい。 人殺しなど屁とも思わず、さらには死体の解体。 本当にこのようなことが起きていたら、死体は見つからず、捜査は不能になる。 そもそも入矢悟の最初の逮捕罪名は、児童ポルノ法違反だった。 その捜査手法は恐ろしく違法なもので弁護士でなくとも到底看過できない。 なにしろあーた、供述拒否権も逮捕状の請求も呈示もないんでっせ。 その後の息詰まる話の内容に比しこのアンリアルはどうもいただけない。 警察捜査の実務に疎いなら書くな、といいたい。 せっかくの傑作が駄作に陥る。 ともかくその生安事案のあとのスケールの大きい暴力話は読み手の心をつかんではなさない。 4月13日、これが本作の大きなキーワードだった。 入矢悟はこの日に死ぬはずだったが結局死ぬことなく、彼を殺す契約をした当事者は、行方不明になってしまった。(6/27記) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.09.02 05:00:20
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