カテゴリ:サロンデュショコラ'09
フランス、ストラスブールのパティスリー・キュブレーのシェフパティシエをつとめるのは、日本人の浅見欣則(あさみよしのり)シェフ。
2006年シャルル・プルースト杯準優勝という輝かしい経歴をお持ちの浅見シェフは、優しい笑顔できさくにお話をして下さる、とっても感じのいい~シェフです。 昨年、新宿伊勢丹のサロン・デュ・ショコラ2008に初登場。 今年も口どけ滑らかなチョコレートを紹介して下さいました。 パティスリー キュブレー 『クレデヴォージュ』 140g 3,465円 箱のサイズはフタが6cm×6cmと4個入り位のこじんまりとしたサイズ。 お値段が~ と一瞬躊躇しましたが、やっぱり食べてみたかったので購入することに。 深さがあるこの箱の中から4個×3段、計12個のチョコレートが出てきて、びっくりしました☆ 並べてみると…石畳…みたいですね。 そうそう、ヨーロッパの石畳はゴツゴツとしていて、表面の高さが微妙に違っていたり平らでなかったりするので歩きにくい。こんな感じだわ~、と実物を思い浮かべてしまいました。 雨が降っていたりするとかなり歩きにくいんですよー。 パティスリー キュブレー 『クレデヴォージュ』 紫色にオレンジ色の文字が美しい箱入りで今回発表された新作『クレデヴォージュ』のヴォージュ(Vosges)は地名。 ストラスブールにあるお店の住所に使われています。 浅見シェフにこのショコラについてお伺いしてみました。 ストラスブールのノートルダム大聖堂は、赤みがかった石に覆われているそうで、その石は地元ヴォージュ山脈の石を使っているとのこと。 大聖堂をイメージし、ざらめを赤く色づけしたものを砕いて周りにまぶし、ゴツゴツとした石に見えるように作られています。 カリッと一口かじると、見た目の地味さからは想像できない柔らかな酸味のあるガナッシュの風味が口の中いっぱいに広がります。これは驚き! フランボワーズのガナッシュは非常に口どけが滑らか。カバーしてあるショコラノワールの苦味(甘くなさ)が、このガナッシュを一層引き立てます。 そして時々感じる少しシャリッとした表面のざらめが、またアクセントに! お・おいしい~ これは、よそ見をしていて口に放り込んだとしても、アレッ?と注意を引き戻されるようなインパクトが。 サロン・デュ・ショコラ2009の会場内のショコラバーにも浅見シェフのチョコレートが登場していましたので、こちらも食べてみました。 パティスリー キュブレー 『オリエンタル』 詳しくメモを取らなかったので細かい所はよく覚えていないのですが、やはり口どけが非常によいフルーツ系のガナッシュが印象的でした。 最初、何のガナッシュなのか、わからなかったです~。 答えは、ライチのガナッシュでした。 浅見欣則シェフ ※掲載許可をいただいています 日本で浅見シェフの講習会を開いていただきたい!と強く希望します 参考までに 2008年サロン・デュ・ショコラで購入↓ 2008年 パティスリー・キュブレー 浅見シェフの『ショコラアソート』 左から順に 『ヘーゼルナッツ塩味(ミルク)』 『プラリネオレンジ(ノワール)』 『パッションフルーツ(ミルク)』 『レモンライムプラリネ(ノワール)』 アルザス地方で豊富にとれる果物を使ったガナッシュと、プラリネやフィヤンティーヌのサクサク(ザクザク)したものを層にしている所がとても現代的に感じられますね。 去年も浅見シェフとお話させていただけたのですが、その時にフランスと日本で好まれるショコラの違いについて伺うことができました。 浅見シェフによると、 日本では「口溶けのよいもの、コクがあり味があるけれど軽いものが好まれる」 西欧では「メリハリがある味が好まれる」「三層になっていて一つ一つの個性が強く、濃く、三つを一度に食べた時に酸味や食感がうまくあわさってバランスがとれているものが好まれる」 といいます。 ヨーロッパで人気のアイテムは『アーモンド』『ノワゼット(ヘーゼルナッツ)』『プラリネ』。 (そんなに気温が高くならないので)夏でもナッツの入っているものはよく売れるそうです。 ※この場合のプラリネ=キャラルがけしたナッツを粉砕してローラーにかけたもの (詳しくは「プラリネとは?」のページへ) アルザス地方では、伝統的なお菓子を大切に作り続けている一方で、新しい流れも取り入れ、クラシックとモダンをバランスよく組み合わせたお菓子も作り始めているようです。 こうした、普段めったにお会いすることのできない海外のパティスリーでお仕事をされているシェフ達の、現地の生の情報を知ることができるサロン・デュ・ショコラは、本当に得がたいイベントですね。 パティスリー・キュブレー (Pâtisserie Kubler) 29, avenue des Vosges 67000 Strasbourg, France Tel : + 33 (0)3 88 35 22 27 サロン・デュ・ショコラ2009 レポート ☆ 浅見シェフのチョコレートの大型アート作品 2009 昨年の様子は→ サロン・デュ・ショコラ2008 浅見シェフのショコラはアルザスの香り♪と思われたら ↓を押して応援して下さいね☆ いつもクリックありがとうございます♪ よろしくお願いしま~す。 ↓ ↓ ガレットのお菓子日記 Home ベルギー・フランス 夏のショコラとお菓子の旅 2008 もくじ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[サロンデュショコラ'09] カテゴリの最新記事
数多くのショコラを食べていらっしゃるガレットさんがこれほど美味しいと言われるショコラと、どれだけ美味しいのでしょう???
やはり来年は私も伊勢丹に進出しないといけないかも・・・(笑 日本とフランスの味覚の違い、好みの違い、それをきちんと把握して作られてらっしゃる、その舌の繊細さにも驚きです。 でも、とにかく美味しそう~♪(^^)/ (2009.02.06 15:11:10)
とっても美味しそうです!
下の段から次々にチョコが出てきたら嬉しいでしょうね。 石畳といえば確かにそんな感じですね。 昨年とは全く違った趣のチョコ。 シェフの奥深さを感じてしまいます~! (2009.02.06 23:22:05)
>数多くのショコラを食べていらっしゃるガレットさんがこれほど美味しいと言われるショコラと、どれだけ美味しいのでしょう???
>やはり来年は私も伊勢丹に進出しないといけないかも・・・(笑 ↑ 中味がフランボワーズだと知らずに食べると、ちょっとびっくりしますねー。けっこう酸味を感じてフルーティーで、見た目のゴツゴツとした感じからは想像できない優雅なお味です♪ ぜひ来年はいらしてみて下さいね☆何か新たな美味しさにめぐりあえるかもしれませんよ~。 >日本とフランスの味覚の違い、好みの違い、それをきちんと把握して作られてらっしゃる、その舌の繊細さにも驚きです。でも、とにかく美味しそう~♪(^^)/ ↑ フランス人と日本人の好みの違い、言われてみれば、なるほどという感じでした。 去年のサロン・デュ・ショコラで、確かにフルーツのジェリーとチョコレートの組み合わせが目だっていましたし。ショコラティエの方々は、お客様の好みに敏感なのだわ、と思いましたよ~。 (2009.02.07 23:58:45)
>とっても美味しそうです!下の段から次々にチョコが出てきたら嬉しいでしょうね。
↑ 箱が小さく、2段8個だと思っていましたので、あっ、もう一段ある♪と嬉しい驚きでした。 >石畳といえば確かにそんな感じですね。昨年とは全く違った趣のチョコ。シェフの奥深さを感じてしまいます~! ↑ 毎回新作を求められる日本の市場の期待にこたえるのはたいへんなことだと思いますねー。 それでも、今の仕事場であるアルザスの雰囲気を伝える作品をしっかり創りだすところが非凡な才能を感じます☆昨年のものとは全く違ったタイプで、どちらも美味。本当に嬉しくなりました☆☆☆ (2009.02.08 00:08:12)
あ~、静岡でも急遽浅見シェフのトークショーが追加されていました。
初日に行った段階ではあまり売れていなかった気がするんですが、大丈夫かな…。やっぱりわたしが行かないとダメでしょうか(笑) 確か明日だったような。 もうチョコ買う余裕はないのでショコラバーに行こうかしら? (2009.02.08 01:14:34)
>あ~、静岡でも急遽浅見シェフのトークショーが追加されていました。初日に行った段階ではあまり売れていなかった気がするんですが、大丈夫かな…。やっぱりわたしが行かないとダメでしょうか(笑)
↑ 静岡のサロン・デュ・ショコラも行かれたのですね☆ 買いすぎ注意!ですよねー。 パティスリー・キュブレーは知名度としてはいま一つかもしれませんが、現在のストラスブールで地元の人に愛されるチョコレートを日本にいながらにして体験できるのは、とても貴重なことだと思います♪ ショコラ・バーは、自分で興味のあるものをチョイスできるので、とてもいいシステムだと思います。 自分が楽しむのでしたら、箱代をかけずにリーズナブルにいただけますものね。 混んでいなければ、ぜひ。 (2009.02.08 22:15:26)
浅見シェフのチョコレートは京都でも数点ありました。
しかしそんなに美味とは知らず(お値段にもびびってしまい・笑)、スルーしてしまいました。 確かにお箱、小さかったです。。 あぁ、フランボワーズ好きな私がなんてもったいない事を! 私が行く前にこの記事を読んでいれば・・・。 来年はもっと予習して挑みますね(^^) (2009.02.09 19:35:54)
>浅見シェフのチョコレートは京都でも数点ありました。しかしそんなに美味とは知らず(お値段にもびびってしまい・笑)、スルーしてしまいました。確かにお箱、小さかったです。。
↑ 円高でも、全く還元されていないお値段ですものねー。 フランスから商品だけを輸入しているというよりは、フランスのお店の人が商品を持ってきているという感じだからか、お値段は昨年よりやや上がった印象が。 あれもこれも買いたいと思うと、本当にお金がいくらあっても足りませんよね~。 (小さい箱で3,500円近いと思うと、買うのに勇気が必要…) >あぁ、フランボワーズ好きな私がなんてもったいない事を!私が行く前にこの記事を読んでいれば・・・。来年はもっと予習して挑みますね(^^) ↑ そうですよねー、もっと早く記事をまとめるべきでした! 東京のサロン・デュ・ショコラが終わったので、少し気がゆるんでしまいました★ ショコラ情報をもっとどんどん書いていれば、日本各地で開催されている地方の皆さんの参考になったかもしれませんものね。 昨年までは、下調べが甘かったので、会場で舞い上がってしまって取材がそれほどできなかったんですよー。 今年はWEBから必要な情報をプリントアウトし、たくさん書き込みを入れて会場に持参しました☆ (2009.02.10 00:25:32) |
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