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2024.02.22
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カテゴリ:仏教総論(概論)

聖徳太子に秘められた古寺・伝説の謎 正史に隠れた実像と信仰を探る【電子書籍】[ 瀧音能之 ]

 聖徳太子は偉大なるお方、といいながら、私自身太子がいかなる人なのか考えたことがなかった。
 ​
 だが、日本仏教の並みいる高僧・名僧の中で、太子にもっとも熱いまなざしを送ったのは、浄土真宗 を開いた 親鸞(一一七三~一二六二年) だろう。

というように、真宗の研究をしている中、親鸞聖人が救世観音に身をやつした聖徳太子に導かれたということはわかっていた。
 また、太子が西暦500年代、我が国における仏教のリーダー的存在だった、ということもわかっていたがその根拠は、
 皇室に受け継がれている 御物 のひとつに、「 法華経 義疏(法華義疏)」という全四巻から成る古い巻子本がある。
 内容は「 法華経」を注釈したものだが、ただの巻物ではない。
 明治十一年(一八七八) に皇室に献上されるまでは 法隆寺 に長く伝えられていたもので、しかも著者は聖徳太子だとされているのだ。
 おまけに、それは後世に作られた写本などではなく、太子直筆の草稿本だというのである。
 つまり、千四百年もの昔から伝わってきた、太子肉筆の生原稿ということである。
 事実とすれば、この書の成立は『古事記』や『日本書紀』のそれを百年もさかのぼることになる。

ということのようだ。
 しかし、時代を経るに連れ、なんと、太子不存在論も飛び出す。
 一九七〇年代にはこの見方を後押しするような動きが生じた。
 中国の 敦煌 から発見された「勝鬘経」の注釈書(五~七世紀の成立) が「勝鬘経義疏」の内容と極めて近いことがわかったのである。
 そのため、敦煌版「勝鬘経」注釈書と伝太子撰「勝鬘経義疏」には共通する祖本があり、その祖本を改修したもの(中国で書かれたもの) が帰国した遣隋使によって日本に伝来し、太子撰「勝鬘経義疏」として流通するようになったのだ、

というようなことが根拠になる。
 ただ太子は、
 こうしてみると、太子が注釈した三つの経典は、出家よりも在家の立場に寄り添った内容をもっていて、三経が有機的な関係で結ばれていることに気づく。
 ここには、仏教に深く心を寄せながらも、あくまで在家の身のまま政治を指導しようとした太子が抱いた仏教信仰の特色が表れているのではないだろうか。
 誰もが成仏できるという一乗思想は、万民を幸せに導くという普遍的な政治理念と親和性があるともいえよう。

ということでどうやら、
 維摩 居士 は、 在家 の皇族として、できることならそれに近づきたい理想像だったのでないでしょうか

というように在家として仏教の真相に近づきたいというスタンスだったというのが一番納得の行く論になる。
 私自身、なんとか僧侶になりたかったものの、もうその時は過ぎたか、と諦めること仕切り、ならば、太子のごとく在家として仏教を信じ奉じたいという思いに駆られた。(12/1記)





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最終更新日  2024.02.25 07:48:29
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