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カテゴリ:読書論(術)
霧中の読書 [ 荒川洋治 ] 著者はまず島崎藤村について語る。 島崎藤村は、 島崎藤村は日本の近代詩を創始し、破戒、夜明け前、を書いた。という偉大な人だ。 純粋に読書が好きで、速読だのスローだのということにこだわらずひたすら読んでいる人の姿が目に浮かぶ。 読書論(術)というのはこうあるべきではなかろうか。 なぜ速読するのかと言ったら、時間が惜しいからに他ならない。 だってチンタラ読んでいたら、このブログを更新できないではないか。 次。 四百字詰め原稿用紙で900枚を超える長編小説、いやな感じ、は1963年文藝春秋新社刊。というのもいい。 900枚を超える大作というのは一体どういうものなのだろうか。 川端康成、三島由紀夫が驚く作品というのはどういうものなのだろうか。 これは一読の価値ありだ。 それにしても世の中にはいろいろな本読みがいるものだ。 本書のような真摯な読み手というのが望ましい。 同じことを何度も書いて申し訳ないが。 読書というのはそういうものではないのか。 方法論がどうのこうのではなくて、読み手がどう受けるのか。 読み手にかかるんですよね、読書というのは。 だから本を素直に読めばよろしい。 私はそれだけだと思う。 方法論は必要に応じて存在する。 ゆっくり読みたい人はゆっくり読めばよろしい。 速く読まなければならない人は速く読まなければならない。 しかしその方法を卑下したり、批判したりしてはならないでしょう。 読み手の受け、それを論じなければ、読書の効用などありはしないのだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.04.14 05:00:07
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