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再出発日記

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2018年05月12日
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カテゴリ:洋画(12~)

後半の四作品です。



「港町」

最初カラーで撮っていたけど、編集段階で白黒に切り替えたらしい。その効果は挙がっていると思う。

港町を舞台にしたドロドロと因習や血の連鎖を描く小説は、中上健次を筆頭に日本人の得意分野ではあるが、実際はそんなにはドロドロしてはいない。しかし、そんなにも幸運な人生ではなかったけど、不幸とも言えない人生はあるだろう。

印象的な四人が出てくる。

86歳になるというのに、まだ現役で漁にでるおじいさん。ヨボヨボの歩き方だけど、網の修理や、網掛け、網引きの手順は少しも狂いがない。

世話焼きお婆さん。頭もクリア、足腰もしっかりしてるが、何よりも撮影隊の世話をひつこいぐらいに焼く。それはおそらく一人息子を「福祉」に奪われた悲しみや、おそらく妾腹で昭和の初めに4歳で家に引き取られて継母イジメに遭って苦労した人生がそうさせているのだろうと、問わず語りでわかるのである。まさか撮影の2年後には亡くなっているとは。

75歳以上だという魚行商のおばさん。スーパー進出で昔の需要は無くなっているけど、一人ひとりの病院日程や趣味の日程まで把握して、売り歩く、商売という名の地域見守り活動を実践している人。おばあちゃんが無数に出てくる。猫も無数に出てくる。

都会から来たような、いかにもそんな顔つきの夫婦がドラ猫の餌付けをしている所を通り過ぎて付いて行ったおばさんの先には、牛窓のお墓事情があった。喋りながら手際よく草を抜いていく様はちょっとした職人技である。村君(ソングン←これは明らかに韓国語。朝鮮通信使の港なのでありうるのだが、由緒ある家柄というのが腑に落ちない)という漁師の由緒ある家柄らしいが、この老女が最後の守りをしているのはよくわかる。

牛窓の民俗と現代の老人問題をもゆるく見せて静かにフェイドアウトする。面白かったけど、傑作ではない。
(解説)
岡山県牛窓を舞台にした観察映画第七弾。
美しく穏やかな内海を背景に、豊かな土地の文化や共同体のかたちを映し出すドキュメンタリー。小さな海辺の町で暮らす人々が語る言葉から感じるものは、孤独と優しさ、そして‥?

監督・製作・撮影・編集 想田和弘

2018年4月22日
シネマ・クレール
★★★★
http://minatomachi-film.com/



「レディ・プレイヤー1」

「オアシスは、人を繋げる」だからゲームの世界は素晴らしい。けれども、
「現実こそがリアルなんだ」

単純でリアルな真理を、壮大なバーチャルリアリティを作って、子供にも大人にも分かるやり方で見せてくれたスピルバーグは、やはり偉大な映画作家と言わざるを得ない。

米国では、1年以内に「ペンタゴン・ペーパーズ」と「レディ・プレイヤー1」という正反対の傑作を公開した凄い人だけど、日本では一ヶ月以内の公開になった。映画の神様のような人だ。これは伝説にしてもいいと思う。

2045年の話であと27年後の話になっているけど、これを観た11歳の男の子が30歳になる19年後ぐらいには、その男の子がこの作品に刺激を受けてこのような同時体験型のバーチャルリアリティの、想像力でなんでも作れるゲームを作ってしまいそうな気がする。その時に、ゲーマーたちは、この映画を指針にして欲しいと切に思う。

森崎ウィン演じる青年は、三船敏郎のアバターを持ち、瞑想をした後にガンダムになるけど、やったことはほとんどルパンの五右衛門だった。メカゴジラがラスボスで出てくるとか、日本のアニメをリスペし過ぎ。これは大画面で観ても疲れるぐらいなので、テレビの小さい画面で見るのはやめた方がいいと思う。

(STORY)
2045年、人類は思い浮かんだ夢が実現するVRワールド「オアシス」で生活していた。ある日、オアシスの創設者の遺言が発表される。その内容は、オアシスの三つの謎を解いた者に全財産の56兆円とこの世界を与えるというものだった。これを受けて、全世界を巻き込む争奪戦が起こり……。
(キャスト)
タイ・シェリダン、オリヴィア・クック、マーク・ライランス、サイモン・ペッグ、T・J・ミラー、ベン・メンデルソーン、森崎ウィン、(日本語吹き替え版)、KENN、坂本真綾、茅野愛衣、山寺宏一、三ツ矢雄二、高島雅羅、玄田哲、松岡禎丞、日高のり子
スタッフ
監督:スティーヴン・スピルバーグ
脚本:ザック・ペン
原作:アーネスト・クライン
上映時間
140分

2018年4月26日
TOHOシネマズ岡南
★★★★

http://wwws.warnerbros.co.jp/readyplayerone/sp/



「ザ・スクエア 思いやりの聖域」

私は絵画は大好きだが、現代美術は好きじゃない。ここに出てくるのは、体験型現代アートであるが、(現代アートとは少し違うが)安藤忠雄の建物を入っても、これだけの仕組みにこんな無駄金を使って!と先ず思ってしまう。というわけで、感動しなかった。はい、終わり。と出来ないだろうから少し付け加える。

ここは私の方が思いやりがあるな、とかここは私は同じかな、とか、突然現れる「現代アートの仕掛け」に素直に従って感想を述べるのがそもそもイヤだ。私はあんたの仕掛けに乗るために映画館に来たわけじゃない。

因みに、
(1)携帯を盗まれる前に、移民のホームレスを見て見ないふりをしていたわけだから、私が陥れられたのは自業自得と納得するとおもう。だから、その後の展開もあり得ない。
(2)男の子を階段から突き落として何もしなかったのはあり得ない。
(3)炎上商法の宣伝動画は、初動を完全に間違っている。もともとあんな商法を入れる隙を見せたのが間違い。
(4)あの猿を見て見ぬ振りをした時点で、あの女性のことを理解しなかったのは明白。これもあり得ない。
(6)猿パフォーマンスが、やり過ぎをやった時点で、主催者のクリスティアンは止めるべきだった。まあ、あり得ない展開だった。

と、観客にいろいろ議論させたいのだろう。それを上から眺めている監督の姿が見えるようで不愉快で仕方ない。

(ストーリー)
正義という名の落とし穴
理想どおりに生きることの難しさ
クリスティアンは現代美術館のキュレーター。洗練されたファッションに身を包み、バツイチだが2人の愛すべき娘を持ち、そのキャリアは順風満帆のように見えた。彼は次の展覧会で「ザ・スクエア」という地面に正方形を描いた作品を展示すると発表する。その中では「すべての人が平等の権利を持ち、公平に扱われる」という「思いやりの聖域」をテーマにした参加型アートで、現代社会に蔓延るエゴイズムや貧富の格差に一石を投じる狙いがあった。ある日、携帯と財布を盗まれてしまったクリスティアンは、GPS機能を使って犯人の住むマンションを突き止めると、全戸に脅迫めいたビラを配って犯人を炙り出そうとする。その甲斐あって、数日経つと無事に盗まれた物は手元に戻ってきた。彼は深く安堵する。一方、やり手のPR会社は、お披露目間近の「ザ・スクエア」について、画期的なプロモーションを持ちかける。それは、作品のコンセプトと真逆のメッセージを流し、わざと炎上させて、情報を拡散させるという手法だった。その目論見は見事に成功するが、世間の怒りはクリスティアンの予想をはるかに超え、皮肉な事に「ザ・スクエア」は彼の社会的地位を脅かす存在となっていく……。

(解説)
リューベン・オストルンド監督『フレンチアルプスで起きたこと』、
最大の野心作
全世界を巻き込んで話題騒然!?
あなたはもう、
ただの観客ではいられない!
北欧の若き巨匠リューベン・オストルンド監督の最新作『ザ・スクエア 思いやりの聖域』は、第70回カンヌ映画祭にて衝撃のパルムドール受賞を果たし、以降もヨーロッパ映画賞で最多6部門を制覇、そして、第90回アカデミー賞®外国語映画賞にノミネートされるなど、現在各国の映画祭を席巻中! そして日本では、スウェーデンとの国交樹立150周年にあたる、記念すべき2018年に本作が公開となる。

有名美術館のキュレーターが発表した展示作品「ザ・スクエア」が、世間に思わぬ反響を生み、とんでもない大騒動へと発展していく皮肉な運命の悲喜劇だ。主演は本作でブレイクを果たし、ヒット作『ドラゴン・タトゥーの女』の続編に出演決定したクレス・バング。共演にHuluのドラマシリーズ「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」でエミー賞、ゴールデン・グローブ賞などを続々受賞、スターの階段を駆け上がるエリザベス・モス、『シカゴ』などの演技派ドミニク・ウェスト、謎のパフォーマー役に『猿の惑星』のモーションキャプチャーを務めたテリー・ノタリーらが脇を固めている。アート界を舞台に、現代社会を生きる人々が抱える格差や差別といった問題を抉り出し、本当の正義や生きていくことの本質を痛烈な笑いたっぷりに描き出す。主人公が窮地に追い込まれ、人間としての決断を迫られるたびに私たち観客は「自分だったら、どうするだろう…?」と考えずにはいられない。観る者すべての〈心〉が試される究極の問題作だ!

2018年4月28日
シネマ・クレール
★★★



「ザ・思いやりパート2」

意義や内容は、下のとても詳しい解説を読んで欲しい。ドキュメンタリーとして映画作品として、感想を言うと、「知られていない事実の発掘」「想定外の出来事の記録」この二つが優秀なドキュメンタリーの条件であるが、ここに表される事実すべてが国民に十分に知らせれていないし、シリアから帰ったばかりの米兵から「(訓練は)日本を守るためじゃない」「(この爆弾で)市民病院や学校に落としたら、誰も生きられない」という言葉を拾えたのは手柄である。

平和運動家ではなく、普通の市民が観る上映会を企画して欲しいと思う。


(解説)
 日本政府が負担する在日米軍の駐留経費、いわゆる「思いやり予算」の驚くことばかりのひどい実態を『ザ・思いやり』というドキュメンタリー映画にしました。私はアメリカのテキサス州出身のアメリカ人ですが、神奈川県の米軍厚木基地の飛行ルートの下に23年間住んでいます。子どもが夜中に飛び起きるような戦闘機の爆音も体験してきました。
 2009年ころに米軍がイラクで子どもを含む市民を銃撃するネット動画を見て、3日間くらい夜も眠れないほど激しい憤りを覚えました。何かしなければという思いにかられて、身近にある在日米軍を調べようと基地の島・沖縄を訪ねてみました。そこで「思いやり予算を被災地の支援へ」という署名に取り組んでいる女性の存在を知りました。「思いやり予算」と聞いた瞬間に、これはあらゆる問題に通底するテーマで興味深い映画になると直感しました。3年間かけて沖縄・石巻・横須賀・グアム・アメリカなどをめぐり、15年に『ザ・思いやり』が完成しました。
 日本国民のくらしがこんなに苦しいのに、在日米軍に5年間8911億もの税金が費やされていました。支払う義務がないにもかかわらず、その予算は横須賀の原子力空母の停泊場・辺野古新基地の建設費・グアムへの基地移転費など軍事費に使用され、さらには基地内の住宅や学校をはじめ、プールやボーリング場、バーやゴルフ場などの豪華で贅沢な娯楽施設にまで使われ、なんとペットの世話係の給料にも充てられています。神奈川県の神武寺駅には、米軍家族だけが近道できるようにと、なんと米軍専用の改札口まで「思いやり予算」で作られているのです!
 特に日本人にとっては怒っていい深刻な問題だと思いますが、笑いを誘うようなユーモラスな語り口と軽快なテンポと音楽で娯楽性も持たせながら、この矛盾だらけな実態を描きました。基地問題に関心がある人だけでなく、ふだんあまり関心を持っていない6〜7割ほどの人々にも「変なアメリカ人が面白そうな映画をつくったから、いっしょに見に行こうよ」と気軽に誘い合って、自然に広がってほしかったからでした。
 『ザ・思いやり』は口コミを中心にじわじわと話題が広がり、2年ほどかかりましたが、全国500カ所以上の自主上映会が取り組まれています。この上映会の広がりに勇気づけられ、製作費支援などのバックアップもいただきながら、『ザ・思いやりパート2〜希望と行動編』をこの7月に完成させました。
 第一弾では「思いやり予算」の不条理さと矛盾をさまざまな視点から問いかけ、「なぜ日本人はここまで米軍を思いやるのか?」という疑問を投げかけました。パート2では、在日米軍が日本や世界で何をやっているのか、本当に日本を守るために存在しているのか、さらに単純に金額の大きさだけではない倫理的な問題に迫りました。神奈川県の米軍相模補給廠からベトナム戦争に送られる戦車を100日にわたり座り込みで阻止した闘争を改めて注目し、米兵への直撃インタビューで青森県の米軍三沢基地が、シリアやヨルダンなどの海外への空爆の出撃拠点となっている実態を暴露できました。米軍が日本の基地を拠点に、さまざまな国でどれほど多くの市民、子どもや女性にまで被害を与えてきたのか、歴史と現実を知ってほしい。日本を守るどころか、逆に米軍基地があるから日本が戦争に巻き込まれ、攻撃対象となりかねません。
 500億円もの基地周辺対策費と騒音軽減費が使われている厚木基地周辺のすさまじい爆音のもとでの子育て、民意を踏みにじって基地建設が強行される沖縄の辺野古と高江のあまりの理不尽さ、同じく沖縄で、米兵による交通事故や犯罪被害の賠償金を日本が負担している信じがたい事実など、前作同様に自らレポーターとして映画に登場し、沖縄・神奈川・青森など各地を取材し、米軍基地の脅威や被害に晒されながらも、それでも基地撤去を求めて行動している人々の夢や願いに耳を傾け、米軍基地なき世界への希望と展望を示していきます。
 「国会前野外上映会」「膨大思いやり予算のそろばん対決」「米軍のための思いやりクリスマス募金」など、「思いやり予算」を風刺する奇抜な「面白映像」も盛り込みました。シリアスな問題ですが、コミカルさも交えて観客をあきさせないような映画をめざして製作しました。たくさんの方に観ていただきたいです。
(談)文責・「ザ・思いやり」事務局
★製作費のカンパを募集を引き続き募集してます。持続可能な映画づくりをめざしています。応援していただければ幸いです。(チラシ参照)
★あなたのグループ、地域で上映会の企画をしませんか? (上映料1万円〜)
お問合せ 「ザ・思いやり」事務局 090−2625−8775(佐藤契)
zaomoiyari@hotmail.co.jp

出演:横井久美子(歌手) 松元ヒロ(コメディアン) 前泊博盛(沖縄国際大学教授)ほか 希望をもって行動している沖縄をはじめ全国のみなさん
製作:平沢清一 リラン・バクレー 佐藤 契    
編集:伊藤ニコラ 
配給:「ザ・思いやり」事務局

2018年4月28日
水島公民館
★★★★

https://zaomoiyari.com/






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最終更新日  2018年05月12日 11時57分35秒
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