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2019.04.28
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カテゴリ:読書論(術)
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独断流「読書」必勝法【電子書籍】[ 清水義範 ]

 伊豆の踊子、は
 ​
 つまり旅芸人とはそういう最下層の人間なのである。
 芸をして投げ銭をもらったり酒席を盛り上げたりだ。
 場合によっては女芸人は春をひさぐこともあるのだろう。
 茶店の婆さんが,あんな者,と蔑称で呼ぶ相手なのだ。
 そういう下層の人間と茶店の婆さんが旦那様と読んでしまうエリートとが心を通わせる物語というのがこの小説(伊豆の踊子)の眼目の一つである。

というもの。
 差別意識も甚だしい。
 差別をする人に対する逆差別も深化している現代にあっては問題発言でもある。
 しかしその差別意識があるから、本作は生き生きとするのだ。
​ その踊り子はこどもで
 仄暗い湯殿の奥から,突然裸の女が走り出してきたかと思うと,脱衣場の突鼻に川岸へ飛び降りそうな恰好で立ち,両手を一ぱいに伸して何か叫んでいる。
 手拭もない真裸だ。
 それが踊子だった。
 若桐のように足のよく伸びた白い裸身を眺めて,私は心に清水を感じ,ほうっと深い息を吐いてから,ことこと笑った。
 子供なんだ。
 私達を見つけた喜びで真裸のまま日の光の中に飛び出し,爪先きで背一ぱいに伸び上がる程に子供なんだ。
 私は朗らかな喜びでことことと笑い続けた。
​​​などという行動を平気で取る。
 こういう話が昔は好まれていたんだなと思いますな。
 名作は時代とともにあるということ。
 時代を考察しながら読まなければ面白みがないのである。





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最終更新日  2019.04.28 05:00:07
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