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2020.04.17
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カテゴリ:読書論(術)

知的生活の準備【電子書籍】[ 渡部昇一 ]

 私が知の3大巨人の一人に数える著者は良く、佐々木邦、のことについて書いている。
 著者によれば、佐々木邦は明治学院の偉大な卒業生である。
 そのうちの、凡人伝、という小説を​
◎ 佐々木邦 凡人伝
 物語では静岡県あたりの学校の校長先生の息子が明治学院に入ります。
 時代は明治20年代から30年代です。
 その生活が詳しく書いてあるのです。
 田舎の小さな学校から突如大きな明治学院という当時としては大きく見えた学校へ行きそこで普通の日本人学校ではない外国人の先生の方が多い学校に入ってそして英語の教師になる。
 このことが描かれています。
 佐々木邦の小説はいわゆるユーモア小説と言われたものです。
 当時は難しい漢字で諧謔小説と言いました。
 だから非常に明るく楽しく軽快に書いているのです。
 しかしものすごく現実的で佐々木邦の小説は空想で書いたものがありません。
 全部綿密なる観察なのです。
として、褒め称えている。
 その明治学院は当時、​
 その石川林四郎が 後輩の佐々木邦を岡山の六高、第六高等学校に薦めたのです。
 佐々木邦は石川林四郎と同じコースで明治学院の高等科にいて外国人を相手に英語を鍛えていました。
 また自ら一生懸命マーク・トウェインのような難しい本を読んでは見事な翻訳をやっていたという実力もあります。
 しかし明治学院を出ただけでは普通の中学校の免許状も取れない。
 それで当時関係があったまだ日本の一部になっていなかった釜山の 商業学校に行った。
 そこで翻訳なんかをやっていたんです。
 それを見ていて石川林四郎はこいつはできると見抜きました。
 自分も訳せないようなアメリカ、イギリスのユーモア小説をユーモアを損なわないで訳している、これはすごいやつだという理由で日本の中学校の免許状も持ってない佐々木邦を六高の教授に推薦するのです。
 石川は後で高等師範に戻るわけですが当時彼は六高の教授をしていたのです。
​ というように、中学校の教員にもなれないという状態だったようだ。
 それにしても著者はアンチ官立ですよねえ。
 言うだけでなく素晴らしい業績を残しているわけで、そして、佐々木邦という明治学院が誇る人材をも紹介してくれるのだ。
 いつだったか著者をけなすだけけなしていた知的生活者がいたけれど、私はそうは思わない。
 私の知的生活の根底には著者がいるからだ。
 そもそも知的生活とは何たるものかを教えてくれたのが著者だった。
 私は著者のようにはなれなかったが、今こうしてブログを更新できるのは著者のおかげだと思っている。
 ぜひ、佐々木邦の凡人伝を読んでみたいものだ。





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最終更新日  2020.04.17 05:00:07
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