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2024.01.17
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カテゴリ:歴史


【中古】日本国史 上 /育鵬社/田中英道(単行本(ソフトカバー))

 著者の古代史観は、日本人のそもそもの始まりは、日出づる場所を求めてやってきた渡来人だから、彼らがついに行き着いた場所が現在の千葉、茨城の場所だという。
 そこが日高見国であり、のちの高天原である。
 その後この地が寒冷化したことから次々に西進し現在の大和山城に至って現代に至ったというもの。
 これが彼の基本的な考えである。
 つまり、
  ​

日高見国という自然発生的な共同体連合のような祭祀国家が、天孫降臨と神武東征を経て大和国になるとより統一的になりました。


というもの。
 この考えは面白いがぶっ飛んでいてにわかに賛成しがたい。
 なにしろ根拠が書かれていないし反論もないし対論もない。
 わずかに西からさらに行き過ぎた鹿児島と鹿嶋の類似くらいだ。 

 それはともかく、仏教と神道の棲み分けについて、​

神道は家族や共同体を信仰の基本にするものです。みんなで一緒に信仰するものです。


また、

 聖徳太子は個人が信じることができる宗教として仏教を受け入れたのです。
 一人ひとり、考えも悩みも違います。
 その違いを大事にして、一人ひとりが自分で悟りを開いていく、そういう宗教として仏教をとらえたのです。
 これは重要なことでした。
 「共同宗教」の神道。「個人宗教」の仏教。この二つを受け入れることで、日本人の精神は豊かに成熟していくのです。

​とする論はけだし慧眼である。
 私はこのように仏教と神道を理論的に整理することができなかった。
 父の実家に神棚と仏壇がきちんと分けられて存在していたわけがこれではっきりした。
 また女系天皇に関しても極めて示唆に富んだ論を展開している。
 このまま女系天皇論の議論を続けてほしかったものだ。

 称徳天皇は宇佐神宮で「道鏡が皇位に就くべし」との神託があったという報告を受け、道鏡に天皇の位を与えようとしました。
 ところが、和気清麻呂を勅使として派遣して調べさせたところ神託が虚偽であることが判明し、逆に道鏡を天皇の位に就けると天下は大変なことになるという神託があったことがわかりました(宇佐八幡宮神託事件)。


 このときこの女性天皇は重祚までして道鏡を天皇にしたがったのだったが、重祚する前の天皇がその娘だったわけだから、この事件が起きなかったら、いまごろ天皇家は女系になっていたのではなかったのか。
 このへんの些細な事実をきちんと論ぜずしてなにが愛子様だと某女性週刊誌に物申したい。
 つまり天皇の男系女系の問題に関しては継体の時代の5祖前の血筋を突然天皇としたこととこの宇佐八幡宮神託事件の2つの事実を論ぜずしてあり得ない話なのだ。(10/29記)






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最終更新日  2024.01.17 13:38:33
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