702470 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

今日、何読んだ?

今日、何読んだ?

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
全て | カテゴリ未分類 | 日記 | ニュース | スポーツ | 内政 | 映画 | 教育 | 自己啓発 | 健康 | ノンフィクション | 読書論(術) | ビジネス | 勉強法 | 仏教 | 生活 | 野球 | 人生論 | 安全 | 外交 | 趣味 | 音楽 | 科学 | | 手帳 | 文章術 | 脳,睡眠 | 歴史 | 小ネタ | 絵画 | ダイエット | 法律 | 小説 | グルメ | 俳句 | 旅行 | 従軍慰安婦 | 歯の健康 | スピリチュアル | 文学 | 報道 | 冤罪 | サイバー | 芸能 | 靖国 | 神道 | 貯金 | キリスト教 | 料理 | エッセイ | 江戸川乱歩 | 横溝正史 | 松本清張 | 今野敏 | 森村誠一 | 中山七里 | 東野圭吾 | 芦辺拓 | 貴志祐介 | 有栖川有栖 | 二宮敦人 | 我孫子武丸 | 道尾秀介 | 法月綸太郎 | 薬丸岳 | 深木章子 | 桜井美奈 | 知念実希人 | 澤村御影 | 中村颯希 | TERU | 飛野猶 | 内藤了 | 下村敦史 | 秋吉理香子 | 村田沙耶香 | 丸山正樹 | 横山秀夫 | 松葉紳一郎 | 真言宗(密教) | 日蓮宗 法華宗 | 仏教総論(概論) | 禅宗 | 浄土教系 | 佐竹一彦 | 般若心経 | 高柳芳夫 | 伴野朗 | 阿井渉介 | 姉小路祐 | 日下圭介 | 山邑圭 | 鳴神響一 | 葉真中顕 | 近藤史恵 | 翔田寛
2020.04.14
XML
カテゴリ:読書論(術)

霧中の読書 [ 荒川洋治 ]

 著者はまず島崎藤村について語る。
 島崎藤村は、
 島崎藤村は日本の近代詩を創始し、破戒、夜明け前、を書いた。
 詩と小説の両方でこれほど大きな歴史的成果を上げた人はいない。
 この数ヶ月藤村の主要な作品を読み改めて圧倒されたが、読むほどに姿が遠ざかるそんな印象もあった。
という偉大な人だ。
 純粋に読書が好きで、速読だのスローだのということにこだわらずひたすら読んでいる人の姿が目に浮かぶ。
 読書論(術)というのはこうあるべきではなかろうか。
 なぜ速読するのかと言ったら、時間が惜しいからに他ならない。
 だってチンタラ読んでいたら、このブログを更新できないではないか。
 次。​
 四百字詰め原稿用紙で900枚を超える長編小説、いやな感じ、は1963年文藝春秋新社刊。
 最後の文士高見順(1907〜1965)の代表作だ。
 川端康成は寝食を忘れて一気に読み通し批評も判断もほとんど忘れ、ただ引き込まれた異常な傑作と書いた。
 人間性と思想の問題が、大きな規模と強い迫力とをもってここに書かれたと伊藤整。
 三島由紀夫は、「いやな、いやな、いい感じ」の題で見事な文学作品と評した。
 というのもいい。
 900枚を超える大作というのは一体どういうものなのだろうか。
 川端康成、三島由紀夫が驚く作品というのはどういうものなのだろうか。
 これは一読の価値ありだ。
 それにしても世の中にはいろいろな本読みがいるものだ。
 本書のような真摯な読み手というのが望ましい。
 同じことを何度も書いて申し訳ないが。
 読書というのはそういうものではないのか。
 方法論がどうのこうのではなくて、読み手がどう受けるのか。
 読み手にかかるんですよね、読書というのは。
 だから本を素直に読めばよろしい。
 私はそれだけだと思う。
 方法論は必要に応じて存在する。
 ゆっくり読みたい人はゆっくり読めばよろしい。
 速く読まなければならない人は速く読まなければならない。
 しかしその方法を卑下したり、批判したりしてはならないでしょう。
 読み手の受け、それを論じなければ、読書の効用などありはしないのだ。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2020.04.14 05:00:07
コメント(0) | コメントを書く
[読書論(術)] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.