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カテゴリ:学校・教育原理・教育全般
昨日のあるお父さんのコメントのご紹介は、 皆さまのコメントを生かした書き方ではなかったので、 書き直します。反省です。 よろしくお願いいたします。 あるお父さんのコメント <ただ、活字では得られる情報が漫画やTVに比べ圧倒的に少ないですから、想像を膨らませたり、注意深く読むことで深い理解を得たりできる利点もありますね。>
今日(さん)の質問 ここは、活字で書かれた文・文章は、まんが・TVに比べて得られる情報が少ないと解釈していいのでしょうか。 だから、(活字で書かれた文章は、想像を膨らませたり、注意深くよむことで理解をしていく・・・・・ことが必要だ)と読んでよろしいのでしょうか。
お父さん(sさん)のご説明 このように感じています。 TVなどの映像メディアでは映像から画や色を視覚情報から得ます。 この映像には、例えば主人公の立ち振る舞い以外にも周辺にある小物や背景など様々な情報も含まれますね。 さらに音声を聴覚から得ることができます。美しいお姫様がどんな声をしているのか? 提供する側のイメージ通りのものが視聴者に届きます。
一方、漫画や雑誌の類は視覚情報的には刺激はかなりありますが 音声のような聴覚情報は得られません。まぁ、最近の雑誌には音声どころかDVD付録・・・なんてのもあるようですが これが活字になれば挿絵でもあれば別ですが、それすらなければ 後は文字情報の中から状況を読み取るか?経験則からそこにある状況を想像するか? ということになるでしょう。
不思議の国のアリスという物語がありますがあの美しく、且つ奇妙な挿絵と それらを映像化したアニメやCGを多様した映画まで様々なメディアを通じてなんとなく共通したイメージを持っていますが 全く、不思議の国のアリスを知らない人が挿絵もなしにあの物語を活字のみで読んだとしたら それをイメージして絵を描かせたとしたら・・・どんな絵を描くのでしょう?
物事を理解する上で 映像や音声情報は脳のといった中で想像する上でも、それを絵のような形で実体化させる意味でも、とても重要なものでは無いか?と思います。
技術屋としても突飛な発明をするときなどは映像などによってある程度具体的な形などとして認識するものです。 特許の出願資料を読んでも難解なのはほとんどが文章のみで構成されているからではないでしょうか? もちろん、戦略的に判り難く書いている部分も否めませんが(笑) こんなもので参考になるのか全く自信はありませんが私としてはこのようにイメージしています(S S)
今日(さん)の感想・意見 活字で書かれたものは、映像・音声など、さまざまなことが、省略されているということなのですね。 このことをお父さんがご指摘してお書きになったことに、僕はハットしたのです。 それから、多くの方が、この省略されていることを承知しているので、前回・前々回のコメントが寄せられたのですね。 実は、このことを、ヴィゴツキーという世界的に有名な心理学者が「書き言葉の心理学的本性」という論で展開しているのです。(『思考と言語』新読書社・元東大教育学部長 柴田義松訳) ひとことで言えば、書き言葉は、省略されていることがあるので、理解するのに難しさがあり、そのことを指導者は、留意すべきだという指摘なのです。 そのことを、このお父さんは、具体的にお書きくださり、皆さまからは、そのことを頭においたコメントをいただいたのです。 で、学校では、 ・社会科見学 ・音楽鑑賞 ・理科実験 ・算数のタイル ・作文の文カード ・1年生の国語科教科書の最初の絵物語り・・・・・ などの導入がされているのです。
他方、世田谷区の日本語科・石井方式の漢字指導・斎藤孝氏の「小学生にマクベスを」・蔭山英男氏の漢字教育論などは、このことと関連していて検討する必要が大いにありです。
下記の本は、研究会がまとめたものです。 絵をクリックしますと、本の概略が分かります。 次は、朗読・表現よみの本です。 上記の理論と実践の方法が作品にそって、書いてあります。
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