ガレットのお菓子日記

塩練乳アイスが添えられた葉っぱのデザート（１皿目）に目を丸くしたところから始まった、デザートレストラン　ミラヴィル インパクト（Miravile Impact)　のデザート３皿コース。

目の前に現れた赤い物を見た瞬間、思わず「わぁ～　きれいー！」と声をあげてしまった私。（運んできたお店のスタッフが、すかさず笑顔で「ありがとうございます」とリアクション…）

“繊維系シンプル”な見た目の１皿目とは違い、メインデザートとなる２皿目は“濃厚満足系”？アーティスティックでインパクトのあるこの一皿は、まさに“外食”という感じですね。


フランス産 黒いちじくのコンポート ミルフィーユ仕立て　
ハイビスカスのクレーム・パティシエール　ハイビスカスのハーブティーと共に

お皿に振られた粉糖までが芸術性を高めているようなこのデザート。
焼きたての熱々かと思うような香ばしい香りがパイ生地から立ちのぼり、鼻をくすぐります。

しばらく見とれてからいただきます。
食べ始めた瞬間から崩れていくのがデザートの醍醐味ですね。一瞬の美。
テイクアウトのケーキとの違いはそこにあります。



非常に薄く焼かれたパイ生地はしっかりキャラメリゼしてあり、パリパリサクサク。たくさんの層になっていてほろほろと崩れます。

そして主役の黒いちじくは、ワインの香りがなんとも芳醇。口の中に入れると同時にジューシーなしっかりとした食感で迫ってきます。

逆に、絞りだされたハイビスカスのクレーム・パティシエールは、ハイビスカス自体の味や香りになじみが薄いため、「濃厚」という以外の印象は残りませんでした。後で思い出すのはパイのパリパリ感といちじくの豊かな味ばかり。

ハイビスカス（レッドバタフライ)

アングレーズソースと、いちじくのコンポートを作る時に出た汁を更に煮詰めたソースの二つが使われているという説明です。赤いお皿に白いソース。それに重ねて赤いソースが。
赤いお皿に赤いソースだと、よく見えない？と思っていると、隣の席の人には黄色いお皿に同じデザートが盛られています。そちらはソースの２色がくっきりはっきり。
ふーん。お皿の色によって、デザートの印象が全く変わります。

後ろの背の高いグラスに入っている赤い液体は、このデザートにあわせ都志見シェフが選んだハイビスカスのハーブティー。透明感のある美しい赤☆
ハイビスカスは苦手という昔の記憶があったのですが、こちらのは酸味がきつくなく、柔らかでするっと入ります。



赤いお皿のデザートを食べ終えると、ソースの下から TSUSHIMI SEIJI という文字が白く浮かび上がってきました。自分の名前入りの食器をオーダー…。
芸術家（天才）とはナルシストであって然るべき…かもしれませんね。

このお皿はアシェット・ドゥ・プレザンタシオン（位置皿）として最初に置かれていますが、席に着くと同時に下げられてしまうため、ゆっくり見る暇はなく、名前入りとは気づきませんでした。
（私の席には赤いお皿が置かれていました。↑このお皿は左隣の席のもの）
（席につくと同時に位置皿を下げるのは、「お客様を放っておきません。どんどんお料理をお出しします」という意味）


位置皿の置かれたテーブル　壁にも同じ模様が
impactの「i」をフランス語の発音記号で表すとこの文字になります。

カウンター席があるので、一人でいても居心地が悪いということはありません。
目の前でパティシエールの方々が盛り付けをしているのが見れます。

３皿目、ファイナルデザートに続きます。

ＭＩＲＡＶＩＬＥ　Ｉｍｐａｃｔ（ミラヴィル インパクト）

03-5524-0417
中央区銀座2-2-14　マロニエゲート10階
11:00～23:00（ラストオーダー 22:00）
無休
（マロニエゲートは、プランタン銀座の隣です）

JR山手線・京浜東北線　有楽町駅中央口下車３分
東京メトロ丸の内線・銀座線・日比谷線　銀座駅C8出口より３分
東京メトロ有楽町線　銀座一丁目4番出口より１分

・　ミラヴィル(Miravile)本店（目黒区駒場）

・　本店でディナーのようなランチ

・　マロニエゲート（銀座） 2007年 9月 1日オープン
　12～10階　レストラン街
　　　　　　　（上層階が高級レストランというわけではない所が今風）
　 9～ 5階　東急ハンズ
　 4～ 2階　服飾雑貨　専門店街　（4階にカフェあり）
　 1～B1階　UNITED ARROWS　レディス・メンズ服飾雑貨

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　今回の私の記述はお店の方の説明を自分でメモしたものです。写真に添えたメニューの説明は、シェフが書かれているメニュー通りの正確な物ではないことをご了承下さいね。


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