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2020.01.20
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カテゴリ:読書論(術)

読書脳 ぼくの深読み300冊の記録【電子書籍】[ 立花 隆 ]

 著者にかかる週刊文春の連載、読書日記、をまとめた4冊目の本である。
 他の3冊は、
1 ぼくはこんな本を読んできた 立花式読書論、読書術、書斎論
2 ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術
3 ぼくの血となり肉となった500冊 そして血にも肉にもならなかった100冊
である。
 これらの4冊の特徴は、著者が大量の読書をしており、その領域は極めて広く、内容を的確にしかも端的に紹介し、自分のコメントもつける、ということである。
 ダラダラとした書きっぷりのものはない。
 本書では、電子書籍、についても若干の記述があるが、なにしろ、2013年のものなので、7年後の現代ではもう追いついていないというのが現状だ。
 本書に登場する、東大図書館副館長石田英敬氏は、電子書籍は、新書くらいの軽いやつ、などという言い方をしているのだが、これは、新書に対する侮蔑であり、読書家、読書論(術)を論じる者にとって許される言動ではない。
 著者は本書の段階で、紙の書籍を重要視している。
 その理由は、書き込みやアンダーラインを引くこと付箋を貼ることが可能だから、というものであった。
 それにしてもこれだけの本を的確に読み込み簡約しコメントをつけることができるというその能力にはひれ伏す他ない。
 さて本書で気になった本2冊の抜き書きをしておく。
 いずれ後で読むつもりだ。
 そういえば、著者はほとんど引用をしない。
 それもまた特徴だ。
◎ 高木由臣 寿命論
 寿命というものについてつくづく考えさせられた。
 生物にはすべて寿命があるのかと思っていたら、生物には寿命があるのかないのかわからないようなものもたくさんあるのだという。
 バクテリアなど無性生殖で無限に増え続ける生物には寿命はないと考えられていた。
 しかし50年前にゾウリムシに寿命があることが証明された。
 細胞にも分裂限界があるということなのだ。
 結局寿命の問題は個体の定義の問題、個体の境界の問題と関わってくる。
 例えば地下茎で繋がりあった竹やぶの竹は毎年竹の子をたくさん作ることで全体が群れとして生き続ける。
 その全体を同一個体と見ればそれは寿命がないとも考えられる。
​ などという文をスラスラと書くのだからすごい。
 私なんぞは結局上記のように抜き書きをしてそれにコメントするというのが基本的なスタンスなのに…。
◎ 山下紘一郎 神樹と巫女と天皇
 大将4年、即位したばかりの大正天皇が執り行った大嘗祭に大礼使事務官として参与した貴族院書記官長柳田国男がその前後に書いた一連の文章と一連の発言記録を読み解いていくことで柳田のユニークな天皇制起源説に迫っていく。
 (略)
 大嘗祭は即位したばかりの新天皇がただ一人暗闇の中で神殿の本陣に入り、半畳の御座に端座して天から下ってきた神と対座し、新穀と新酒を神に供え、自らも飲食する。
 神との饗宴によって神の末裔たる天皇になったという正当性が獲得されるのだ。
 (略)
 面白いのは昔の大嘗際には必ず出ていた猿女と呼ばれる巫女が大正天皇の大嘗祭から出なくなったのはよくないという指摘だ。
 猿女とは(略 )古事記伝説で天岩戸の前で卑猥な踊りを披露した天宇受売命の末裔とされる。
​ 引用せずにこれだけのコメントが書けるというところは見習わなければならないと思いつつ、引用しないでは何も書けないのが今の私である。





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最終更新日  2020.01.20 05:00:11
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