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カテゴリ:実態調査(品川・学力調査)白石・甲斐実態
国立教育政策研究所調査の国語科、算数科・数学科の調査結果が発表されました。
ここでは、国語科についてのみについて触れます。 発表された結果の要旨は、次のようです。 1 「日常生活で使う機会が少ない漢字は、正答率が極めて低い」 2 「論理的思考力が弱い」 3 「文章を書くことが好きと応える割合は、小学校から中学校に行くに従って低下する」 2と3は、漢字教育と直接関係しませんが、 それぞれ、関連していますので、ここでも触れます。 はじめに、1 「日常生活で使う機会が少ない漢字は、正答率が極めて低い」 についてですが、 その事が分かっていましたから、 このことは、本ブログで、何度も、書いてきました。 学習した漢字を文を書く中で使うことを提起してきましたね。 「漢字ドリルをやらせてみたが、 その学習漢字の意味を知らないで、漢字を書いて練習している子がいた」 と、コメントで寄せられました。 とにかく、文に書いてみることを提起してきました。 ここで、復習です。 日常生活で使わない漢字の中に、抽象語がありましたね。 このなかに、学習する上で大事な漢字語があって、 それを学習論理語と名づけて、 それを習得する方法を書いてきました。 これは、決定的に大切ですので、要旨をもう一度、載せますね。 (06・6・1のブログ) ・・・・・・・・・・・・・ これから数回、中学年・高学年・中学校の漢字指導のポイント について書いてみたと思います。 漢字の学習は、勉強が出来るようになる為にする、 自分の考えを豊かにする為にするなどの理由がありますね。 パソコンの操作をしていて、1語のパソコン用語が分からないので、 そこで、妻と2人で立ち往生してしまった事が、 何回かあります。 用語が難しくて理解できなかったのです。 その用語を調べて、読むのですが、それでも、分かりません。 パソコンの先生に直接、聞いて、実際にやりながら説明をしてもらうと、 なんとなく分かってきました。 それで、その操作を、1年・2年と繰り返しているうちに、分かってきました。 漢字学習もこれと似ているのではないかと思います。 子供が、漢字で躓き、学習が分からないということが、あります。 案外、漢字語(熟語)1つで、つまずいている事が、 あるかもしれませんね。 9歳の壁といって、中学年からの学習の落ちこぼしが、 問題になっています。 このことと中学年からの漢字指導の関連は、 深いという指摘もされてきました。 僕等も、そのように考えて、この問題に関わってきました。 その中で分かってきた事のいくつかをここで、 ご紹介をします。 みな様のご意見を戴けると、ありがたいです。 そのことが、この問題を解明して、誰にでも分かりやすくしていくことですからね。 始めに、学習論理語のことです。 学習では、教師や仲間がその時間に使う漢字語(熟語)があります。 これは、体育・図工・算数など全てでです。 それで学習論理語と名づけたわけです。 下記の画像をご覧下さい。(『たのしく学ぼう漢字』・ルックより) これらの漢字語は、子供にとっては、 僕にとってのパソコン用語のように難しいのではないかとと思います。 これをどう指導するか、です。 僕の実践をご紹介致します。 先ず、このような学習論理語があることを、子供に教えました。 それは、模造紙に大きく書いて、教室に掲示したわけです。 僕の時代は、これを手書きしました。 5年生でしたから、子供に書いてもらいました。 今は、これをコピーして、拡大する機械があるので、ラクになりましたね。 次に、この表にある漢字語の説明です。 「表の最初にある、 中学の『本質』は、 4年生の『性質』、 2年生の『たち』 と繋がっている言葉だよ」と説明をした訳です。 このような説明を1度、聞いただけでは、 子供は、ほんの僅かしか理解できないでしょう。 しかし、まったく指導されないのに比べれば、 その後の子どもの学習にとっては、かなり、影響を及ぼします。 教師の話にその漢字語が出てきた時など、 まったく聴いてなければ、そこで、つまずいてしいます。 1度でも触れて、学習してあれば、なんとなく判るような気になることがあります。 ですから、少しでも、やってあるのと無いのとでは、大きな差が出る訳です。
THE義務教育- 日本の子供がもっと楽しく学べるように♪
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