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カテゴリ:安全
危険学のすすめ 著者: 畑村 洋太郎 危険学という概念は、失敗学の先にあるものだという。 危険学を考えることになったわけは、あの六本木ヒルズにおける回転ドアによる子どもの死亡事件から、ドアの危険性を調査するドアプロジェクトを立ち上げ、その結果、ドアとりわけ回転ドアが「殺人機械」であることが解明できたことによる。 その結果、そのような殺人機械から危険を回避するには、どのような手だてを取るべきかという「危険学」が派生したのだそうだ。 それにしても壮大なプロジェクトだったようだ。日本の名だたる企業、公共団体が参加したようだ。 回転ドアからエレベーターのドア、クルマのドアまでありとあらゆるドアを集め、実験をしデータを取った。 電車のドアでは、JRから協力を得ながらも、なお、実験が失敗したらそれまでとの約束で行い、貴重なデータを得た。 だから、本書は、説得力がある。 危機回避のために一体我々は、何をすべきか。 著者は、まず、危険を起こさない環境だという。あたりまえだ。回転ドアは、殺人機械であることが判明した。これは、必要以上の力が入ると言うことに起因している。だから、その力が入らない工夫をすれば、ある程度の危険を避けることが出来る。 次に、成員、つまり、人間である。人間自身の危機回避能力の必要性を説く。成員自身が危機を予知し、それを回避する能力がなければ、事故は起こるだろう。あたりまえだ。 そして、規範だそうだ。 ルールを遵守することで、危機が回避できることもある。マニュアルに基づいて動くことで危機が回避できよう。 だから、規範意識が重要だと説く。 その上に文化が乗るという、危機回避の形は、階層を有しているという。 この文化の概念は、少し難しいが、私は、危機回避の文化と受け止めた。それでいいのだろうか。 著者が提示した階層、基礎に環境があり、その上に人が乗り、その上に規範が乗り、その上に文化が乗るという概念。私は、正にこの順だと感心した次第である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.03.07 05:20:37
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