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カテゴリ:教育基本法改訂・三浦朱門・学力テスト
説明文、最終回です。
固い文章に、お付き合いくださいまして、有難う御座いました。 次回から、少し、軽く、夏休み中に 漢字と仲良くなるシリーズを書きます。 仲良くなる事、これが、勉強が好きになる元ですからね。 自信を失くしたら、ダメですね。 とにかく、自信を持って、やる。 やれば、できるという気を持たせることですね。 これは、算数・体育・・・・・・全て、そうですね。 さて、説明文の続きです。 8 作文の調査 このような知識は、大切ですが、 これが、実際、どのように使えるか、それが、重要です。 そのためには、実際に書かせて、調査してみる必要があります。 実際、書かせて、評価するのは、労力が、要ります。 そのためにも、抽出調査がいいのです。 また、カリキュラムの評価、授業改善のスタートのためなら、 抽出調査で間に合います。 (1)(3)は、矢張り、子どもの常識をどう見ているか、 疑問におもいます。 (4)は、関心・意欲・態度を調査しなくてはならないので、 無理に作っているようです。 前回、載せた資料と同じようなものです。 9 文学文の読み (1)、(2)の問題について。 子どもたちの中には、読み取り不足で、誤読をする子がいます。 そのような子達にどう指導の手をさし述べるか、 それが、課題です。 また、子どもが、 自分の頭を使って、自分のコトバを使って考えること、 これが、コトバが身につけ、子ども自身が、 言葉を自由自在に使えるようになるのです。 ですから、言語と思考結びつけた指導が必要です。 カリキュラムの評価、授業改善のスタートのためといいながら、 このように正答を探して、答えるという方法は、 自分の頭で、考える事にはあまり、つながりません。 (3) は、正答と誤答があまりにも単純で、 子どもの何を調査しようとしているのか、疑問です。 10 説明文 (1)~(3) 授業改善のスタートのためなら 1から4までの答えが出たときに、 それはどうして、そのような答えにしたのか、 話し合わせることが大切です。 この話合いの中で、子供の考えの実態がつかめ、 指導の手がかりができます。 それには、抽出で行うことが適切です。 (4)は、矢張り、子どもの常識をどう見ているか、 疑問におもいます。 (4)は、関心・意欲・態度を調査しなくてはならないので、 無理に作っているようです。 これも、前回、載せた問題と同じようなものです。 この類が、3回もあるのです。 文学文・説明文の問題に共通している事。 この説明文・文学文の読解の問題は、 大人が考えた正解に合わせるよう形式になっています。 これでは、子どもの考えは能動的に活動しません。 最近、文科省さえ「思考力を養う」と強調してきましたが、 これでは、こどもの思考が働くようなテストになっていません。 このように、大人の考えた正解に合わせて、 思考をするようなテストは、 子供が自由に思考することが、できないからです。 そして、このことは、国語嫌いの子どもを作ります。 子どもの考え・思考が自由に発揮できるようする事が大切です。 今回、文科省は、 読解力が、PISAの学力テストで世界で14位に低下して、 そレがショックのようで、 『言葉の力』の大切さを打ち出してきました。 「言葉の力」を着けるには、 まず、このような子どもの思考を縛るような学力テストを止める事です。 文科省は、 「言葉は、確かな学力を形成する為の基盤、 他者を理解し、 自分を表現し、 社会と対話するための手段で、 知的活動や感性・情緒の基盤となる」 と、言っています では、この中の「知的活動」や「感性・情緒」とは、 どのようなことを意味し、それは、どのようにしたら身に着くのでしょうか。 先ず、知的活動ですが、 これは、子どもが五感・想像力などを使って、 主体的・能動的に考える中で、成立するものです。 都の学力テストのように、 大人が考えた正解の『あれか』『これか』に合わせる活動ではありません。 それは、子供という私・子供個人が、主体的に考えることです。 子どもの『学習からの逃避』が言われて久しいですが、 これは、今回のこのような大人の正解に合わせさせられる指導によって、 子どもの学習への主体性が奪われている結果によるものです。 11 解答欄が29、 あります。 この点数の配分は、どうなっているのでしょうか。 このうち、漢字に関する解答欄は、10個です。 全体の約3分の1です。 配点が同じだとすると、 漢字に関する解答欄の割合が大きすぎます。 C まとめの意見 以上、見てきましたようにカリキュラムの評価、授業改善のスタートのためなら、 調査の内容、方法など、検討をし直す必要があります。 重ねて書きますが、 悉皆調査・テストの公開の必要性は、 まったく、ありません。 田村 利樹 11日、程前は、このブログ、ランキング、1位でした。 ところが、最近、8位まで、低下したことがありましたが、 本日は、2位に戻りました。 コメントを読ませて戴きますと、 今の教育について真剣に お考えになっていらっしゃる事が、 伝わってきました。 これは、励ましのコメントにもなっています。 このブログ、応援して戴けるようでしたら、 下のマークのクリックを、お願い致します。 1日1クリック、有効です。 こちらも、お手数をお掛けいたします。 人気blogランキングへ (この説明文の指導は、読解、聞く・話す、作文教育で、 もっと、重視してしなければならないとして、 研究をしてきて、20数年前にまとめたのでした。 それが下記の本でした。) ・・・・・・・・・・・・・・・ 『小学生の作文教育』(明治図書)1・2・3・/4・5・6年 (読売教育賞賞外優秀賞 受賞) 波多野完治さんから、「新しい作文教育の提案です」と言うコトバを戴きました。 残念ですが、絶版です。図書館には、ある所があります。 アマゾンの古書で売られています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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