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2021.06.22
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カテゴリ:文学

エンタテインメントの作り方 売れる小説はこう書く【電子書籍】[ 貴志 祐介 ]

 今や私の大好きな作者の一人になった著者は、
 中学生になると、電車通学が始まった。
 片道30分ほどの道のりで、行きと帰りで文庫本を一冊読み終えるのがいつものパターンだった。
 早いときは行きの30分で一冊読み終えてしまうこともあった。
 特別な目的がなくても、ひたすらその物語の世界に没入することが楽しかった時代だ。
 こういう少年時代だから、当然、何らかのかたちで物語にかかわる仕事に就きたいという気持ちはすでに芽生えていた。
 しかし、最初に憧れた職業は本を書くほうではなく、売るほうの本屋さんだった。
 なぜなら、お客さんがいないときには好きなだけ店に並んでいる本が読めるだろうと思っていたからだ。
 いま思えば、無邪気な誤解に苦笑するしかない。
 さすがに中学三年くらいになると、そんな夢の職場ではないということがわかりかけてきたのだった。
 書くことへの興味が湧き始めていたこともあったかもしれない。
​というような文学少年で、私も同時期ほぼ同じ行動を取っており、しかも世代がもほぼ同じなので、ここがすごく共感できる。
 その彼が、ペルソナ、黒い家、硝子のハンマー、などの作品を仕上げるに当たっての彼なりの考えをこの一冊にしたためたのだから、ファンにとってはまさに垂涎の一冊なのだ。
 私は本書を読んだあまりの感動にこの本一冊をまるごとコピーし、本ブログにアップしたいほどだったが、まあそれはやめにして、とにかく、そのうちでも
 我が身をふり返って考えてみると、文章力向上に最も効果があったと思えるのは、自分が書いた文章を何度も推敲することだ。
 文章を書いたあと、一定の時間をおいてから読み返すと、執筆中には気がつかなかったさまざまなアラが見つかるものである。
という推敲の重要性についての一文がとても気に入ったのだった。
 それは、ペルソナで佳作を取り、黒い家で新人賞を取って、さらに硝子のハンマーで大賞に至った原動力だったからだ。
 ミステリーの調味料は、まさにワトソンだ。
 このワトソン役を設定する際にも、いくつかのルールが存在する。
 まず、知識レベルが読者と同レベルであり、目線がやはり読者と同じレベルにあり、探偵役に対して素朴な、ときに愚にもつかない質問をする。
 いわば、作中における読者の代理人としての役割を果たすのだ。
​ というのはまさにミステリーのお約束、重要なことであり初歩の初歩でもある。
 青砥純子は貴志祐介の榎本径シリーズでは真のワトソンだと言えよう。





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最終更新日  2021.06.22 05:00:08
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