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カテゴリ:洋画(09~)
ムービックス倉敷では秋の500円の特別上映をしていて、今年は話題作だったけど、なぜか上映プログラムに乗らなかった2作を一週間づつ掛けていました。(「ハート・ロッカー」とこれ)と、いうことでもうDVDは出てるかもしれませんが、大画面で見るほうがいいと、遅くなりましたが、映画館で見てきました。
監督・脚本 : ジェイソン・ライトマン 原作 : ウォルター・キム 出演 : ジョージ・クルーニー 、 ジェイソン・ベイトマン 、 ヴェラ・ファーミガ 、 アナ・ケンドリック 、 ダニー・マクブライド 良作です。と、いうか身につまされました。 ジョージー・クルーニーは妹の結婚式の当日、マリッジ・ブルーに陥って結婚式を止めたいと言い出した婿を説得するために、いいたくない言葉を言ってしまいます。 「確かに結婚をしたならば、決められたレールを進まなくちゃいけない。けれども、今まで幸せだと感じたとき、君は一人だったか?」「いや独りじゃなかった」「昨晩、結婚を止めたいと思ったとき、君は夜中に一人じゃなかったか」「ああ、そうだった」これで婿殿はあっさり、マリッジ・ブルーを克服します。 そのときまで彼は家族にとっては「いないも同然」の存在だった。仕事でいつも出張中だったから。この説得で、彼は姉から「ウエルカム、ホーム」と呟いてもらえる。 ずーと独身貴族を貫いてきた彼が初めて「家族もいいな」と感じたとき、彼には残酷な現実が待っていたのである。 彼がマイレージにこだわる気持ちは良く分かる。私もクーポン、ポイント、オタクなので。それ以上に「家族なんてなくてもいい」と彼はたぶんどこかの時点で諦めたと思うのであるが、その「やせ我慢」が、マイレージ集めに走った理由なのである。私の映画の趣味やら読書の趣味やら、このブログだって、ひとつの「逃げ」なのかもしれない。 脅威の1000万マイル達成に対してあんまり達成感をもてなかったのは、無理からぬところである。妹夫婦に世界一周マイルをプレゼントしても「たった」50万マイルしか減らない。おそらく20年くらいかけて達成したのだと思う。 彼がリストラした人たちが最後の場面で、家族の絆を話す。一方で、彼は空港の電光掲示板を見つめながら、唖然としている。この場面に、この映画の言いたいことのすべてがあるのだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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日本の派遣社員も過酷だけど・・・・
一見華やかなアメリカのビジネスマンも過酷な労働にさらされていることが、よくわかりますね。 知り合った女性の家まで行くけど・・・そんなにハッピーエンドが待っているわけないのが、現実なんでしょう。 だけど、醒めた主人公はこれで落ち込まないタフさを持っているように感じました。 (2010年10月14日 11時03分21秒)
Mドングリさん
>日本の派遣社員も過酷だけど・・・・ >一見華やかなアメリカのビジネスマンも過酷な労働にさらされていることが、よくわかりますね。 > >知り合った女性の家まで行くけど・・・そんなにハッピーエンドが待っているわけないのが、現実なんでしょう。 >だけど、醒めた主人公はこれで落ち込まないタフさを持っているように感じました。 ----- 女性のところに行ったときの凍りついた表情がなかなかです。 リストラ宣告も会社に丸投げするアメリカという国は、国としては末期の状況を示していると思います。日本も早晩そうなる? (2010年10月15日 10時34分42秒) |
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