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2022.04.30
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カテゴリ:歴史

九代将軍は女だった! 平成になって覆された江戸の歴史【電子書籍】[ 古川愛哲 ]

 このセンセーショナルな題名につられて本書を買う人は多かったろう。
 たとえば、誰も知らない江戸時代の真実、なんて題名だったら販売部数はずっと減ったろうな。
 でも本書は家重女論が主ではない。
 紛れもなく江戸時代の真相をつつく名著なのだ。
 そのうちでも際物の家重女論であるが、これは本書では一番信憑性のない眉唾物だと読んだ。
 家重が言語不明瞭、当時の男子としては平均より小さめの身長、小便が近く小便公方と呼ばれていた、大奥に入り浸りだったことから、言語不明瞭なのは女性であることを隠していたからだ、身長が低いということは女性である、小便公方と呼ばれたのは女性であることから便所を其方此方に備えなければならなかったからだ、女性だから女性だけの世界大奥に入り浸っていた、という論理から家重は女性だと結論づけたのだ。
 しかし言語不明瞭なのは脳性麻痺のせいと言われているし、身長は当時の男子の平均身長より1センチ位しか低くなく、小便が近いのは何らかの病があったからであり、将軍だからこそ大奥にいただけの話となれば、彼が女性であった根拠は希薄になる。
 この家重女性論よりも家康の深慮遠謀つまりその超長期政権のための布石としての情報網整備であるとか、子作り論、それに家康影武者論はじつに信頼に足る歴史論である。
 また忠臣蔵の深奥に不通があったという論は今までにない話で浅野が吉良に斬りつけたわけが納得できうる話だった。
 そのほか江戸時代の面白話が満載の本書は先に書いたとおり歴史書として名著である。





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最終更新日  2022.04.30 05:09:04
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