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2023.12.23
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カテゴリ:読書論(術)
2023年版 速読の科学 寺田昌嗣

 本書は速読のエビデンス書である。
 まず結論。
 【読書スピード】=【スキーマ(知識×読書力)】×【フォーカス】
 スキーマというのは「認知の枠組み」という表現で説明されることが多いのですが、簡単に言ってしまえば、あなたの脳内の読書にまつわるデータベースです。
 読書力(読書スキル)もそうですし、読もうとするジャンルについての知識などがこれに該当します。
 別の観点からいえば「その人にとっての文章の難易度」と言ってもいいでしょうか。
 フォーカスというのは、どのような読み方をしたいのか、例えば緻密に分析的な読み方をしようとしているのか、流れを確認するような読み方をするのかといったものです。
​ これに尽きるということ。
 速読でよく出てくるのが米国大統領。
 特にケネディ大統領は、
 ケネディ米大統領が速読の達人とされていたことから、「ホワイトハウス式」とか「アメリカ式」として速読トレーニングが紹介されており、今もその系統のトレーニングは多くの流派で採用されています。
 その中心的訓練メニューが「目を速く動かす(眼筋を鍛える)」と「視野を広げる」というものです。
 しかし現実にはこの二種類のトレーニングでは速読の修得は不可能であることが科学的な実験で明らかになっています。
​ということで、 速読 の達人とされていたものの目を速く動かすとか、 視野を広げる などという方法論はもうすでに速読としては科学的に成立しないというのがエビデンスだ。
 つまりもう速読 のための訓練は、別名トレーニングはもうしない方がよろしい、 それよりもまずたくさんの本を読んだらいかがかということではなかろうか。
 結局冒頭に戻る。
 すなわち必要なのはスキーマだ 。
 それをフォーカスで強化する。
 さてそのスキーマであるが、 これを手に入れるには多読が必要になるだろう。
 多読をするには速読が必要になる。
 その際のフォーカスは多くの情報を仕入れるということなのだから、 とにかく自分が理解できる範囲で読み込むことということになろうか。
 結局速読というものはこの世には存在しないということがこの本の結論ではないのかな、と私は思った。
 そして読書論あるいは読書術に関して今まで様々な本を読んでブログにアップしてきたけれども言えることは、読書とはただひたすら読むことであり王道はなく、そのうち自分に備わるものということだと私は思う。
 けだし本書は実にいい本であった。
 読書家に是非読んで欲しい一冊である。(10/7記)





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最終更新日  2023.12.23 07:33:31
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