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カテゴリ:仏教
科学技術時代と浄土の教え 下 大峯顯
本書上下巻とも難解だ。 次の思想については理解不能だ。 これは壮大な生命の思想です。上記の理屈がどこから出てくるのだろう。 上巻に清沢満之の話があり、それによれば清沢満之は朝に夕なに就寝前に大安心を得ているという。 それは彼が念仏者だからだ。 念仏は仏の喚び声。 だから大安心に至る。 それが上記ではこの世の命が終わってから浄土に生まれさせてもらうということになっている。 そこがどうもおかしい。 そこはすでに浄土に生まれさせてもらっている私が大安心を得て仏と一緒に人々を救うということでなければならないのでは。 次、南無阿弥陀仏の名号について。 南無阿弥陀仏の名号そのものに阿弥陀さまがいらっしゃるのです。私が今まで理解した真宗は喚ぶのは仏の方からであった。 しかるに本書では名を喚ばずに尊敬していてはだめだと喚ぶ主体が私になっている。 先の抜書にしろこの抜書にしろこれでは浄土宗の考えではないのか。 前巻で清沢満之の言を引用しておりながら著者はどうも真宗の肝を曲解しているように思えてならない。 そこに大きな違和感があり私が難解と感じたわけがある。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.10.26 05:00:07
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