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カテゴリ:ノンフィクション
県警VS暴力団 刑事が見たヤクザの真実【電子書籍】[ 藪正孝 ] 著者は元福岡県警の警察官である。 本書の内容の通り著者は福岡県の暴力団工藤会と真っ向から対峙し暴排にあたった警察官だ。 本の中に数箇所暴力団はきれいごとでは済まないというような意味のことが書いてあった。 それがたぶん著者の偽らざる暴力団に対する気持ちだろう。 暴力団は最盛期から比べたら今日の人員は非常に減った訳でだからといって安心していいのではなく、名を変え姿を変えて存在していると見るべきだろう。 悪はなかなかなくならない。 しかしそれにしても、工藤会の悪辣さには驚いてしまう。 退職警察官を狙うなどということもやったらしい。 警察は人を殺さないが工藤会は人を殺すから怖いのだそうだ。 そのような風土の中で工藤会と対峙してきたのであるからかなりな精神力であろう。 思い出されるのは松坂桃李が出た映画だ。 あの映画では単なる巡査が巨大な暴力団組織に立ち向かう姿が描かれていた。 孤狼の血である。 なぜそれを引き合いに出したかと言うと、本書を読むとあの映画が嘘っぱちだということがはっきりわかるからである。 警察はあくまでも組織で動く。 組織から外れた捜査をするわけがないのだ。 まして一巡査が巨大な暴力団組織に立ち向かえるわけがないのだ。 それは本書を読めばわかるのだ。 著者は警察官の昇進の階段を登りながらその大半を暴力団対策に尽力したわけで今も暴排の役職に就いているということだ。 しかしそれにしても死ぬまで暴力団を相手にする仕事をするなんてとてもじゃないが真似できない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.10.18 05:00:08
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